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J クラブ初参画の長期療養児の復学支援「TEAMMATES」事業 高田琥太郎くん入団のお知らせ

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湘南ベルマーレはこの度、Jリーグクラブとして初めて、特定非営利活動法人BeingALIVEJapan(東京都世田谷区、理事長:北野華子)が運営する、長期治療を必要とするこどもの自立支援とコミュニティの創出を支援する「TEAMMATES」事業に参画致します。

当TEAMMATES事業は日本財団の助成事業で企画・運営しており、長期療養中の児童がスポーツチームの一員として入団し、定期的に練習や試合等のチーム活動に参加する事業です。この度、7月14日(日)入団記者会見にて契約を締結し、悪性リンパ腫で療養中の男児、高田琥太郎(たかだこたろう)くんがチームの一員として入団しましたのでお知らせ致します。

今後、高田琥太郎くんは2019シーズン終了まで、月に1〜2回、定期的にチームを訪問し、多様な活動に参加していきます。練習への参加や、試合当日のチーム運営サポート、フロント業務の体験、そして、サポーターや同世代のアカデミー生との交流など、湘南ベルマーレというチームと青春を共にし、一緒に成長していきたいと考えています。なお、8月17日(土)のサガン鳥栖戦試合前に、サポーターの皆様へのスタジアムでのご挨拶を予定しています。
 
 
 
【入団選手について】
teammates_2氏名:高田琥太郎(たかだこたろう)
年齢:8歳 神奈川県藤沢市
背番号:49番

3人兄弟の長男であり、ドッジボールやゲームが大好きな小学校2年生です。
長期入院中に湘南ベルマーレフットサルクラブに所属する久光重貴選手が病院内で実施するフットサルイベントに参加したことをきっかけに、よりサッカーに興味を持ち、今回の入団を楽しみにしています。
病気発症前は何度か湘南ベルマーレの試合を応援しており、好きなポジションがゴールキーパーで、キングベルが好きです。
今年3月末に8ヵ月間の長期入院を終え、今後も長期間にわたり、治療・通院が必要のため、チーム一丸となって琥太郎くんの心理面・社会面の支援をしていきます。
 
 
【入団記者会見コメント(抜粋)】
◆新入団選手:高田琥太郎 一問一答

– ユニフォームの背番号49番を選んだ理由はなんですか?
琥太郎:選べるなかで1番大きい数字だったからです。

– 選手になんて呼ばれたいですか?
琥太郎:こた

– チームに入ってやってみたいことは何ですか?
琥太郎:キーパーの練習。キーパーが好きだから。

– チームに入ってできるようになりたいこと、目標はなんですか?
琥太郎:コーチや選手のみんなの名前を覚えること

– チームに入って楽しみなことはなんですか?
琥太郎:コーチ(監督)や選手に会えることです。
 

◆NPO法人Being ALIVE Japan理事長:北野華子

琥太郎くんをはじめ長期的に治療を必要とするお子さんは全国で25万人います。医学が進歩した一方、病院の中だけですべて治療が完結するわけではなく、退院後も社会生活を送りながら、治療療養を続けているお子さんが増えています。
チームメイツ事業はそういったお子さんがスポーツチームの一員となって、成長する機会と出会う人たちとのつながりによるコミュニティをつくる活動となります。2017年度に本事業を立ち上げ、まずBリーグさんと協働させていただき、日本財団さんのご支援をいただいて、この活動を具現化してきました。

今回、Jリーグでははじめて湘南ベルマーレさんにご賛同いただき、この事業を進化させる形で取り組んで参ります。
この事業の復学支援というのは、琥太郎くんご自身が体力だったり自信だったりと、社会性を長い入院生活から取り戻すということが第一の目的になります。ただそれだけではなく琥太郎くん自身が成長していく姿を前向きに長期療養しているお子様のロールモデルとして発信されることで同じような病気を抱えるお子さんたちの希望や励みにつながっていけるのだと思います。

また最後になりますが、普段接しない長期療養中のお子さんと選手やファンの方が交流することで、そういったお子さんの理解が増え、支えてくれる存在を増やしていくことも一つも目的です。
チームメイツ事業の持つ波及効果を発揮するためにも報道関係者の皆様にもこの活動をとおして、琥太郎くんをはじめチームに関わっている選手だったり関係者ひとりひとりの取り組みだったり声を取り上げていただき、チームメイツの力やスポーツの力を一緒に発信していきたいと思っています。
 
 
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◆湘南ベルマーレ代表取締役社長:水谷尚人

今日ここの場で、高田琥太郎くんと、BeingALIVEJapanの北野理事長と会見を開けることを本当にうれしく思っています。
我々にできることはなにか?と常に探しながら活動しているクラブでございますが、今回このチームメイツの事業に参画する2つの理由があります。
ひとつは我々の理念、夢づくり、人づくりというミッションです。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、存続の危機にあったクラブが地域の人に支えられて、また地域の人と一緒に歩ませていただいている。こんなチームが何か少しでも地域に恩返しできるとすると、やはりこの夢づくり、人づくりなんだなと感じています。
この事業で、本人もそうですけども、周りの方や接する選手たちが、人として何を感じるかということが本当に大事なことだと思っています。

もうひとつは、久光重貴という我々の仲間でもあり、フットサル選手の存在です。
彼は、肺がんを患いながらフットサルを続けています。大変な闘病生活を繰り返しながらプレーを続けてるんですが、その中でフットサルリボンという活動で、小児がんの子たちに対するいろいろな啓蒙活動を続けています。そんな彼、本人自身が大変な中でもまず他者のことを慮る久光が、実は北野理事長を紹介してくれたんです。
久光の紹介ですので、間違いないと、参画を即決しました。今回この事業に関して曺はじめ、選手にも話をしており、すでにいろいろなアイデアも出てきています。
今日、ここで、コタとまさにチームメイトになって一緒に活動していくのですが、我々も勇気や元気をもらいたいなと思いますし、その勇気や元気を発信して、この地域が明るく元気になればと思っています。常に明るくやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。今日はありがとうございます。
 
 
◆湘南ベルマーレフットサルクラブ選手:久光重貴

まず、はじめに今日の琥太郎くんの入団会見に僕自身、同席することができて大変うれしく思います。
琥太郎くんとの出会いは、フットサルリボンという活動で出会いました。入院中に一緒にボールを蹴って出会ったわけですけれども、今回このように入団してくれたことは本当に僕自身もうれしいですしクラブに感謝しています。何よりも僕自身、6年前に肺がんを患いまして、今もずっと治療を続けているんですが、このクラブの選手でいたからこそ、たくさんの人に支えてもらい、背中を押してもらいました。このクラブでなければ今の自分はいないと思っています。
だからこそ選手、サポーター、スタッフ全員に琥太郎くんの背中も押してもらいたいなと、僕自身そうやって背中を押してもらって、前を向けて今も一生懸命頑張っています。このクラブだからこそ、琥太郎くんが一歩チャレンジする勇気や、目標に一歩でも近づけるような努力をしてもらうことができれば、きっと自然と琥太郎くんが笑顔になって、ご家族、その周りにいる人たちも絶対に喜んでくれると思います。
今後の琥太郎くんの成長も見続けたいですし、僕自身もこのクラブに携わる限りは常に前に進んでいけるように頑張っていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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【「TEAMMATES」事業とは】
TEAMMATES事業は米国非営利団体TeamIMPACTの事業(大学スポーツチームと慢性疾患のあるこどものマッチング事業)を参考に開発されています。
こどもはチームの一員として入団し、練習参加や試合会場でのサポート等、定期的にチーム活動に参加しチームメンバーとの関係構築をします。
チームとの繋がりと経験を通して、長期入院を経たこどもが退院・復学する過程の支援、また長期的に治療・療養を必要とするこどもの身体面・心理面・社会面の自立支援、そして地域社会の中に長期療養中のこどもとご家族を支えるコミュニティの創出を支援しています。
 
 
【長期療養中の退院・復学支援とは】
難病や慢性疾患等、長期療養を必要とするお子さんは全国約25万人います。医学の進歩により救命率の向上や入院期間の短縮化がされた一方、多くのお子さんが定期的な通院や治療を必要としながら、学校や地域社会の中で生活を送っています。国では年間約9億円をかけて、長期療養を必要とするお子さんへの自立できる支援をしていますが、こうしたお子さんが社会の中で多様な経験と交流を得て、自立できる機会がまだ十分とは言えません。
体力の低下や外見の変化、友人との関係が希薄な状態の入院生活から、日常生活に戻る過程をはじめ、継続的に治療・療養を続けながら学校への復学やコミュニティの参加等、社会的な活動に参加する過程は、お子さんにとって大きなチャレンジです。当事業は入院を経て、退院後に復学する過程、および社会参加の促進と自立支援を目的とした支援をしています。スポーツチームへの入団を通じて、こどもたちとご家族の長い療養生活を支える存在(TEAMMATES)をコミュニティの中に増やす支援をしています。
プロスポーツチームがシーズン中に長い期間、病児を支援する活動に取り組むことは世界でも新しい取り組みです。
 
 
【特定非営利活動法人 Being ALIVE Japanとは】
2016年2月にNPO法人化。代表北野華子が学童期に長期治療生活を送った経験から、慢性疾患のあるこどもたちが目標や希望で溢れるこども時代「青春」を送れるよう、応援したいという思いから設立。
アスリートやスポーツチームとともに、慢性疾患のあるこどもたちの青春をつくり、こどもたちの療養生活を支え応援する人「TEAMMATES」を社会に増やす活動をしています。現在までにスポーツチームとのマッチング事業「TEAMMATES」以外にも、小児医療センター内にある院内学級でスポーツ活動を提供する事業、病気のある兄弟を支援する事業を全国に展開しています。

≪TEAMMATES事業の実績≫ < 4地域、8名のお子さんの入団実現 (2019年7月14日現在) >
2017年11月より、当事業の第一弾として男子プロバスケットボールクラブ「アルバルク東京」と事業が実現。その後社会人アメリカンフットボールクラブ「ノジマ相模原ライズ」や慶應義塾体育会野球部で事業を実現。男子プロバスケットボールクラブの2018-2019シーズンでは大阪エヴェッサ、レバンガ北海道、横浜ビー・コルセアーズの各チームに長期療養を必要とするお子さんが入団致しました。
今回、TEAMMATES事業では8人目のお子さんの入団となります。またJリーグクラブでは初めて「TEAMMATES事業」が実現致します。
 
 
【湘南ベルマーレとは】
湘南ベルマーレは、神奈川県の湘南エリアをホームタウンに、Jリーグ1部に所属するプロサッカークラブです。
「湘南スタイル」と呼ばれる、魂のこもった全員攻守で最後の最後までアグレッシブに戦い抜くサッカースタイルが特徴で、勝ち負けを超えて、観る人に夢と感動を届けることを目指しています。
また、総合型地域スポーツクラブとして、「夢づくり、人づくり」をミッションに掲げ、トップチームやアカデミを運営する株式会社湘南ベルマーレと、トライアスロンやビーチバレーなど多様なスポーツチームを運営するNPO法人湘南ベルマーレスポーツクラブが、地域と連携し活動を行っています。
種目別ではなく横断的なスポーツ交流が「コミュニティの会話が盛んな街」をつくり、年齢の垣根を超えたスポーツ参加が学校教育では解決できない問題を取り払い「健全で多様性に柔軟な街」を生み出します。そして、プロクラブの存在が子どもや家族の夢を育み、通勤には少し遠いけど、私は湘南に住む。なぜなら「スポーツを通し、友達が増えていくから」「家族でいい汗のかける街だから」。そのようなホームタウンの実現を目指しています。
 
 
【事業助成を頂いている日本財団の「難病の子どもと家族を支えるプログラム」について】
日本財団では近年、「子どもの貧困対策」や「児童用語施設等で育ったこどもに対する奨学金」など、幅広く「子ども」をサポートするプロジェクトを進めております。
「難病の子どもと家族を支えるプログラム」もその一環で難病の子どもと家族が孤立しない地域づくりを目指しており、「医療」「福祉」「教育」「フィランソロピー」の4つの領域について、全国で活動している団体の皆様と対話し、毎年30以上の事業を助成しております。
BeingALIVEJapanが企画運営するスポーツを通じた退院・復学支援「TEAMMATES」事業にも注力しており、事業の立ち上げから事業の自走に向けて応援しております。
詳しくは「日本財団難病支援」で検索下さい。
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/child_support/