ボイス

【ボイス:2017年10月14日】山根視来選手

逆サイドの杉岡選手は良い刺激に
欲しいのは得点に絡む結果
 最終ラインにいながらアグレッシブに攻撃に参加していくスタイルだけに、バイア選手に限らず、近くのポジションの選手との連携は大切になる。今季、右のサイドハーフを担うことが多い岡本拓也選手もまた、攻守に渡って関係性は深い。

「拓也くんには、距離感が悪いとか、行き過ぎだとか言われるんですけど、コーチングもしてくれて『いつもありがとうございます!』という感じですね。
 最初の頃は、僕のしたいプレーをうまく伝えられていなかったんですけど、ちょっとずつわかってくれて、僕が運び出そうとするとバーっと裏に走ってスペースを空けてくれたりする。そういう点でも感謝しています」

 左サイドでセンターバックやサイドハーフを担う杉岡大暉選手もまた、攻撃に積極的に関わっていく選手。両サイドの関係もバランスが大切だ。

「大暉が上がったときは僕は上がらないようにしています。大暉も『(視来さんが)行ったら、僕戻ります』みたいな感じなので。そこのリスクマネジメントは徹底しないといけない。でも、どうですかね。こっちサイドにボールがあるのに大暉も上がっているときがあるんで。そういうときは残りますけど、とはいえチャンスであれば、大暉のポジション見ながら上がるときもあります」

 サイドのアグレッシブな攻撃参加はベルマーレの武器の一つ。両サイドが共に攻撃に参加し、左サイドのアシストで右サイドを担う選手がゴールを決めることもあることを考えれば、両方の選手が上がっていてもおかしくはない。

「ボランチの秋野(央樹)とかは『どんどん行っていいよ』って言ってくれて、僕が上がったスペースを埋めてくれたりするんで。だから僕たちが上がるときはバイアも含めてみんなが後ろをサポートしてくれています」

 すべての選手がつながっているのがベルマーレのサッカーだ。

「大暉はガンガン前に行くし、なりふり構わずオーバーラップして行く。僕もそうですけど、そういう2人を両サイドに置いているのを見れば、どういうことが起こるかはわかると思う。大暉は物怖じしないというか、あいつが慌てていることはあるのかな、と思います(笑)。
 でもあいつは、ドリブルで何回止められても行くし、そういうのを見ていると良い刺激になります。僕はまだ、得点もアシストもついてないので、やっぱそこが課題ですね」

 山根選手の積極的な仕掛けから始まる攻撃は多いが、今のところフィニッシュの部分で結果が出ていないのが本人にとっては気になるところ。それは見ている誰もが期待しているところでもある。

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