馬入日記

【馬入日記:6月28日】For4プロジェクト!選手小学校訪問授業「ベルせん」がスタート!

選手がホームタウンの小学校を訪問し授業を行う「ベルせん」がついに今日からスタートしました!

ベルマーレでは、これまでベルマーレフットボールアカデミーの普及コーチが小学校の体育の授業を行う「小学校体育巡回授業」を行ってきました。(2001年よりスタートし既に11万人以上の子どもたちと触れ合っています)

今回、小学校体育巡回授業に加え、新たに「For 4(フォー・フォー)プロジェクト」の活動の一環として、選手たちが小学校を訪問し、子どもたちへ夢についての授業を実施する「ベルせん」をスタートすることとなったのです。

「ベルせん」は“ベルマーレの「選」手が「先」生になる”というネーミングですが、選手たちが自分の夢を体現した経験を話すことで、子どもたちに夢を持つことの大切さや努力の意味、周囲への感謝の気持ちを実感してもらおうという目的で行われます。

 

記念すべき第1回目は、坂本選手、馬場選手、山口選手、阿部選手の4選手が担当!
馬入グラウンドからも近い八幡小学校の5年生の2クラスを訪問しました。

4人で2クラスなので、2人ペアで1クラスを担当。組み分けは、坂本・馬場ペアと阿部・山口ペアとなったのですが…

ここで個性が出ました!坂本・馬場ペアは自由型、そして阿部・山口ペアは(超)緻密型。
違いはあるのですが、どちらの組も最高にいい授業でした。

 

 
まず、坂本・馬場ペアは大まかな流れだけを決めて、二人のトークセンスで(?)勝負!
さすが経験を重ねているだけあって、流れるように進んでいきました。

子どもたちには、事前に「夢」に関するアンケートに答えてもらっていて、みんなの夢を聞いたり、質問なども寄せてもらいました。

女の子からの「選手にとってサッカーとは何ですか?」というなんとも深い質問に、坂本選手は…

「僕は先生に“これ分かる人”って聞かれて、答えが分かっていても手が挙げられないような引っ込み思案な小学生でした。でもサッカーと出合って成長することができた。サッカーがあったから自分らしくいられた。僕にとってはサッカーはそういう存在。僕はそれがサッカーだったけど、みんなも必ずそういうものに出合うと思う。いま自分が“楽しいな”と思うことを精一杯楽しんでやってほしい」と答えていました。

ちなみに馬場選手への質問でとても多かったのが「どうしてアフロをやめてしまったのですか?」という質問!
「女の子からの評判がよくなかったんだよね」と言って笑わせたものの、「どっちがいい?」と聞くと、全員から「アフロー!」と言われていたのでした。

 
一方、阿部・山口ペアは、かなり念入りに計画を練って臨んでいました。

前日の打ち合わせの時から、アンケートをじっくり読んで準備。
アンケートを見ていて…「あ、“菊池選手への質問”だ。学校行く前に大介に聞いておかなきゃ」と事前に他の選手への質問にも対応する心優しさ!

実際の授業に入ると、まずはつかみの「ベルマーレクイズ」を行い、その後阿部選手が黒板を使って文字を書きながら、プロ選手になるまでの道のりを話しました。

サッカーを始めた小学4年生の時から中学、高校、大学、そしてプロとなったFC東京、そしてベルマーレと進む中での様々な紆余曲折を語り、「苦しいこともありました。もうダメだよとか、チームに必要ないよと言われたこともあった。でも、どんな時も、一番大切なのは“想い続ける”ということだと思います」と気持ちを強く持ち続けることの大切さを話しました。

さらにその後、山口選手の話をする時には、同じ形式ではなく阿部選手が質問をしていくというスタイルにするなど、工夫をしていました。

山口選手は「きついな、辛いなと思ったこともあった。でもみんなこういう時に諦めてしまうのかなと思った。だったら、もうひと踏ん張りしてみよう、そうしたらまた道が拓けるんじゃないかと思って諦めずにやってきました」と経験を語りました。

 
子どもたちは選手の話に熱心に聞き入って、よく笑って、たくさん質問をしてくれました。

授業の最後、坂本・馬場ペアは事前にもらったアンケートを返却(二人のサインが入っているため)する時、一人ひとりに手渡ししましたが、名前を見てあだ名をつけて呼んでは子どもたちを笑わせていました。
ホームゲームのチケットをプレゼントすると「やったー!」「絶対行く!」という歓声が沸き大喜びしてくれました。

 

 

そして、子どもたちから「プレゼントがあります」と。
何かと思ったら、全員で立ち上がって「せーの!」の後で「♪BMWで~ともに戦う~」と、なんと応援歌を歌ってくれたのです!
これには選手もびっくり&感激でした。

最後の最後は、握手をしサインをして、集合写真を撮って終了。
あっという間の45分でした。

 

 

 
阿部・山口ペアも、一方的に話すのではなくて、子どもたちからの話を聞いたりしながら、充実の授業を終えました。話が盛り上がり、時間が足りなかったくらいでした!

最後は子どもたちに囲まれ、同じくサインをしたりハイタッチをしたり、集合写真を撮影しました。

「短い時間で何を伝えられるか、ということですごく考えました。試合の時とは違う緊張でした」と真摯に取り組んだ阿部選手が終了後に話していました。

地元平塚出身の馬場選手は「自分が生まれ育った場所に戻ってきて、同じ場所で育った子どもたちに話ができるというのは特別なことです。やっと、まだほんの少しですけど、応援してくれる地域の方々に貢献できる、今日は第一歩になったかなと思います」と話していました。

4人とも口々に「僕たちが子どもたちからパワーもらったな」と充実した表情で話していたのも印象的でした。

 

この「ベルせん」は今後、継続的に実施していきます。
それぞれの選手の個性が出そうです。その都度レポートしますのでお楽しみに!

写真は帰りに出会った低学年の子どもたち。みんなみんな、元気いっぱいでした!

※For 4プロジェクトとは
湘南ベルマーレでは4つのFor「For myself(選手自身のため)」、「For team(チームのため)」、「For club(クラブのため)」、「For community(地域のため)」をキーワードとする「For 4プロジェクト」の活動を行っています。このプロジェクトは4つのForの視点に基づくプログラムを通じて、選手がサポーター、ホームタウン、クラブ、自分自身について改めて考え、選手自身の価値を向上させるだけでなく、クラブと地域の連帯感が強まることを目標としています。