馬入日記

2015.12.23

【馬入日記:12月23日】遠藤航選手が浦和へ移籍。感謝のメッセージ。

151223-1今日、遠藤航選手の浦和レッズへの移籍を発表しました。
ベルマーレを応援して下さっている皆さんにとって、とても寂しく悲しいニュースであったと思います。

横浜の南戸塚中学校でプレーしていた無名の選手が曺監督(当時ユース監督)の目に留まり、ベルマーレユースに加入したのがおよそ8年前のこと。成長意欲が高く、磨かれた原石はめきめきと頭角を現し、高校3年生でプロデビューを果たしました。
トップに上がってからの5年間は試合に出場し続け、チームの躍進に大きく貢献してくれました。各年代の代表にも常に選ばれ、キャプテンを務めてきました。そして今年はついに日本代表にも選出。謙虚にサッカーと向き合い、努力を続ける姿は人の心を打つものでした。

昨年に続き、たくさんのクラブからオファーが届いた今年、決断に至るまで熟考を重ねました。

「ユースからお世話になっているので、8年という長い期間在籍している湘南から移籍するということはすごく悩みました」と遠藤選手。

リリースのコメントにもありましたが、来年ACLに出場したいという想いはもともと強く抱いていました。
今シーズンの最初、J2から昇格したばかりのチームには「残留」という言葉を使われることが多かった中で、遠藤選手は「優勝したい、ACLに出場したい。僕はそれくらいの気持ちでシーズンに臨む」と、一番最初から話していました。
シーズン終了後も、「今年、ACL圏内に行きたかった」とチームの成長の手応えと共に、悔しさを語っていました。

遠藤選手にベルマーレで一番印象に残っていることは?と聞くと…

「一番最初に昇格した時(2012年)かなぁ。昇格を決めた試合はU-19の大会でピッチにはいなかったけど、UAEのホテルの部屋で携帯を握りしめて、一人で嬉しくて泣きそうになっていました。あの瞬間は今でも印象深いです」と。

二度の昇格(そして優勝)、降格、残留を経験し、チームとしてもがきながらも上昇していく中で、遠藤選手はその中心にいました。

「僕や同期の亮太くん(永木選手)、薫くん(高山選手)が入ってきて、紘司さん(坂本)や雄三さん(田村)が引退して、少し世代交代のようなところもあった。不安はいろいろありましたけど、曺さんを中心に、チームとして個人として、一緒に成長していったという実感は本当にあります。間違いなく」

そして今年、結果と内容の両方で胸を張れるような試合が多くあったシーズンでした。

「“強くなってきた”と思えたシーズンでした。でも、たまたま結果が出たのが今年だったというだけで、絶対にこれまでずっとやってきた人たちの努力があるから今があると思うし、今年いた選手、スタッフがやり遂げたという単純な話ではないと思う。いろんな歴史のあるこのクラブで、J1に残留するとか、年間8位とかそういう結果を、新たな歴史を残すことができたことは誇りに思います。…でもやっぱり、ACL圏内に入りたかったですけど」

今回、遠藤選手にとっては初めての移籍。サポーターの皆さんからも本当に熱心に「残ってください」という声を掛けていただいていました。仲間からも「寂しくなる」と言われています。

「寂しくなりますね。僕は初めての移籍だから余計にそう感じる。でも毎年毎年、いろんな選手が泣きながらチームを離れたり、別れていったりしている。ここはそういう世界なんだなと感じます」と。

そして。
「湘南のことは、選手みんな好きだと思いますよ。絶対」

そう話した遠藤選手、リリースのコメントにもありましたが「いつかは湘南に戻ってきたい」という想いが自身の中に。軽々しく口にしたのではなく、それはクラブへの愛情、そしてサポーターの皆さんや地域への感謝の気持ちを感じる一言でした。

「いつか、選手なのかスタッフなのか…どんな形でも湘南に帰ってくることができたら、チームを強くするためにプレーしたり、スタッフとして力を注ぎたい。いつか湘南の監督になれたら?そしたらもうずっと湘南にいたいです」と、そんな風に話していつもの笑顔を見せていました。

そして最後にサポーターの皆さんへ、伝えきれないほどの感謝の気持ちを。

「湘南のサポーターの皆さんは、結果が出ない時でも“自分たちを信じてくれている”ということを感じさせてくれる存在で、そういうサポーターの皆さんが僕は好きでした。いつも温かく見守ってくれたし、どんな状況でも、支えて応援してくれたことに、感謝の気持ちでいっぱいです」

現在、遠藤選手は石垣島にてキャンプ中です。年明けには大仕事が待っています。
1月13日からのリオ・オリンピックの出場権を懸けたアジア最終予選。この重要な大会での活躍を祈って。

そして、世界へと羽ばたいていく姿を、想像して。
そして、もっともっと成長し、日本のサッカーを引っ張ていくような選手になることを、心から願って。