馬入日記

【馬入日記:3月28日】責任感強くサッカーと向き合う日々。丸山選手インタビュー

週末の松本山雅戦が迫ってきました。
だいぶ暖かくなってきた馬入で、毎日充実したトレーニングができています。

前節の岐阜戦、試合終了後に人一倍悔しそうな表情を浮かべていた丸山選手。
勝利しても、自省を忘れない精神で課題と向き合っています。

「(得点を与えたのは)一番警戒していた、自分の目の前の選手にやられたというのがとても悔しかった。前の選手はしっかり得点という形で結果を残してくれて、守備陣に楽をさせてくれたのに、守備の最後のところでやられてしまった。前半と後半の最後に1点ずつということを考えても、もったいなかったし、自分たちの気の緩みによってああいうことが起きてしまったのかなと反省しています。試合の中でのリスク管理もそうですけど、メンタル的な部分をこの4節で気づかせてくれたことは、いい意味で捉えたいと思っています」

反省の言葉ばかりが口をついて出る丸山選手ですが、得点を許したナザリト選手には、そのシーン以外仕事をさせないほどの対応をしていました。
「だからこそ悔しいというのもあります。それがサッカーなのかもしれないですけど、やはりもったいなかったです」

失点はチーム全体の責任です。ただDF陣としては強い責任感と共に、冷静に反省点を分析しています。

「同じ場面はもうこないと思うけど、似た場面はあると思う。今後に活かすとしたら、ひとつひとつのプレーに対して、球際や競り合いというところを含めて、リスク管理の部分をもっとやらなければいけない。この間の2点目に関して言えば、相手が前を向いている状況なのに、右斜め前にいた選手の縦パスを狙いにいきすぎて、とられてしまった。その前にいい形でインターセプトできていたのでそういうイメージがあったのかもしれないですけど、今後は、前向きに持ってる選手に対して、しっかり下がらなくちゃいけないなと感じています」

細かい部分にもフォーカスし、今後に向けて取り組む日々です。

「全員が攻撃も守備もやっていて、特に前の選手に関してはすごく守備もやってくれてるので後ろも助かってますし、前半のうちに点がとれてるので、気持ち的にはすごくいい状態で後半を迎えられていると思います。0-0で後半まで粘られたり、先に点をとられた時にどうなるかということはまだ経験していないんですけど、そこで自分がチームを支えられるくらいのメンタリティを持っていなければいけないと思っています」

3バックの真ん中で全体を見渡して声を発し、試合の終盤でもゲームの流れを読んだ細やかなラインコントロールを続けています。もちろん、ビルドアップでの存在感も抜群です。
ただ、丸山選手自身は、まだまだ自分に納得がいかない様子です。

「チームとしてはすごくいい状況ではあります。でも、個人としてはそんなにボールを触っていないので、もっとやらなきゃいけないという思いがある。やらなきゃいけないという気持ちが強すぎて、自分が目立ってミスばかりしてもよくないんですけど。この4試合が終わって、勝ってるしチームの雰囲気もすごくいいし、やってて楽しいんですけど、でも自分自身に対して、あんまり評価していないという感じです」と意外な言葉。

あまりボールに触っていないというのは…
「みんなが前でとってくれたり、サイドで頑張ってくれてるから、相手がゴール前までくる回数が少ないのかもしれないけど、あまり自分のところまでボールがまわってこない。もっとやれるし、もっとやりたいという気持ちもあるんですけど、チームとしてはいいことだと思います」と。

自分自身に課するハードルの高さから、「まだまだ」という気持ちを強く持っています。
ただ、こうして試合に出続けていることで感じることは本当にたくさんあるということ。

「ゼロに抑えることが一番だし、失点から学ぶというのはよくないのかもしれないけど、あの2失点をしたからこそリスク管理をすることや、気の緩んだようなプレーをしてはいけないということを学ぶことができた。練習では起こり得ないことが起こるのが試合だと思うし、そういう失敗を次のプレーに活かしていくためには、試合に出続けることも大切だと思っています。選手としても、背が高い選手だったり、背が小さいけどドリブルが得意な選手だったり、そういういろんな選手と対峙できるチャンスがあるのが試合なので、出続けることの重要性を感じます」

そしてもちろん、シンプルにピッチに立っていることの喜びも。

「サポーターの前でプレーできるのは気持ちのいいことですし、応援してもらっているのはとても嬉しいこと。ピッチに立てるのは11人なので、その11人がピッチに立つ喜びを感じて、チームの誇りを懸けて戦わなければいけないと思う。その中には、楽しさもありますけど、勝負の世界なので結果を求めてやっていかなければいけないとも思っています」

そんな中、次節は痺れるような一戦。松本との1位・2位対決です。

「相手のサポーターも多いし、サッカー専用スタジアムということで臨場感のある中でできると思うので、自分にとってもすごくいい経験になると思います。誰もが見ていて面白い、いい試合だったねと思ってもらえるような試合をしたいと思いますけど、そこには結果が求められると思う。勝点や得失点は必ずあとに響いてくると思うので、このまま突っ走っていくためには、どんな相手でも絶対に勝たなければいけないと思っています」

責任感の強さが言葉の端々に滲む、丸山選手。
ますますの成長と、次節の戦いぶりもご期待下さい!