ボイス

【ボイス:2018年9月21日】梅崎 司選手

メンタル面の成長を支える
キャプテンマーク
 今やチームを引っ張る中心的な存在。今シーズンは、チームを支える副キャプテンでもあり、試合に先発で出場するときは、キャプテンマークを巻くことも多い。

「キャプテンをやらせていただいて、出ている選手のなかで最年長だったりすることも多いので、誰もがよく使う、簡単な言葉になっちゃいますけど、より責任感が生まれました。ただ何か、足先だけでサッカーをやるのは絶対に違うと思うし、やっぱり魂を見せなきゃいけないっていうのはすごくみんなと話しています。それがこのチームの色だとも思うし。それに、チームのなかで自分がどういうキャラクターであるかっていうのは、すごく大事なんだなと思ったりします」

 キャプテンマークを巻く経験は、意外だがこれまでカップ戦で数回程度だったという。だからこそ、そこにある思いは新鮮だ。

「もう、考えることが違う。若いチームというのもあるので、試合前の円陣とか、試合中もそうですけど、どういう言葉が響くのかな? とか、自分の今までの経験をフル動員して考えます、1個1個。もちろん監督も話してくれますけど、それに付随するようにだったりとか、より選手のモチベーションを高められるような言葉を。刺激したいなというのはすごくあります」

 キャプテンマークを巻く試合では、必然的にいつも以上に積極的に他の選手に声をかけることになる。その時にどんな言葉を選ぶのか、自身のキャラクターとあわせて熟考する。

「チームっていうのは、どうしてもこう浮き沈みがあるし、メンタリティも1試合1試合違ったりする。だから今、もう1回締め直したほうがいいなという感覚だったらそういう言葉を選ぶし、逆に変な緊張をさせてはいけないなって感じるときは、自信を持たせるような言葉がいいのかな、とか。長くならないように端的に、いかに伝わるかっていうのを考えてます」

 曺監督も話す内容やタイミング、選ぶ言葉を大切にしている。梅崎選手自身がそのことをわかっているからこそ、自分が考えていた言葉や話が曺監督が話す内容や方向性と重なるのは励みになる。

「僕は言葉は大事だって思ってますね。言葉一つで救われるときもあれば、逆に自信を失うときもあるし。僕もそういう経験をたくさんしてきているんで。だから試合前のミーティングとかで曺監督の話が自分が思っていたことと似ていることがあったりすると、何か嬉しかったりしますね」

 もう1つ、キャプテンマークの成果と感じているものがある。それは、「なぜそう思うのかはまだ言語化できていないんですけど」と言うが、つながっていると感じている。

「周りのことを掴んできているなっていう感覚や、自分のことをちょっとずつ知れてきているなという感覚。自分はこういう状態の方がいいんだなっていうメンタルの置きどころとか、精神状態とか。そういうことがわかってきて、やっぱりキャプテンをやらしていただいて本当によかったなと思います」

 周囲の存在を意識することで自分をより深く知っているよう。メンタル面の成長も右肩上がりで急上昇中だ。

>ルーキーのように新鮮な気持ちで