監督・選手コメント

J2リーグ第13節 熊本vs湘南 試合後監督・選手コメント

監督コメント

曺監督 総括
曺監督

お疲れ様でした。
熊本は昨年大きな震災を経験され、バスでスタジアムに向かう途中もまだ少し家屋がビニールシートに覆われている家も少しありました。復興に向かっているこの土地で我々が勝点3を取るために来てくれた人、それは遠く我々の湘南から来てくれた人たちもそうですが、熊本のサポーターさんに向けても本当に良い試合をしようと言って送り出しました。
今日は熊本さんの映像をほとんで見せず、選手に自分たちのサッカーを思い出してやってくれという話をしたんですが、その結果、カウンターを食らってピンチになったシーンもありましたし入れ替わられてシュートを打たれるシーンもありました。ただ、我々は相手にボールがある時も自分たちにボールがある時も自分たちで主導的に、まだ全く未完成なプラモデルかもしれないですけれど、それを必死に愚直に作り続けようと、もう1回選手にそういうメッセージを与えて臨みました。そういう面で選手はよくやってくれたと思います。
最後のPKがPKだったかそうでなかったか、それは僕にはわかりませんが、おそらく前半の最初から今まで以上に安パイなプレーを選択するんじゃなくて、厳しいところにボールを入れて人が絡んでいくことをやったことで後半熊本さんの足が止まって来たのかなと思うところもありましたし、それも含めてフットボールだと思います。我々は高いポゼッション率を目指しているわけではないですが、やっぱり攻撃も守備も上手くなるということを放棄しなければ、その結果ひとつご褒美があったのかなと感じています。
大事なのはこの勝点3を次の福岡戦につなげることです。去年福岡には2敗している悔しい想いがありますし、その敗戦にいつも悔しさを感じて今年に臨んでいます。湘南でプレーしていた選手も向こうにはいますし、BMWスタジアムでの19時の試合に降るエネルギーを使えるように良い準備をしたいですし、早く回復して次の試合に臨めるように選手にアプローチしていきたいです。

曺監督 質疑応答

- 前半縦パスを入れた後に奪われるシーンがあったが、そこに対してハーフタイムに指示は送ったか?

前半ゲームをせずにそういうところでボールをどんどん蹴っていくという判断もあったでしょうが、僕は今それは選択していません。そういう入れ方とか入れる角度とかもらう位置とかもっと早くとか、前半ちょっとだけ足りなかったですけれど、そういうことを続けていくことで相手も難しくなると思います。相手がちょっと広がったところでそういうことが生かされてくる。今日交代で入った3人もそういうことをすごくイメージしてプレーしてくれたと思いますし、最少得点で勝ちましたけれど、次に向けた手応えというのは得られたと思います。ただこれを次に繋げていかなければいけないと思います。この手応えは「いつもフットボールをする」ということ。どこにボールがあっても、自分がそのボールを取れるのか取れないのかジャッジして、もしくはクリアなのパスなのか、ドリブルなのかシュートなのか。そのジャッジをする責任を選手には負ってほしいと思っているので、そういう意味では選手はよくやってくれたと思います。それが間違っていたことも確かにあるかもしれませんが、それが間違いだと言ってやらせなければ、いつまでたってもジャッジをしない選手になってしまうので、それは自分は監督としていけないと思いますし、どんな時もジャッジはさせていきたいと思います。

- 後半岡本拓也選手と山根視来選手をポジションチェンジした意図は?

シンプルに熊本さんは縦にボールを入れて来て、拓也はそういうところで跳ね返す力がありますし、逆に山根は1試合空いたので競る部分のフィーリングがあまりよくなかったので、そっちにしてみた方が山根の良さも出ると思いました。そこは普段からやっていることなので、迷いなくそうしました。

清川監督 総括

まず初めにたくさん駆けつけてくれたファン・サポーターの皆さんに勝利を届けることができなくて非常に申し訳なく思っています。
ゲームの方は、少ないチャンスを何とかものにしていくために、本来の自分たちの攻守におけるハードワークをやっていこうと今週やって来て、選手たちはそういう意味では戦ってくれたと思いますし、チャンスが全くなかったわけではないので、次に繋がるゲームをしてくれたと思っています。連戦のところもあるので、気持ちの部分も切り替えて次に臨みたいと思います。

清川監督 質疑応答

- 今週どのような準備を行ってきていたか?

連敗していましたし、自分たちがシーズン初めに掲げたコンセプトを改めて見直してハードワークして全体でボールを奪いに言って全体で攻めるということをもう1回みんなで整理し、気持ちも含めて取り戻してやっていこうということを大きなテーマにしてやってきました。

- 審判のジャッジについては何か感じていることはあるか?

ジャッジはジャッジなので、最終的にレフェリーが判断することなので、そこは従うしかありませんし、取消せるものでもないので。ファールを取られたジンウについては多分精神的にダメージはあると思いますが、そこはしっかりケアして前向きにやれるようにしていきたいと思います。

- モルベッキ選手起用の意図は?

前線である程度ボールをキープできますし、ボールを前に運ぶ力も持っているので、グスタボと組ませてその相乗効果を狙って送り出しました。非常にプレー的にはよく頑張ってくれたと思いましたしチャンスも作ってくれました。チームに来たばかりの部分もありますし、これからどんどんゲームに慣れていけばチームにとって力になるプレーヤーだと、今日先発で見て思いました。

選手コメント

GK 1秋元 陽太
秋元 陽太

4月の苦しい時期があったから今のこういう結果があると思います。あの時の経験が生きていると思うので継続していきたいです。今日はボールを蹴りあうのではなく、しっかりつないで自分たちのサッカーをやっていったことが最後のPKに繋がったのかなと思います。相手は前線にパワーのある選手を置いてきましたけどそれはわかっていたことなので、みんなそこの特徴にどう対処していくかというところはできていた。ピンチらしいピンチはなかったと思いますし落ち着いてやれました。90分通して自分たちのやりたいことができたわけではないですけれど、前節の町田戦の反省を踏まえて奪ったボールをつなぐという判断が少しは改善できたと思います。ただこの精度をもっと上げていかないと上に行った時は通用しなくなってしまうと思います。福岡はウェリントンもいますし亀川(諒史)もいますし、また違うチームだと思います。本当に厳しい試合が続きますけれど、いかに自分たちが自分たちらしく戦うかだと思います。厳しい3連戦の最初を取れたことはプラスに考えていきたいと思います。

MF 6石川 俊輝
石川 俊輝

(3バックに入ることは)去年も何回かやっていましたし、今日はとにかくゼロで終われたことが良かったと思います。ただまだまだ課題、ああすれば良かったということもありますし、全部が良かったわけではありません。もうちょっと前につけて行ったり追い越していくプレーが増やせれば相手にとっても嫌だと思いますし、拓也を追い越すようなプレーがあまり出せませんでした。後ろを気にしすぎてチャンスの場面で行ききれないという場面があったので、その判断を勇気を持って出せるようにしていきたい。ボランチに入ってから、あの時間帯ははセカンドボールを中盤で相手に拾われることが1番きついなと思っていたので、セカンドボールへの対応、球際の部分は全部取りにいくつもりでやっていました。それができれば相手を押し込めてチャンスが作れると思っていたので。1回のチャンスで決められるほど甘くはないですし、何回もチャンスを作っていく中でやっと点は取れると思うので、そのチャンスを作っていくためにもよりセカンドボールを拾って縦にシンプルに入れていくことを繰り返していくしかない。思っていることとやれていることの差がまだあるので、自分のプレーを上げていかないといけないと思うので、そこは日頃の練習からこだわってやって胃きたいと思います。

MF 5秋野 央樹
秋野 央樹

今日は前節の反省を生かして下でボールをつないでいこう、相手に合わすのでなく自分たちのサッカーをしていこうと話をしていました。ただボールを受ける意識が強すぎてボランチの2人がDFラインまで落ちすぎる場面もありましたし、それによって前の選手が降りてこないといけない場面があったので、そこはボランチが相手のFWと中盤の間で我慢する時間も必要だったと思います。ただ前半あれだけボールを動かせたことで後半相手の足が止まってきて良いテンポでプレーできた。夏場の戦い方という意味では改めて今日のようにやれればというふうにも思います。(マイボールの時のポジショニング)視来くんはドリブルで運んでいくことが得意ですし視来くんが前でプレーすることが相手にとっては嫌だと思うので、そこは自分が後ろからサポートしていくことは心がけていました。
相手はどこであろうと自分たちのやることは変えてはいけないと思うので、その中でも福岡は特徴のあるチームなので、しっかり対策をして勝てればと思います。

MF 8山田 直輝
山田 直輝

前節湘南らしい戦いができず相手に飲まれてしまう試合だったので、今節は相手に飲まれるのではなくて自分たちのスタイルをしっかり出していこうという話をしていました。相手が蹴ってくる中でも自分たちはそれに合わせるのではなく自分たちはしっかりボールを地面につけてプレーしようと。だから僕だけじゃなく皆がボールを受けようと積極的にプレーしていたと思うので、それが最後のチャンスを呼び込んだと思います。シュートになかなか至れなかったのはみんな課題だなと思っています。ボールは握れたけれど相手のゴールに迫れるシーンは少なかった。ただ一気に全てをやるのは難しいので、最後の崩しはもう少しみんなでやっていこうと話しました。自分ももう少し落ち着いてプレーしていればチャンスを作れるシーンもあったので、自分自身含めて相手のゴールに向かっていくことはやっていかなければいけないと思います。福岡は去年2敗している相手なので、勝てるようにして行きたいです。

FW 15野田 隆之介
野田 隆之介

体を張ることとチームのために走ることと、きつい時間帯だったのでボールをしっかり前で収めることを意識していました。もちろん得点が取りにと考えていました。個人的にはミスもありましたしまだまだだと思います。ただここから何か大きく変えていく必要はないと思いますし、やっていることの質を高めていければと思います。1日1日の練習を精一杯やっていくだけだと思いますし、その中で自分のやれるプレーを最大限やっていきたいです。いつでも行ける準備をして、ゲームに定着していけるようにしていきたいです。