ボイス

【ボイス:2020年12月7日】金子大毅選手

チームの勝利に貢献するプレーで
1つでも多く勝ち星を
 誰よりも長い時間公式戦のピッチに立っている。その経験は責任感につながっている。

「自分の役割は、チームに貢献してチームを勝たせること。もっともっと勝ち星を増やせるようにしたいです」

 6連敗はプロになって初めての経験。試合に数多く出ているからこそ、焦り悩んだ。だからこそ勝利を手にしても気を緩めることはない。

「勝たなきゃいけない世界だと思う。最悪は、内容が悪くても勝つことが大事。そういう思いがモチベーションにつながっている。内容が悪くても勝てるのが本当に強いチームだと思うので、そういうところも目指していかないといけない」

 新しいことに取り組むシーズンだけに、内容が良くてもスキを突かれて失点したり、試合終盤に同点、あるいは勝ち越し点を許すといったことも経験した。

「今が良いわけではない。それでも1試合1試合やってきて、変化はわかりにくいですけど、ちょっとずつちょっとずつチームの共通意識は成長していると思います。でも、順位も低いし、勝ち星も少ないので、もっともっと質を高めないといけないと思っています」

 今シーズンの目標は「1年間試合に出続けること」。ここまではまずまずだ。

「残り少なくなりましたがまだ試合はあるので、ケガなくチームに貢献しながらプレーし続けたいと思ってますし、結果が出なかったときは本当にサポーターに申し訳ないと思っていたので、1つでも多く勝って少しでも上の順位に行けるように頑張りたいなと思います」

 頑張るために必要なのは、やっぱりファン・サポーターの熱量。新型コロナウィルス感染症対応のために応援に規制はあるが、無観客の試合を経験したからこそ、ピッチに立てば伝わるものがあることを理解している。

「無観客の試合は、最初は新鮮でしたけど、反応があることのありがたさを感じました。手拍子があるだけでも声援の気持ちが伝わりますし、スタンドから応援してくれることが力になっているので、引き続き熱い応援をお願いしたいと思います」

 いよいよ終盤、自分たちの新たなスタイルの足掛かりを掴んだチームは成長速度にもラストスパートがかかる。来シーズンにつながる戦いぶりを見届けたい。

取材・文 小西尚美
協力 森朝美