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2010Jリーグ ディビジョン1 第34節 試合結果

2010Jリーグ ディビジョン1 第34節
2010年12月4日(日)15:34キックオフ 東北電力ビッグスワンスタジアム

3

アルビレックス新潟
2 前半 0
1 後半 1
1

湘南ベルマーレ
46 >> 49 勝点 16 >> 16
2分 マルシオ リシャルデス
5分 ミシェウ
61分 マルシオ リシャルデス
得点者 61分 遠藤 航

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 東口 順昭 21 GK GK 1 野澤 洋輔 0
0 西 大伍 22 DF DF 5 臼井 幸平 0
0 千葉 和彦 3 DF DF 6 村松 大輔 0
0 永田 充 6 DF DF 33 遠藤 航 1
1 酒井 高徳 24 DF DF 4 山口 貴弘 1
1 小林 慶行 32 MF MF 15 ハン グギョン 2
1 本間 勲 15 MF MF 41 永木 亮太 0
3 マルシオ リシャルデス 10 MF MF 8 坂本 紘司 1
3 曹 永哲 9 MF FW 40 エメルソン 1
0 大島 秀夫 16 FW FW 22 中村 祐也 1
1 ミシェウ 8 FW FW 11 阿部 吉朗 3
黒河 貴矢 1 GK GK 39 都築 龍太
鈴木 大輔 4 DF DF 14 阪田 章裕
中野 洋司 26 DF DF 26 古林 将太 1
ジョン パウロ 7 MF MF 7 寺川 能人 0
0 三門 雄大 14 MF FW 17 馬場 賢治 2
0 木暮 郁哉 13 MF MF 21 永田 亮太
1 田中 亜土夢 23 FW FW 31 チェ スンイン
11 シュート 13
7 GK 8
2 CK 3
10 直接FK 7
6 間接FK 3
6 (オフサイド) 3
0 PK 0
46分
4 山口 貴弘 ラフプレー

得点経過

2分
10 マルシオ リシャルデス
中央 直接FK 10 右足S
4分
8 ミシェウ
左 24 → 中央 15 ↑ 10 → 8 右足S
76分
10 マルシオ リシャルデス
右 9 → 14 ↑ 中央 23 ↑ 10 右足S
61分
33 遠藤 航
中央 8 → 左 4 ↑ 中央 33 ヘディングS

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

30分
8 ミシェウ → 23 田中 亜土夢
62分
16 大島 秀夫 → 14 三門 雄大
88分
32 小林 慶行 → 13 木暮 郁哉
HT
40 エメルソン → 7 寺川 能人
67分
22 中村 祐也 → 17 馬場 賢治
78分
15 ハン グギョン → 26 古林 将太

開催データ

[入場者数] 27,389人 [天候] 曇時々雨、弱風 [気温] 11.5℃ [湿度] 44% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 平山 博光 [主審] 高山 啓義 [副審] 安元 利充 [副審] 前之園 晴廣 [第4の審判員] 下村 昌昭 [記録員] 佐藤 香菜

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

我々の今シーズンを象徴するような試合でしたね。気付いた時には2-0ということです。そこからエンジンをかけてもなかなか難しいなという感じがしましたね。

まぁ後半は特に少し打ち合いをせざるを得なかった部分はありましたけど、かなり前への推進力が出てきていいサッカーができたんじゃないかと思います。

もうひとつ象徴的のは、決めるべきところの最後の質、精度、判断の部分など、残念ながら足りないかなと思いました。

質疑応答

-シーズンを通してチームとしての収穫は?

今日、頑張った選手をふたり挙げろと言われたら、現役の高校生と大学生を選ばざるを得ないです。それは次にもつながること、ポジティブにとらえていいところ。他にもサッカーでお金を稼いでいる選手が、『なにくそ』とばかりに少しずつやれるようになってきたことはよかったです。

-久しぶりにビッグスワンで指揮した感想は?

私がやっている時に比べると、お客さんが少なくなったなというのが正直な感想です。

最終戦、たまたまここでやることになりましたが、最終戦の思い出はたくさんあります。大宮に1-0で勝って昇格を決めた試合、セレッソに負けて残留を許した試合、雪の中、浦和に0-4で負けた試合と。いい思い出も悪い思い出もあります。

バスでスタジアムに入る時に、私をはじめ、新潟に所属していた寺川、野澤に声援を送ってくれた様子を見ると、やはり新潟のサポーターの温かさを感じました。非常に嬉しいです。

-来シーズンはどの部分を強化するべきか?

来シーズン、私が指揮を執るかどうかは決まっていませんが、近日中に考えてしっかりしなければならないと思っています。

若い力も出てきていますが、このチームは叩かれてそこから芽を出して、雑草のように伸びていかなければならないチームであると思います。しっかりと肥料をあげて強い雑草になれるようにこれからやっていかなければならないと思います。

来季は、経営規模の大きいチームが多くJ2にいるという珍しい形で格差が見られるリーグになると思います。その中で湘南が格差に勝つべくやることを整理しなければならないということも感じています。

-勝ち切れない試合が多かった原因は?

挙げればきりがないです。例えば(新潟の)永田はワンステップで左足でもしっかりサイドチェンジするボールを蹴ることができる。我々には残念ながらそういう選手はいません。

選手にJ1の質があったかどうかをしっかり精査しなければならない。残念な話、経営規模によって、そういう選手がうちに来るかどうかがわからないにしても、J1に行ったことによって見えてきた部分もあります。その集合体がチーム。チームを再生していくにあたって必要事項であることは間違ないです。ただ、それがすべてではないですし、戦術的にもやらなければならないことがたくさんあります。

今日も向こうが我々の弱いところを突いてくる。つまりサイドチェンジをして攻めてくる。それがわかっていても体がリアクトできない。68メートルをうまく4人でコーディネートすればできるが、その対応が遅い。そういう部分を頭で整理して体を動かすことができるか、1対1に強いかどうか。そういうところなどが全体的に足りない。スピードといっても、判断のスピード、走るスピード、感じるスピードとたくさんあります。それが足りなかった。これは来年すぐよくなるかと言われたらそうではありません。徐々に上げていかなければなりません。

-力を出し切れない試合が多かったのでは?

今日はハーフタイムで『120パーセントを出せ』と言いました。出したかな、という感じのゲームでした。力を出させてもらえないという事実もあります。我々が走っている量は数値では多いのかもしれませんが、走らされているというのが多かった。それはしっかりボールを保持することができないから。

今日のGKのプレーを見ても、例えば向こうはイーブンのボールでもきちんと曹永哲に出ますが、我々はGKがギリギリで蹴って向こうのスローインになってしまう。

ボールを保持する力が全体的に上がっていかないと、自分たちの力を出し切れないまま終わってしまう。そのうちに守勢に回って悪い循環になってしまう。

-来季2年目となる新潟の黒崎監督にアドバイスは?

私も新潟から監督のキャリアをスタートして、10年になります。最初はうまくいかないことが多いですが、今季の新潟の場合も実際にそうだったと思います。それを乗り越えることができて、色々と勉強できたことは間違いないと思うので、それを2年目にどう活かすかが大事になると思います。堂々としているし、落ち着いてゲームを見る力もでできたと思います。

来季は戦力が何人か欠けるという話が出ていますが、来年が新潟としての総合力が問われると思います。ぜひとも頑張ってもらいたいです。

坂本選手コメント

今日の試合に限らずシーズンを通して、僕らは立ち上がりから相手に圧力をかけていかなければいけない立場だったが、先制されてさらに早い時間で連続失点してしまうことが多く、最終節までそうした課題を消化しきれなかった。立ち上がりからハードワークして相手を上回らないといけない。

また、自分たちの隙というわけではないが、ミスや失点などでチーム的に落ちているところをJ1のチームは突いてくる。こちらのミスにたたみかけてくるような試合巧者がJ1のチームには多い。そうしたなかで、自分たちの試合の入り方や戦い方をいかにするか、シーズンを通して課題となった。これは選手自身の問題だと感じている。

ただ、試合にしても練習にしても、つねに全力でやってきたことは次に繋がると思うし、今日若い選手がたくさん出たこともチームとしての財産だと思う。結果が出せなかったのだからJ1で通用したとはいえない。来季J2で戦う際には、試合に勝った負けたという結果だけでなく、つねにJ1を基準にして、自分が通用したのかしないのか考えて取り組んでいきたい。これは、僕自身のベルマーレの10年のキャリアでは経験できなかったこと。J1を経験して得た物差しで自分のプレーを見つめ直せば、30歳を過ぎたこれからも成長できると思う。

今季は昇格争いよりも重圧があった。負けが込んで悲壮感もあったと思うけれど、そういうなかでプレーしてみないと自分の本質や力は見えない。今季はどうしても相手の良さを消すことに一生懸命になっていた部分があるが、次またJ1で戦うときには、自分たちの良さが出るようにしたい。負けないように、ではなく、勝ちにいくサッカーをもっと出していきたい。

今季とくにチームが振るわなかったなかで、それでもサポーターは応援してくれた。来季はそのサポーターの応援にしっかり結果で応えなければいけないと思っています。

遠藤選手コメント

自分の得点で流れがうちにきたと思ったのですが、自分のミスで失点もしてしまった。
守備では、立ち上がりで連続して失点してしまった。今日だけでなく失点をした後で連続して失点してしまうことが多かった。失点をしたとしても1点で切るなど、やっていかなければいけない。流れが悪い時はロングボールを多く蹴るなど大きいプレーをしてけば流れが変わったのではないかと思う。

今季途中からプロの試合に出させてもらって、ビルドアップの部分では自分の中でもある程度手ごたえを掴むことができた。来シーズンに繋げていきたいと思います。

僕たち若手の選手からいいプレーが出ることでチームの刺激にもなると思うし続けて努力していきたいと思います。

(来季に向けては)個人としてはレギュラーを掴んでチームを引っ張っていくくらいの気持ちでやりたい。チームとしては絶対に1年でJ1に戻るとい う目標を達成したいと思います。

阿部選手コメント

早い時間に失点をしてしまい相手のパワーをもろに受けてしまった。2失点してしまい、その後は我慢して、みんなで集中してやり直そうと前から前からという意識でできたと思う。悪い流れの時は引きずってしまうことも多かったけど、今日は後半の立ち上がりなど攻撃できてバランスも悪くなかっ た。前半はセカンドボールを拾えなかったけど、後半は拾えていたと思う。あとは、本当に前が決めるだけだった。チャンスをいくつか作ったのですが…。悔しいです。

1年間、どんな時も応援してくれたサポーターの皆さんの期待に応えられず申し訳なく思っています。
でも、湘南ベルマーレはこれからだと思うので、頑張っていきたい。

新潟 黒崎監督 試合後コメント

総評

最終戦をホームで迎えられて、その中で勝利できたということが1番よかったことです。ただ、ゲームついては入りはとても良かったのですが、途中で緩んでしまった部分があり、チームとしての課題が残りました。

天気が悪い中でもサポーターの皆さんが駆けつけてくれて、応援してくれたことが勝利につながったと思います。

質疑応答

-後半、マルシオ選手のポジションを上げた意図は?

ゲームを進めながらですが、途中からミシェウが抜けて(田中)亜土夢が入ってから、流動的にマルシオが前に行くという部分がありました。そして流れで今度は三門を入れて、マルシオと亜土夢を前に置く形をとりました。マルシオも点を取りたいという思いがあったと思いますので。

-今季はマルシオが出場しない試合で勝てないことが多かったが?

あれだけの良い選手なので、彼がいない試合はチームにとっても大きかったです。何度も何度も、脱マルシオということでやってきて、もう一歩という時期もありましたが。ただ、他の選手たちも、少しずつマルシオに頼ることなくプレーできている部分もあるので、やはりそこは意識の問題だと思います。

皆さんも注目していることと思いますし、これからどうなるかわかりませんが、改善というか、彼がいなくても勝てるように来年に向けてやっていこうと思います。

-シーズン前に「若手の成長がカギ」と言っていたが、シーズンを終了して手応えは?

ゲームに絡んできているし、成長している部分は間違いなくあると思います。ただ、そこから結果を残すということについては、さらに成長しなければならないです。続けていけばできると私自身も信じているので、粘り強くやっていってもらいたいし、やっていきたいと思います。

-今季、引き分け数がリーグ最多の13でロスタイムに同点に追いつかれることが多かったが?また、9位という成績についてどう考えているか?

勝てていた試合もあれば、追いつかれても仕方のない試合もありました。監督1年目という私自身の経験の不足で、やるべきことができていなかったりという部分が多々あったとも思います。しかし、ポジティブに捉えれば、負けない試合が多くなったので、その上を次は目指します。

また9位という成績を残してくれたことについては、私だけでなく、スタッフ、選手全員が結束して、いつも上を目指してやってこれたおかげだと思います。決して満足のいく成績ではないですし、監督力で9位なのか、チーム力で9位なのかが分からないので、まだまだ成長していかなければいけません。

-シーズン前に「選手たちに競争意識を植えさせる」と言っていたが、達成できたか?

競争の部分で目に見える成果は分からないと思いますが、クラブハウスのトレーニング場では、選手全員に競争意識があります。紅白戦でも、主力、控え組限らず激しく、本当に激しくポジションを獲得したいという気持ちは見えます。試合でも途中交代の選手がアシストやゴールを決めたシーンも何回かありました。私自身は競争意識がうまく結果に表れていたのではないかなと思います。

-上位チームとの1番大きな差は?

監督の力の差ではないでしょうか。チーム力というのは年間34試合戦った部分なので、総合力や選手層の差、先ほど話した私自身の力の差だと思います。こういったチームの総合力の差が上位チームとの差になっていったのではないかと思います。

-来季に向けての課題、強化していきたい部分は?

得点力は中位くらいはありましたが、失点が多くなっていったので、守備の構築部分で修正が必要だなと感じています。