馬入日記

【馬入日記:6月22日】福島ユナイテッドFCへ。柴田徹選手インタビュー

柴田徹選手が福島ユナイテッドFCへ育成型期限付き移籍をすることとなりました。
夏の移籍は突然になることが多く、昨日馬入でチームや事務所のスタッフに挨拶をして福島へ移動し、今日の午前からユナイテッドのトレーニングに参加しています。

馬入を出発する前に話を聞きました。
今季早稲田大学から加入した柴田選手。ルーキーイヤーの半年を振り返ると。

「濃密でしたね、すごく。チームにはトップトップでやってきたいろいろな選手がいるので、本当に刺激に満ち溢れていた期間でした。でもやっぱり、振り返ると試合に出たかったなという気持ちは大きいです」

昨年、大学4年時に大きなケガをし長くリハビリに励んできました。今季始動時から本来持つ100%の状態で臨めたわけではありませんでした

「全てうまくいくわけではないというのは入る前から分かっていましたけど、それでもどれくらいできるんだろうという期待感もありました。でもやっぱり思うようにはいかなかった。我慢しつつ積み上げようというのもありましたけど、やっぱり悔しさは常にありました」

プロの世界に入ったからこそ感じられたことも多くあったということ。もっと伸ばしたいと感じたことは。

「自分の武器がなんなのかということはいつも考えていました。大学で通用したことがこの世界では通用しなかったりするし、プロに入って自分の武器はまだまだなんだなということを痛感しました。運動量や右足のクロスの精度といったところを武器にしてきましたけど、J1の試合を観ていても自分より走ってる人は何人もいるし、自分よりクロスを武器にして生きている人は何人もいる。もっと磨かなければいけないと毎日思っていました」

向上意欲を持ち、真摯にサッカーと向き合う姿は印象的でした。

「考えすぎちゃう日もありましたけど(笑)、でも先輩に助けられました。自分からも話にいっていましたけど先輩から来てくれることも多くて、そこは湘南の良さでもあるのかな、と。他のクラブがどうかは分からないですけど、先輩が自分たちに歩み寄って会話してくれて、いろんなことに答えてくれるし話を聞いてくれる。そういう関係性があって、高い基準の中で会話ができたのは本当に有難かったです」

練習後、いろいろな選手と会話をしていましたが、特に中野選手と一緒に自主練をする姿が多く見られました。

「ヨシくんの存在は大きかったです。自主練もよく一緒にやってもらったし、サッカーの価値観がすごく合うので、いろいろ話したり、自主練が終わって一緒にジョギングをしたり。ためになる話ばっかりだったし、面白かったですね」

湘南ベルマーレU-18で育ち、ユースからトップには昇格できませんでしたが大学を経由して再びベルマーレに戻ってきた形でした。

「帰ってこれたことは嬉しかったし、またこの環境でサッカーができることには喜びしかなかったです。試合に出られていなくても応援してくれる、いつも明るい声を掛けてくれるサポーターの方がいたのですごく励まされていました。公開練習などでサポーターの方に会う度に、もっと頑張らないと、もっとやらなければと感じ、いい刺激を受けていました。応援してくれる方々にプレーで恩返しできなかったのはすごく悔しいです」

試合にはなかなか出場できなかったものの、間違いなく成長を遂げてきました。そしてこれから、さらなる成長のために新たな一歩を踏み出します。

率直な気持ちは…「寂しいですよ。それはもうめちゃくちゃ寂しいです(笑)」ということですが、「楽しみも大きい」という今の心境。
そしてなんといっても、福島は柴田選手が生まれ育った土地です。

「自分の地元なので、地元でできるというのは嬉しいし特別な思いがあります。自分がいたチームはユナイテッドのライバルチームという感じだったので、その一員になるのはすごく新鮮ですね。福島の人にまた自分のプレーを見てもらえるというのは嬉しいことですし、そういうパワーを感じながらやれるのはポジティブなことだと思っています」

どちらのチームへの思いも強く抱き、新しい挑戦が始まります。
改めてサポーターの皆さんへメッセージを。

「本当にいつも声を掛けていただいて、力になることばかりでした。自分が前に進める原動力でしたしサポーターの皆さんの存在は本当に大きかったです。ベルマーレのエンブレムを背負ってピッチに立てるように、福島の地で自分に厳しく頑張ってきたいと思います」

福島にはアカデミーの先輩でもある古林将太選手や湘南U-18、そして早稲田大学でも一緒にプレーした上川琢選手も。ご存知のとおり提携クラブである福島、ぜひ応援しましょう!

そして、さらなる成長に期待して、引き続き柴田選手への熱いご声援をよろしくお願いします。