ボイス

【ボイス:2018年7月31日】野田 隆之介選手

走り抜いて思い出した大切なこと
今シーズンは、志高く成長したい

試合が始まる前、スタジアムに集うサポーターからは、
ピッチに立つどの選手にも等しい期待が向かう。
しかし、期待する“もの”は、選手のポジションによって変わる。
ストライカーに望むのは、今日の勝負に決着をつけるためのゴール。
最後に踊るために必要なもの。
ベルマーレで2年目のシーズンを迎えた
野田隆之介選手がこだわる結果は、そのゴールだ。

新たなタスクにも果敢に挑戦
さらなる得点力アップが課題
「今は本当にサッカー、楽しいです。楽しくやれてます」 ワールドカップイヤー特有の過密日程を消化して迎えた中断期間、野田隆之介選手はそう言って今シーズンを振り返った。
ここまでの出場は、リーグ戦8試合2得点、YBCルヴァンカップグループステージ4試合1得点、プレーオフステージ2試合1得点。まだまだ満足できる数字ではないが、ルヴァンカップノックアウトステージ出場を懸けて戦ったべガルダ仙台とのプレーオフの第2戦では、貴重なアウェイゴールを決めてチームに貢献した。要所で得点を決める頼もしさが際立つ存在となっている。

「けっこう考えすぎちゃうタイプなんですけど、考えすぎなくなりました。去年は湘南に来て、湘南のスタイルと言われている、前からガンガン行くだったり、みんなで守備してみんなで攻撃っていうところで、フォワードでも守備しなきゃいけないだったり、戻らなきゃいけないだったり、ボールを収めなきゃいけないだったり。『~なきゃいけない』って思うことが強かったんですけど、最近は『なきゃいけない』がなくて、『してみよう』だったり、『してみたい』だったり。そういう心の変化があって、いろんなことにもチャレンジする心も持てるようになった。そこが一番違うのかなと思います」

恵まれたフィジカルに加え、足元の技術も確か。その相乗効果から生まれるシュートは、テクニカルでありながら力強く、見るものの期待を高めるのに十分な魅力を持っている。移籍初年度の昨シーズンも、今一つブレイクしきれなかったが、期待値は高かった。迎えた今シーズンは、出場機会も増えつつあり、野田選手自身も手応えを感じている。

「でも、まだまだコンディションは上げていかないと、と思ってます。夏が来るので」

託されることが多いのは、1トップのポジション。前線で攻撃の起点になることを意識している。

「ボールを収めるのが仕事でもあるので。ボールが入ってきたら結構、神経は使いますね。でも考えすぎるのは良くないので、取られたら自分がファーストディフェンダーになって守備をすればいいという気持ちで、深くギチギチに考えないようにしています」

自分がファーストディフェンダーになるというのは、ベルマーレで改めて見つめ直したタスク。最前線にポジションをとる選手こそ、守備のスイッチを入れる役割を持つ。

「守備のところは、僕だったり、この前の試合で言ったら梅(梅崎司)さんだったり、俊(菊地俊介)だったりがファーストディフェンダーになる。そこは本当にボールを奪うつもりで行ってます。これは、前に居た(サガン)鳥栖でも名古屋(グランパス)でもなかったことですね」

ストライカーのイメージが強いが、フレキシブルな対応力も併せ持っている。

「与えられたポジションは、センターバックは無理ですけど、前のポジションなら、どこでもどうやればいいのかという理解はあります。でもシャドーはきついですからね、できないかもしれないです(笑)。
試合の流れの中で、この前の仙台戦だったら俊が真ん中に行って、僕がシャドーになることもあるんですけど。そういう時は、まあきついっすね」

今、個人的に掲げている課題は、攻撃的なポジションを反映するもの、やはりゴールだ。

「やっぱりゴール前のポジションをやることが多いし、ゴールに一番近いところにいるので、どうやってゴールを取るかっていうことを練習から。試合のビデオを見たり、いろんな選手のビデオを研究というとおおげさですけど、成長するために見ながら勉強しています」

具体的には、クロスへの入り方を課題にあげる。特に気になるのはディフェンダーとの駆け引き。

「頭でも足でも、そのポジションに入ることが大切。触ればいいわけですから。僕も今成長途中、成長段階。結果も出てないし、まだまだこれから、志は高い方がいいと思ってやってます」

後半戦での飛躍に向けて、得点力に磨きをかける。

>成長するために!厳しい環境を求めての移籍