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【ボイス】福田翔生選手 海外移籍に伴う記者会見

福田翔生選手 挨拶

こんにちは。福田翔生です。
この度、ブレンビヤネス・イドラーツファーイーニング(デンマーク1部)へ完全移籍させていただくことになりました。相当な覚悟を持ってこの移籍を決断しました。
本日はこの場を借りて僕の思いなどを伝えさせていただければと思います。
よろしくお願いします。

質疑応答

海外でプレーすることが夢だったと思うが、その夢が現実的な目標になったきっかけは。

やっぱり、昨年湘南で2桁得点できたことですごく現実的になったと思います。

今回の移籍にあたって、一番寂しがっているチームメイトは。

一番仲が良かった大陽(平岡)であったり、ツグ(石井久継)は「すごく寂しい」とずっと言ってます。

福田選手から見た湘南ベルマーレの良さや強みは。

誰1人調子に乗らず、ずっと謙虚にやり続ける姿勢というのは、湘南は本当に素晴らしいものがあると思います。湘南の強さはチームが一つになることではないかな、とこの2年間プレーさせていただいて実感しました。

移籍を決断するにあたって、どのような葛藤があったか。

そうですね、これだけ大好きになったクラブはないので。しかも夏の途中に、こういう状況でチームを離れるということを考えた時に、離れたくもないし、まだこのチームで点を決めて少しでも上の順位に導きたい。
そういう思いと、本当に幼い頃からチャンピオンズリーグを目指していたので、その二つの葛藤がありましたが最終的に移籍する決断をしました。そこに対しての相当な覚悟というものが今回めちゃくちゃあります。

移籍を決断した最終的な決め手は。

チャンピオンズリーグに出ることと、僕の夢である貧しい国の子どもたちにご飯を食べさせてあげたいという思いがすごく強い。この夢はどれだけ苦しくても一回もブレたことがなくて。
そういう意味でも、いろんな国の人たち、貧しい国の人たちにご飯を食べさせてあげるために、デンマークはいろんな国に渡れるなと思ったし、そういった意味でも選びました。

福田選手にとって湘南ベルマーレとは。

うーん、言葉で表しきれない、僕の人生を変えてくれたチームでもあるし、これだけ毎試合自分の命を懸けて戦おうって思えるチームは本当に少ないと思うので。いろんな思いがあるんで、ちょっと一つにはまとめられないですけれど、この恩返しをこれからの活躍だったり姿勢であったりで見せていきたいってすごく思います。

ブレンビヤネス・イドラーツファーイーニングというチームを選んだ決め手は。

ブレンビー側の熱意がすごく伝わってきて、どうしても僕が欲しいと言ってくれたので決断させていただきました。その中から、鈴木唯人選手(現フライブルク所属)もそうですけれど、ドイツ1部だったり、いろんな5大リーグに選手を輩出しているというのは聞いていたので、そういった意味でも決断させていただきました。

これまでに在籍してきたチームのファン・サポーターの皆さんに向けて。

■FC今治(2019~2022)
死ぬほど苦しい4年間でしたけど、その4年間があって今強くなりました。
本当にありがとうございました。

■Y.S.C.C.横浜(2023)
僕を拾ってくれたクラブなので、初ゴールを決めたり、僕の人生の一歩を踏み出させていただいて、本当にありがとうございます。

■湘南ベルマーレ(2023年8月~)
僕の夢をいつも後押しいただいて、皆さんに背中を押し続けていただいたおかげで夢がさらに近づいていくような人生になったので。ほんとにもう家族のような存在って僕は思っているので。本当にありがとうございました。

貧しい国の子どもたちにご飯を、という夢のきっかけは。

小学校の頃に学校で戦争のビデオを見て、その中でこれだけ貧しい国の子たちがご飯を食べれていないんだっていうそのビデオを見て。僕は、まず寄付をしたいなっていうのが夢で。
そこから苦しい思いをしてきた分、その子どもたちに比べたら僕の苦しさなんてほんのちっぽけなものだと思えるようになって。
比べたりするのは失礼かもしれないですけれど、当たり前の幸せに気づかせてくれたっていうのもありますし、本当に当たり前じゃないなっていうのを実感させてくれた。僕の夢を強く持たせてくれたので、これからそういう夢をどんどん叶えていきたいなと思います。

移籍の決断にあたって、家族の反応は。

正直、親や姉ちゃんとか双子のもう1人の兄弟はめちゃめちゃ寂しがっていました。
兄ちゃん(福田湧矢選手/現東京ヴェルディ所属)はやっぱり一緒にやってきてる仲なので、「チャンスがあるなら行ってこい」と。「絶対できるからな。とにかく翔生らしく楽しんで」って言ってもらいました。もう一度兄弟対決したかったですけれど、お互いの夢もあるので、またどこかでできたらなと思います。

サッカーをしているサポーターの子どもたちにメッセージを。

とにかく楽しむことが一番ですし、でもサッカーをやってる以上、苦しいことは絶対必ず何回もあると思うし、挫折することも何回もあると思うんですけど。それでも頑張って何か夢を叶えたいであったり、その先に何か自分にとって良いことがあるって思うなら、どれだけしんどくても自分を信じてやるしかないと思います。
とにかくいろんな人を頼って、その頼った人が良い人生に導いてくれることもあるから、人との縁を大切に、あとは自分にしかない武器を磨き続けてとにかく楽しんで頑張ってほしいと思います。