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2010Jリーグ ディビジョン1 第33節 試合結果

2010Jリーグ ディビジョン1 第33節
2010年11月28日(日)13:04キックオフ 平塚競技場

0
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
0 前半 0
0 後半 4
4

セレッソ大阪
16 >> 16 勝点 55 >> 58
得点者 28分 丸橋 祐介
62分 アマラウ
65分 マルチネス
88分 オウンゴール

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 野澤 洋輔 1 GK GK 21 キム ジンヒョン 0
1 臼井 幸平 5 DF DF 17 酒本 憲幸 0
0 村松 大輔 6 DF DF 3 茂庭 照幸 0
0 阪田 章裕 14 DF DF 22 上本 大海 0
0 島村 毅 30 DF DF 28 丸橋 祐介 2
0 ハン グギョン 15 MF MF 6 アマラウ 5
0 永木 亮太 41 MF MF 10 マルチネス 3
1 坂本 紘司 8 MF MF 7 乾 貴士 4
0 寺川 能人 7 FW MF 13 清武 弘嗣 3
0 阿部 吉朗 11 FW MF 14 家長 昭博 2
0 エメルソン 40 FW FW 9 アドリアーノ 2
都築 龍太 39 GK GK 1 松井 謙弥
田村 雄三 2 MF MF 2 羽田 憲司 0
永田 亮太 21 MF MF 4 藤本 康太
松浦 勇武 29 MF MF 19 石神 直哉
1 馬場 賢治 17 FW FW 11 播戸 竜二
1 中村 祐也 22 FW FW 15 小松 塁 0
0 チェ スンイン 31 FW FW 29 永井 龍 0
14分
8 坂本 紘司 ラフプレー
61分
15 ハン グギョン ラフプレー
67分
17 馬場 賢治 ラフプレー
4 シュート 21
13 GK 4
0 CK 7
14 直接FK 12
1 間接FK 2
1 (オフサイド) 2
0 PK 0
41分
10 マルチネス 反スポーツ的行為

得点経過

53分
28 丸橋 祐介
中央 相手DF クリア こぼれ球 13 ~ → 28 ~ 左足S
62分
6 アマラウ
中央 直接FK 6 → 28 → 6 右足S
65分
10 マルチネス
中央 13 ~ → 7 ~ → 10 左足S
88分
オウンゴール
中央 13 ~ → 右 7 中央 相手DF オウンゴール

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

67分
40 エメルソン → 17 馬場 賢治
74分
7 寺川 能人 → 22 中村 祐也
81分
8 坂本 紘司 → 31 チェ スンイン
84分
10 マルチネス → 2 羽田 憲司
88分
14 家長 昭博 → 15 小松 塁
88分
9 アドリアーノ → 29 永井 龍

開催データ

[入場者数] 8,775人 [天候] 晴、中風 [気温] 19.2℃ [湿度] 30% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 岡村 新太郎 [主審] 吉田 寿光 [副審] 村上 孝治 [副審] 蒲澤 淳一 [第4の審判員] 西尾 英朗 [記録員] 岩崎 洋

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

ゲームは見ての通りなのであまりコメントすることはありません。電光掲示板はJ1でも上位に入るものではないかなと思っています。

質疑応答

-点を取られることや負けることに選手たちが慣れている部分があるのでは?

正直あると思います。特に失点してしまうとみんな下を向いてしまう。そういう話もしていますが、人間ですからそういうのはあるのかもしれません。次のキックオフを下げないで前に出そうという話も何回もしてますし、それは小さな抵抗かもしれませんが、そういうことで刺激していったり、後は例えばひとつやられたところですぐに取り返せばいいというポジティブな考え方に持っていけといつも言っていますが、やはりいわゆる負のスパイラルで受け身になったり、腰が引けてしまったりして、やられたらどうしようという方に走ってしまう。これは否めないでしょう。

-去年はセレッソと対戦して2勝1敗だったが、今年は2敗でかなり大きなチーム力の差がついたと思うが、セレッソについてどう思うか?

昨年も試合内容から言うと、勝点ではさほど差はなかったですが、多少差があると感じていました。今年に入ってバージョンアップしたチームと、バージョンアップできず、逆に言うとダウンしてしまったチームとの差があったのかなと感じています。

-最後サポーターに今後もよろしくと言っていたが、続投すると受け取っていいのか?

いや、今後も応援よろしくお願いしますという意味であって、この結果で続投しますと偉そうに言う根性は私にはありません。しかし、ひとつ言えるのは、当然責任は痛感していますし、色々考えるところはありますが、責任をどう取るかというところです。

逆に言うと、続けることは非常に茨の道になることもありますし、しっかり考えないといけないと思います。J1に行ったからこそ見えてきたものは、もしかしたら中途半端というか、何とか残留できましたという成績で終わるよりも打ちのめされた方が、いったんチームを破壊して更の状態から再構築しやすいのではないかと感じているところも正直あります。自問自答しながら、クラブとも話をしながら、最終的には決めたいと思っていますが、今の段階で今日もしかして最後のセレモニーがなければ、お客さんの半分以上が帰ってしまったかもしれない。それを我慢して応援してくださった方々にこれからも辛抱強く応援してもらいたいというメッセージです。

-チームによって内容と結果のバランスを取らなければいけないと思うが、監督の中で守り倒すようなサッカーをやらなければいけないと思った時期はあったか?

J1の世界では守り倒すのは正直難しいと思います。ただ、今日見ていただければわかるように、相手のストロングなところを抑えつつ自分たちの良さを出す。ただし、今日は良さはほとんど出なかったゲームだったというだけのスタンスで捉えなければいけないかなと。先ほど皆さんの前でお話ししたのは、結果については非常に恥ずかしいもので反省していますが、選手が一所懸命やっていることに関しては恥ずかしいと思っていないと。私がどうこうではなく、選手はよくやったという言い方になると思います。よくやったという言い方をこの段階で言うのは変ですが、持てる力を出している。ただ、どうしても越えられないハードルもありますから、そのハードルを越えるためにどうするかということをクラブとしてそんなに経済的に恵まれているわけではない中で自分たちの生きる道をしっかり見つけなければいけない。かといって地中深く潜ってしまうことのないようにやらなければいけないでしょうね。

-今年、故障者が多かったのは何が原因なのか?

それがわかれば早く解決していますが、何人かJ1に上がったことによって補強した選手が特に多かったかもしれない。練習中の怪我であったり、試合中の怪我であったり、多くなっているのはファイトしているからという理由になりますが、色んな理由があるのではないかと。しっかりと精査して次に繋げなければいけない。クラブの力が問われるでしょう。今季を見ても怪我人が少ないチームはやはりいい風に回っていた。そう見ると、監督としては怪我のせいにするのは簡単ですが、それを誘発するのも私の責任ですから、しっかり考えていかなければいけないひとつであることは間違いないです。

坂本選手コメント

結果でサポーターの皆さんに返したいという気持ちで臨んだ試合だったので悔しい気持ちでいっぱいです。
前半、守備はしっかりと集中できていたところもあったし、カウンターでのチャンスもあったのですがなかなかシュートまで持ち込むことができなかった。相手は攻撃的なチームなので奪った後に早く攻めるということが突破口だと考えていましたが、カウンターでシュートまでいけるという脅威を与えることができなかった。
1点をとられてから崩れてしまうというのは、今季の自分たちの反省すべき点です。
失点については、毎試合ゼロに抑えられるわけではないと思うので、とられた後でも気持ちをしっかりコントロールしていくことは、今後戦っていく上でも大事なことだと改めて感じました。
2失点目が特に痛かったのですが、壁に当たって自分の足に当たってしまった。方向が変わったということはあるけれど、練習でも時間をかけてやっているし、自分自身に責任があると思っています。90分間一瞬たりとも気を抜かないことが大事だし、どんな時も集中力を切らさず気迫をもって戦わなければいけないということを感じた。厳しく取り組んでいかなければならないところだと思う。
(新潟戦に向けて)最後の最後、結果を出したい。雄三(田村)を含めて今のこのメンバーで戦えるのは最後になるし、本当に勝つことだけを考えています。勝って、最後にサポーターと共に喜びたいと思う。

野澤選手コメント

ホーム最終戦だったので、来年もまた応援したいと思ってもらえるような試合をしたいと思っていましたが、結果はそういうものとはいかなかった。ホーム最終戦までストレスの溜まるような試合をしてしまい申し訳なく思っています。最後までサポーターに甘えるような一年になってしまった。
前半をゼロで凌いだので、そのパワーを後半は攻撃に繋げたかったのですが、それができなかった。1失点してしまってリズムが完全に壊されてしまった。
自分自身は久しぶりの出場でしたが、選手紹介の時にサポーターの皆さんの大きな声が聞こえてきて有難かったし嬉しかった。声援をバックにプレーして楽しめた部分もあった。サポーターがいてこそ、試合というのは楽しめるものだと感じました。
(新潟戦に向けて)このメンバーでやれる最後の試合になるので、勝って、笑って終わりたい。最後は湘南らしいサッカーをして締めくくりたいという気持ちです。

臼井選手コメント

攻めたいがゼロに抑えようという気持ちも強く、守りに体力を使って前半から劣勢になってしまったと思う。今季は前半0で終えても後半バタバタと失点することが多かった。前半から積極的に点を取りに行くサッカーを目指したい。ホーム最終戦でこの結果はやりきれない。でも次があるから、切り替えてまた次に繋がるようなゲームをしたい。
(田村選手について)選手会長にもっとも適した人材だった。雄三は若い選手の見本だったし、自分を含めての見本でした。

永木選手コメント

前半はプラン通りに守ることができました。ただ攻撃ではカウンターで簡単にボールを失うなどして、シュートで終わることができなかった。僕自身、ラストパスを繋げることができていればシュートまで行けたかもしれない。ラストパスの精度は僕の課題です。(先制点の場面について)後半は間延びもあり、フリーで撃たせてしまった。きつい部分はあるが、それでも寄せなければいけなかったと思う。最終節はぜひ勝って終わりたい。
(田村選手について)普段からよくしてくれる。今日は雄三さんのためにも勝ちたかった。

田村選手コメント

試合後、あんなふうにサポーターの皆さんに送っていただき、感無量です。
ベルマーレのサポーターの皆さんだけでなく、セレッソのサポーターの皆さんにもコールと拍手をいただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
前回の名古屋の時もそうでしたが、そういうことが起こるのもベルマーレのサポーターが素晴らしいからだと思っています。
試合がまだあるので、終わりのようなことは言えませんが、今日はとても複雑な気持ちでした。やってきてよかったという気持ちと、芝生の上を歩きながら、また皆さんに挨拶をしながら、こういう雰囲気を味わうことももうないのか思うと寂しい気持ちにもなりました。
でも、自分の中でしっかり受け入れて、整理していきたい。いまは寂しさ以上に感謝の気持ちを強く抱いています。

C大阪 クルピ監督 試合後コメント

総評

立ち上がりから湘南さんがディフェンスにおける激しさをぶつけてきたので、前半は互角の試合だったと思います。後半立ち上がりからしっかりと前半のプレーを続けた中で先制点を挙げることができたので、それ以降はしっかりとゲームのコントロールができてなかなかいいゲームができたのではないかと思います。

湘南さんには後半何度か攻められましたが、ほぼ攻められる形がなく、その意味ではセレッソのオフェンシブなサッカーをしっかり出せたゲームではなかったかと思います。

質疑応答

-今季昇格した3チームの中でセレッソだけ抜きん出た成績を残している大きな理由は?

3チームを直接比較するのは難しいと思うので、セレッソに関することだけをコメントしたいと思います。セレッソは去年までのベースに加えて、今季はしっかりとした補強で戦力アップできた。そこが大きかったと思う。これはフロントの方の力、そしてスタッフ、選手たちの努力、さらにサポーターの皆さんの後押し、この4つの要素がすべてかみ合っていたからこそ今季の結果が出たと思います。

-新しくできたキンチョウスタジアムでは負けなしだが?

キンチョウスタジアムになってから本当に内容と結果の伴うサッカーができています。例えてみれば、ブラジルでは圧力鍋のようなスタジアムだという言い方をしますが、サポーターの方が非常に近くてチームがファミリーとしての一体感を感じるようなスタジアムで、この雰囲気があるからこそ、今季キンチョウスタジアムでは負けなしです。さらに最終戦のジュビロ戦がありますが、我々には目標を達成できるチャンスがあります。最後の締めとして内容のあるサッカーで勝利に結びつけて、最高のものを最終戦で勝ちとることができれば理想ではないかと思っています。

-夏場の4連戦でセレッソは唯一4連勝を挙げたが?

日本のシーズンは四季がはっきりしており、そういう部分を考慮に入れながらフィジカルをコントロールする必要があると思いますが、そこもしっかりと負けない強さを夏場には見せられたと思います。

-後半の攻撃で2列目の選手がアドリアーノと距離を近くしてプレーしていたが、具体的に指示をしたのか?

私の指示というよりも、常日頃彼らの役割として意識付けしている部分です。というのは、2トップという形でプレーしているわけではないので、やはり3人のシャドーにはアドリアーノのサポートをしっかりしつつゴールに飛び込んでいくプレーを要求している。そこが後半はよりよくできるようになったと思います。

-アマラオとマルチネスのダブルボランチが一番大事な役割を担っていると思うが?

車のハンドル(=ボランチ)というのはまさしく方向付けをする役割を持っています。言ってみれば攻撃と守備における方向付け、そしてバランスを取る役割、それがボランチという本来の意味であり、ブラジルで使われている言葉でもあります。アマラオとマルチネスがふたりとも中盤をコントロールするハンドルの役割をしっかり果たしてくれているからこそチームのバランスがいい。だから現時点でディフェンスにおいては鹿島さんと並んで最少失点。さらには得失点差がリーグナンバーワンという結果が出ているのだと思います。ただし、来年に関しては、よりレベルを上げる必要があると思っています。

-酒本選手の評価は?

酒本と石神は似たような状況に今季あったと思います。高橋と丸橋が非常に安定したプレーをしているがために出場機会は多くなかったと思います。ただし、彼らは本当の意味でプロとしてしっかりと準備して、チャンスがあった時には酒本も石神もいい仕事をしてチームに貢献してくれていると思います。

-ACLに向けての意気込みは?

現時点では自力での可能性はなく、他力になってしまいますが、最終戦にはひとりでも多くのサポーターの方にスタジアムに駆け付けていただき、我々としてはこの1年間の成果を最終戦、この1試合にすべてぶつける。この意気込みでキンチョウスタジアムで戦いたい。我々のやるべきことをやって、あとはどういう結果になるか、それを待ちたいと思っています。

-4-0という結果についてどう思うか?

今日、一番大事なのは勝利という結果を勝ち取ったこと。さらには得失点差の部分でしっかりとプラスになる結果を残すことができた。これは最終戦に向けて非常に大きなエネルギーになると思っています。これを無駄にしないためにも最終戦さらにもう1勝が必要になってくると思っています。

-名古屋や鹿島と競り合っただけに、来年こそタイトルのチャンスだと思うが?

セレッソにとって来季も厳しい戦いになるというのは間違いないと思います。というのは、経済的基盤を考えると、セレッソというチームは他のチームほど経済的に余裕がないという部分もある。逆にセレッソの強みとしては、クラブの中の一体感だと思っています。サポーターの方、フロント、選手、そしてスタッフの一体感があれば、常々選手たちにも言ってますが、経済的基盤の上回る他のチームを上回る結果を残すことができる。それを信じて来季も戦っていきたいと思っています。