ボイス

【ボイス:2018年9月21日】梅崎 司選手

30代は発展途上を
現在進行形で証明中
 試合を観れば分かる通り、現在の体調は万全。運動量の多いシャドーのポジションで90分フルに出場する試合も増え、中3日の試合に続けてスタメン出場することもある。

「ここに来た当初、リハビリから入りましたけど、復帰したてのときよりも間違いなく格段に上がってます。厳しいトレーニングや試合出場も含めて昨年よりもサッカーができているせいか、いいコンディションでやれているなっていう感覚はありますね」

 何度か大きなケガを経験している梅崎選手。2016年のシーズン後半には左膝前十字靭帯を損傷している。約1年後の2017シーズン後半に復帰したが、なかなか試合にフル出場する機会を得ることはできなかった。試合勘を取り戻したり、フィジカルコンディションを高めたりといったことは、練習だけで補うのは難しい。そんな不安を抱えたままベルマーレへ移籍が決まり、これまで経験してきたスタイルとは違うサッカーに取り組むこととなった。

「やっぱり運動量がまず、チームのひとりとしてなかなか表現できなかった。それに自分はそれなりにフィジカルのレベルが高まっていないと自分のプレーができないのに、フィジカルがなかなか追いついてこないところもあって、守備のやり方の理解と共に両面で少し時間がかかりましたね」

 これに加えて、もう1つ、今シーズンはフィジカル面で不安を感じる出来事を経験した。
 梅崎選手は、2月生まれ。今年、31歳を迎えている。今現在のプレーを見る限り、年齢を感じさせる要素は微塵もないが、今年のはじめにほんの少し、年齢を感じる出来事があったのだ。

「ケガから復帰しての、この戻らない感じが。最初、頭と身体がリンクしなくて。復帰したてのときは、良かったんです、イメージもクリアだし、身体もクリアになってるし。それが日が経つにつれて何か合わなくなってきて。こういうプレーをしようと頭で思っても身体が動かなくて、そのズレがずっとあった。これは年齢の影響もすごくあるなと初めて思いました」

 ケガとの戦いに加えてポジション争いがあるなかで、なかなか思い通りに練習ができなかったことが蘇る。

「30歳を超えて、身体が衰える、戻りが遅くなる、『ああ、こういうことなんやな』と。今回、ケガが癒えるのはむしろ早いっていう感覚だったんですけど、その後が。ここ数年練習量が足りてなかったというのをすごく感じました」

 幸い、シーズンが明ける頃まで引きずっていたケガが治ってからは、日常茶飯事的に繰り返される小さなケガはあるものの、練習にまで影響するようなケガは知らずに過ごしている。

「サッカーのトレーニングって、チームの練習をどれだけインテンシティ高くできるかどうかだと思います。このチームの練習は理想だと思いますね。大きいグラウンドでやるときもあれば、短いコートで、いかに細かい動きを入れるかとか、サイズ感をうまく調整してくれてメリハリをつけてくれる。プラス、レギュラーが決まっていないという緊張感が練習の中にある。危機感のなかで運動量が変わってくるし、1つ1つの練習が身になる質というか量も変わってくる。めちゃくちゃきついですけど、時間はさほど長くないですし。オフ明けの日にいきなりゲーム形式をやったり、気持ち的にラクに入れる日っていうのが一切ない。日々緊張感があって、めちゃくちゃいいなと思います」

 シーズン中は、オフの日に気持ちはリラックスしても身体を緩めすぎることはない。そんな日々もまた、新鮮に感じている。新しいスタートを切って、ここまで思い通りにいかないことはたくさんあったが、1つずつていねいに向き合って自分のものにしてきた。また、些細な感覚だが、30代という年齢を感じる経験もあった。それもまた個の成長を高める原動力となっている。開幕して半年、30代は、まだまだ発展途上を証明中だ。

>メンタル面の成長を支えるキャプテンマーク