MATCH試合結果

2013 Jリーグ ディビジョン1

第3節 vs 清水エスパルス

3月16日(土) 16:00 @Shonan BMW スタジアム平塚

HOME  湘南ベルマーレ 清水エスパルス  AWAY
湘南ベルマーレ 1 1 前半 0 1 清水エスパルス
0 後半 1
1 > 2 勝点 1 > 2
武富 孝介 21分 得点者 63分 八反田 康平
選手 シュート シュート 選手
GK 1 阿部 伸行 0 STARTING
LINEUP
0 林 彰洋 1 GK
DF 4 宇佐美 宏和 0 0 カルフィン ヨン ア ピン 4 DF
DF 22 大野 和成 0 0 平岡 康裕 3 DF
DF 30 島村 毅 0 0 吉田 豊 28 DF
MF 5 古林 将太 1 1 河井 陽介 10 MF
MF 7 ハン グギョン 0 1 村松 大輔 5 MF
MF 6 永木 亮太 2 1 杉山 浩太 6 MF
MF 8 高山 薫 1 1 石毛 秀樹 8 MF
FW 10 菊池 大介 0 2 八反田 康平 7 MF
FW 9 キリノ 1 2 バレー 9 FW
FW 28 武富 孝介 2 0 瀬沼 優司 11 FW
GK 21 安藤 駿介 SUB 髙原 寿康 31 GK
DF 26 亀川 諒史 廣井 友信 27 DF
DF 32 クォン ハンジン 0 岡根 直哉 30 DF
MF 14 下村 東美 イ ミンス 18 MF
MF 23 梶川 諒太 0 内田 健太 22 MF
FW 16 エジバウド 0 高木 俊幸 13 FW
FW 18 古橋 達弥 0 1 伊藤 翔 14 FW
警告・退場 スタッツ 警告・退場
52分
5 古林 将太 反スポーツ的行為
80分
30 島村 毅 ラフプレー
83分
30 島村 毅 反スポーツ的行為
83分
30 島村 毅 警告2回
90分+1
7 ハン グギョン 反スポーツ的行為
7 シュート 9  
10 ゴールキック 6
3 コーナーキック 6
9 直接フリーキック 12
4 間接フリーキック 4
4 オフサイド 4
0 PK 0
得点経過
21分
28 武富 孝介
右 9 ↑ 10 ~ → 中央 28 ~ 右足S
~:ドリブル
→:グラウンドパス
↑:浮き球パス
S:シュート
63分

7 八反田 康平
中央 28 ~ ↑ 相手GK クリア こぼれ球
7 右足S
選手交代
68分
28 武富 孝介 → 32 クォン ハンジン
73分
8 高山 薫 → 23 梶川 諒太
78分
5 古林 将太 → 18 古橋 達弥
59分
6 杉山 浩太 → 13 高木 俊幸
88分
11 瀬沼 優司 → 14 伊藤 翔
入場者数 天候 気温 湿度 ピッチ状態 試合時間
9,453人 晴、弱風 15.9℃ 42% 全面良芝、乾燥 90分
コミッショナー 主審 副審 副審 第4の審判員 記録員
福田 寛 岡部 拓人 中野 卓 馬場 規 青山 健太 岩崎 洋

湘南 曺監督 試合後コメント

総評

お疲れ様でした。
平塚での試合がJ1で2試合目ということで、本当に前回の試合にまた増す応援をサポーターにしていただいて、特に後半は本当にお互い苦しい時にこっちに来いよというような雰囲気を作ってもらって、本当に感謝しています。
選手達は僕が考える、勝つために必要なことを100%遂行してくれていると思いますし、その結果、今日も色々考えて相手のストロングを抑えたり、こちらの良い所を出すために、選手交代だったりとか戦術だったりとか、色んなことをやりながら選手たちを成長させたいなと思っているんですけども、僕の力がちょっとまだ足りなくて、勝点3に届かななかったかなという試合だったと自分で本当に反省しています。
前半からエスパルスさんの我々への、鳥栖さん同様といいますか、長いボールの圧力っていうのがあったんですけれども、前回のように後半全体が引くんじゃなくて、コンパクトにしてそこの所で起点を、相手に起点を作らせないで一気に攻めて行こうというところは何回か良い場面が出たと思います。それは本当に前回の試合で学んで、選手たちがよく遂行してくれたなと思います。
今日、交代で入ったクォン ハンジンや梶川や古橋も本当に難しい試合の流れであって、ましてや最後退場者が出る中でも、攻めの姿勢を失わないで最後まで勝点3を取ろうとした選手たちの頑張りは、監督として本当に誇りに思いますし、これを何とか勝点3に繋げるのは、僕の問題だと思っているので、何とかまた知恵を自分で作って彼らを伸ばしていきたいなと思っています。

質疑応答

清水のロングボールは想定内だったか?

いや、正直ちょっと予想以上でした。そういう形で来るとは思っていたが、もうすこし動かして高い位置からのアーリークロスという形が多いかなと思っていた。今日はディフェンスラインからの長いボールが多かったので、予想はしていたが、予想以上に割りきってされる印象はありました。

同点に追いつかれてからフォーメーションを4-1-4-1に変えたように見えたが、意図と評価は?

去年から4バックにすると皆さんに怒られることが多かったのでやるのに勇気がいりましたが(会場笑)、相手のやり方によってはうちのストロングを出すために後半残り20、25分で…これからも最初からやるかもしれないし途中からかもしれないがそれを含めて、選手たちが戦術的な意図を理解しながらやることも、ただ若いから走っていれば勝てるという話ではないと思っています。ただそこは監督の僕がそうしろと強制してもいけないことで、こういう理由があるからこうするという準備は当たり前ですがしていたつもりです。その部分の変更はエスパルスさんもたぶん予想していなかったと思うので、そのあとにもう1点取りに行くことも含めて可能性は上がったと自分ではいま思っています。
行こうとして引っくり返されたときの3バックの脇の起点が事故を起こしそうな雰囲気もあったので、そういうことも準備しながらチャレンジしてやったということです。だから決して守ろうということではなく、逆にそこで前の3人を使っていい形で崩していきたいという狙いはありました。

3試合目、先制して勝星を奪えていないことについては。

1-0で勝っていて後半の最初から守ろうという監督はいないと思います。僕は少なくともそういうタイプじゃない。1-0になりながらももう1点取れるチャンスが後半にもたくさんあって、そこの駆け引きだけだと思う。ただ1-0で凌ごうというふうに僕が勝点3を急ごうとすることで、もしかしたら勝点3をその試合で取れたかもしれないですが、つぎ同じ状況ならまたそれをしなければいけない、そこにチームの上積みはないと僕は思っています。
攻撃的に行きながらも最後クローズさせるやり方を選手と一緒につくっていくしかないと思っています。そこの試合運び等はマリノス戦、鳥栖戦と学んで今日やってくれたと思うし、僕自身もその部分の選手たちのトライは評価してあげたい。決して前に行きすぎて裏返されるという時間帯ではなかったと思うので、その2戦を踏まえて今日があると捉えています。

開幕戦のときに最後20分足が止まったという声が選手からあったが、その点は徐々によくなってきていますか?

足が止まるというのは体力的な話ではないと思います。今日なども、ボールを取ったあとにみんなでただクリアで逃げるのではなく、厳しいところに入れてボールを動かすトライを最後までしていたと思う。もちろんインターセプトされた場面も多かったのですが。それをやろうとしなければ相手にボールをプレゼントしてそのまま守備に走るから足が止まったように感じるが、逆にボールを運んで相手のアタッキングサードに侵入していればいい意味でゲームを見て休む時間もある。そこは過去2戦から学んでくれたところだと思います。べつに足が止まって体力的な問題があるとは僕自身は全然思っていませんでした。彼らの意識、ゲームをつくるために自分たちで足が止まるような状況に持って行ったんだよという話だけで。

前節得点した梶川選手を途中から使った意図は?

本人にももちろん理由を説明しています。今週1週間の流れで、相手に対して何が一番効果的で勝点3を取りに行くのかというなかでのメンバー選考なので、得点を取った人が次も自動的に出るとは僕は一切言っていません。ただ梶川に関しては悪くて外したわけでは全然なくて、逆に途中から入れてテンポを作り直すことが相手に脅威を与えると思っていた。今日も何度かそういうシーンをつくってくれた。選手としてはつらいと思います。先発で出て途中でサブになるのは。それを、チームの勝点3のために途中から出ても、そういう雰囲気をまったく出さないあいつの姿勢は、当たり前といえばそうですが、僕自身うれしかったし、もう1点取れればあの背が5センチも10センチも伸びるのかなと思いますが(会場笑)。悪くてベンチにしたわけではなく、ゲームプランと流れのなかでタケ(武富)を最初に使ったということです。

島村選手が出場停止になり、DFが足りないのでは?

あのレッドカードについて島村を責めるわけにはいかないと思っています。そこは総合力で、うちにDFがいないとは思っていないので、また違ったことをつくっていってほしいと思います。

ここまでの3試合、3トップのメンバーが変わっているなかですべて点を取れていることに関しては?

去年もたくさん3トップ変えているので、選手としてはこのチャンスを逃したら使ってもらえないといういい意味の緊張感があるのかもしれませんが、キリノもカジ(梶川)もタケもJ1でゴールしたのはたぶん初めて。絶対点を取れると送り出すのも違うと思うし、答えになってないが、おめでとうと言ってあげたい。それぐらい頑張ってくれてると思います。3トップに関しては彼らだけでなくいろんな選手がいるので、また競争させて選んでいきたいと思っています。

ナビスコカップはメンバーを色々替えますか?

色々変えるとも色々変えないとも言えないですね。そのときにいい選手を使っていきたい。ただチームのオプションを増やすために色んなトライもしていこうと思っています。選手全部変えることが全員にチャンスを与えることだとは思っていない。そのチャンスを奪った選手がピッチに立つべきだと思っているし、全員そうしてくれている。大事な大会だと思っています。

宇佐美宏和選手コメント

守備の部分では悪くなかったと思いますが、最初の立ち上がりの部分で村松選手に最後まで持ち込まれてしまう場面があった。最終的には防げたけど、その前のポジショニングがよくなかった。時間を考えても、もっと気を遣わなければいけなかったと感じています。できている部分もありますが、まだ隙もあると思うので、もっと3人でコミュニケーションをとっていきたい。
身体を張って守るという部分は、みんな逃げてないし成長できていると思います。ただ今日ももったいない失点だった。失点については、伸くん(阿部)が出た後のカバーが必要だった。細かい部分ですがもっと詰めていきたいと思います。2点目をとることも大事だと思っています。
自分たちのスタイルでJ1でも戦えるという自信もついてきているので、足りない部分もみんなで突き詰めてまた次に向けてやっていきたいと思います。

阿部伸行選手コメント

今日も先制できて、先制するところまでいくというチームになってきたと思います。
ただ今日はワンプレーの重みを受け止めなければいけないと感じています。言い訳はできないと思うし、その重みを噛み締めています。
ただ、判断の部分など反省点を修正できれば勝点3がとれる試合ができていると思います。
修正すべきところををしっかり受け止めて、前向きに自分の課題に向き合っていきたいと思います。
相手のロングボールが多い試合でしたが、チャレンジ&カバーなど一人ひとりの対応はできていたと思います。
今日は本当にワンプレーの怖さを感じたので、胸に刻んでしっかり練習から取り組んでいきたいと思います。

菊池大介選手コメント

(アシストについては?)トラップで最初にボールを触った時に相手を背負っている状況だったんですけど、前を向いた時、本当にいいタイミングでタケくん(武富)がいい動きをしてくれたので、それが目に入った瞬間に出そうという決断をしました。ゴールまで繋がってよかったです。タケくんは本当に決定力があるので、あれを決めるというのはすごいなと思いました。
清水のフォーメーション的にも、僕とタケくんの間のラインというのは攻めやすいところもあると感じていたので、そこでうまくいいタイミングで相手と駆け引きをして、裏に飛び出すという動きは前回よりも増えたと思います。
4バックはそんなに練習はしてないですけど、みんなで意思疎通できてしっかり守備はできたと思います。球際で負けないことと、最後のところで体を張るという部分を意識してやりました。

永木亮太選手コメント

前半から前節の鳥栖のようにロングボール中心で攻めてきたので、意外でした。もっとポゼッションで攻めてくると思ったのですが。
スタメンで相手のFWの3枚のうち2枚がポストプレーヤーやヘディングの強い選手だったこともあるし、監督から言われていたし、自分たちでも考えていたので、しっかり後ろの3人を中心によく守れていたと思います。
できればもう少し余裕をもってまわしたかったですけど、前々節や前節に比べたら少し成長できた部分はあったと思う。まだまだやらなければいけないところは多いけど、後退はしていないと思うので、いいところを伸ばしていきたいと思います。
セカンドボールは常に狙っていますし、今日は相手の中盤とDFのスペースが少し空いていたので、そこにボールガ入ったらチャンスを作れていた。そこで少しリズムが作れていたと思います。
(途中で4-1-4-1にしたことについては?)少し戸惑いもありましたが、変えてからやられていないですし、ハンジン(クォン)が入ってDFラインも締まりましたし、グギョン(ハン)をワンボランチにしてカウンターで攻撃もできたと思います。その部分に関してはよかったと思います。

武富孝介選手コメント

今週も1週間みんな意識高くトレーニングしてきたし、フォーメーションを変えたあとも落ち着いてプレーできた。勝ち切れなかったといえばそれまでですが、2点目、3点目を取れればと思います。
(ゴールについて)大介(菊池)からいいボールが来ました。コントロールはあまりうまく決まらなかったが、思い切り打ちました。ニア上を狙ったというよりゴールの枠を狙った感じで、ある程度スピードがあれば入ると思った。なかで振り切ったのがよかったのかなと思います。
(入った瞬間とパフォーマンスは)つねにゴールはうれしいことですし、気持ちいいので、何かやりたいんですけど、身体能力が伴っていないので(笑)、身体能力があればいいことができるのかなと思いますが、あれが精一杯の表現だと思います。
(裏へ飛び出す意識について)点を取りたい気持ちや前に行きたい気持ちが裏を狙うことに繋がったと思います。自分自身のプレースタイルとして裏に抜けることがゴールにいちばん直結するプレーだと思うので、そのなかで徐々に受け手と出し手というか、自分が動いているところにパスが出てきている。それも湘南スタイルとして自分の色を出していければと思います。
早めに取りたいと思っていました。開幕戦でもゴールしたいと思っていたけれど取れなかったので、ここからだと思います。

清水 ゴトビ監督 試合後コメント

総評

まずはじめに、どのチームにとってもここに来て戦うのは厳しいことになると思います。湘南は非常にコンパクトにしてくるし、強く当たってくるチームだと思う。そしてカウンターが非常に素早く、それは今日の試合でも見えていたと思います。彼らの最初の攻撃、初めてのシュートで得点されてしまった。それが我々のチャレンジを難しくしたと思います。しかし選手たちの闘争心は誇りに思います。前半は我々のサッカーというよりもロングボールが多くなってしまい、そこからこじ開けていくことができなかった。それでも2回いいチャンスをつくれていたと思うし、ゴールを決めなければいけない点だったと思います。後半に入りチャンスをつくれていたが、我々のポテンシャルややろうとしているサッカーからはまだまったく遠い状況だと思う。ただ、毎試合ごとにそこを伸ばしていければいいと思っています。

質疑応答

バレー選手と湘南の宇佐美選手を競らせる形が多かったと思うが、監督の指示か?

まず序盤は我々のサッカーをやろうとするのが難しくなるだろうと予測していた。ですからそのときにバレーや瀬沼を使ってボールを対角線に入れることによって相手が広がっていくように、下がっていくようになると考えていた。そこはミスマッチになっているわけですから、有効に使っていきたかった。ただロングボールのタイミングや質、いつコンビネーションを使うのか、いつロングボールを使うのかという点は改善していかなければいけないと思う。基本的に相手はあまりチャンスをつくれていなかったと思うし、先週0-5で敗れて今日の試合に臨むなかで、前半21分に彼らの最初の攻撃で決められてしまったのは心理的に大きなブローだったと思います。そこを乗り越えるところはよくできた点だと思います。そこから最低限勝点を取れたと思う。ただ我々のサッカーのパフォーマンスからはまだほど遠いと思います。

きのうまで練習していた高木純平選手は今日は?

彼は痛みを抱えたままここまで試合をしていました。足を伸ばしたりボールを蹴ったときにまだ痛みがすこしある状況でした。怪我が悪くなるよりもこのナビスコカップの時期を使って広島の試合までに戻せるようにと考えていました。

人を代えてやり方を変えた手応えは?

0-5で負けたあとですから選手は代えなければいけませんでした。戦い方も変えなければいけなかった。選手たちがもっとやりやすいシステムで戦うようにした。去年プレーしていた選手たちをなるべく多く使えるようにと考えて行ないました。結果を出すために基本に戻っていきました。

ここまでについて、うまくいってないことにはどういった問題があるのか?

多くの組み合わせだと思います。我々はプレシーズン素晴らしかったと思います。ただプレシーズンの最後の試合以外ですが。左SBのリ キジェも開幕直前に怪我をしてしまった。河井も去年の年末に手術してそこからの復帰でした。バレーも日本に来るまで5ヶ月間プレーしていなかった。ですから彼のゴール前での切れがまだすこし足りてないところが見えると思います。いまは新しい選手やJリーグの経験がない選手が多いと思います。このチームを1試合1試合でつくっていきたいと思っています。ただこのチームの可能性には疑問の余地はありません。シーズン最後、皆さんとまたここで話すときは我々がトップに近づいているようにしたいと思います。