監督・選手コメント

2023J1リーグ第8節 湘南vs横浜FM戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

山口監督 総括
山口監督

去年、一昨年のチャンピオンに対して、去年は全く歯が立たなかったんですけど、なんとか積み上げてきたものを出して勝とうという話をして臨んだ試合でした。前半のところで言うとチャンスもありましたしピンチもありました。
そのピンチになる原因としては自分の落とし込みのところでまだまだ足りないなと感じました。
選手の表現の仕方や試合に取り組む姿勢というのは、すごく前向きなところがあったので、ポジティブな要素がある反面、自分自身はまだまだ落とし込みが足りないなと感じました。
試合ではミスから失点して、よく1点取り返したなと。失点をして崩れることもあるので、そういうことを考えるともうちょっとのところだと思いますし、そのもうちょっとのところが難しさでもあるので、終わってから選手には向き合っていこうという話をしました。
試合としては、勝ちたかったですけど、素晴らしいチームに対してよく追いついたなとそういうゲームになりました。

山口監督 質疑応答

- 同点ゴールを決めた鈴木選手が前節のFC東京戦で最後決め切れず監督からの話もあった中で同点弾を決めたことについて。

特に言われたからよくなるとかではないですし、常によかったので。
皆さんに勘違いをされたくないんですけど、先週あの話をしてどうこうという問題ではないですし、選手がよくやってくれてる中で今日章斗が自分で掴み取った。それ以上のことはないです。
日頃の積み上げ、日頃の取り組みがああいう結果を生んだと思います。僕が言ったからとかではないと思ってますし、章斗だけじゃなくてチーム全員が前向きにやってくれているところなので、そういうものが形になったのかなと。非常に大きいゴールでした。

- 監督から見て鈴木選手はどんな選手か?

自分を持ってる選手なので、技術が高いと思いますし、どちらかと言うと町野に似てるのかなと思います。技術の高さは今日の試合でも存分に発揮してくれましたし、タスクのところでも忠実にやってくれるところも出てきた。
だからこそああやって結果が出るんだと思います。

- 後半マリノスが形を変えて対策をしてきたが、相手に変えられた時に難しい時間があるように見えるが?

そこは逆に相手が合わせてきてくれた、気にしてくれたということをポジティブに捉えています。もちろん押し込まれる時間帯はありますが、それを感じてメンタル的な部分も優位な中でどういうやり方、対策をされてもできるようになるのが自分のやり方なので、もっともっと見極めるところと、肝を締めるところというか、要所を締めるところはやっていかなければいけないと思います。
ボールが1つしかないのでそれに対しての考え方、ポジションチェンジについてはまだまだやっていかないといけないと思います。

- 前半から相手が嫌がることをやっていたと思うが手応えとしては?

選手はよく理解してくれてやっているところがたくさん出ていますし、判断がそういうことに繋がっているのは有難い。その反面、まだまだ使い分けというか背後と中、外の使い分けというのは覚えていかないといけない部分はあります。ただポジティブな部分で、前面に出してくれているのはいいところだと思うので、自分たちのスタイルのひとつでもあるので、当たり前のことですが忘れたくないなと思います。

ケヴィン マスカット監督 総括

終わったばかりで、何とも言えない気持ちです。いずれにせよ、勝点2を失った感じはします。でも、たくさん良い部分は出せました。相手陣に入ってボールを支配し、素晴らしいサッカーができました。パフォーマンス的には良いものを見せ、チャンスもコントロールをした上で自分たちで作り上げました。引き分けに終わってしまったな、という感じですね。

ケヴィン マスカット監督 質疑応答

- 多くのチャンスを作ったが回数と質についてどう感じているか。

チャンスのシーンだけを切り取れば、前の選手をフォーカスしがちですが、全体を見て良いパフォーマンスができたと感じています。GKの一森から始まり、CBの2人を経由して、ボールをコントロールしつつ、ゲームをコントロールできました。それができれば、そこまで守備をしなくて済みますし、攻撃で良い部分が出ます。残念なのは、取れなかった勝点2です。選手もそうですが、勝ち切れなかったのは悔しい気持ちが残ります。ただ、次の月曜日にミーティングでは、「やってきたサッカーは間違いない。素晴らしいものを見せてくれた」ともう一度言いたいです。天候もそうですし、湘南というオーガナイズされたチームに対し、これだけのことをできたのは次につながると思います。

選手コメント

FW29鈴木 章斗
鈴木 章斗

(ゴールシーンを振り返って)
クロスからの形というのはチームとして練習からやってきていたので、あそこでFWとしているべき場所というのはゴール前だと思うので、そこを意識したポジションをとりました。前でうまく直輝くん(山田選手)が触ってくれたので反応することができて、気づいたらゴールに入っていたという感じでした。
ゴールの感覚というのが少しずつですけど、上がってきたかなと思います。

(途中出場だったが?)
(監督からは)守備のことを少し言われたくらいで、攻撃に関しては最後のところはいつも言われているので、そこは自分の中で意識して入りました。
負けている状況だったので、自分たちが入って逆転までいきたかった。5位以上を目指す上ではこの引き分けでは満足できないなと思います。

(マリノスの守備陣を相手に得点できたことは?)
相手のことは僕はあまり気にしていないんですけど、自分たちのやることをやれば勝てると監督からも言われていたので、それを自分のプレーでできることをやろうと思ってずっとやっています。

(先週は落ち込むこともあったと思うが今週どんな準備を?)
練習の中でいいイメージでトレーニングできたので、それを試合でやるだけだと思っていました。特に何も考えずに試合に入れました。

(リーグ戦でのスタメンも意識しているところだと思うが?)
いま大橋くんがケガで離脱していますが、今後メンバー争いももっと激しくなると思います。いまチャンスをもらっている時に結果を残せるようにということは思いながら常にやっています。
得点もそうなんですけど、守備での貢献度やアシストといったところをもっと意識してやっていきたいと思っています。

MF13平岡 大陽
平岡 大陽

相手がボールを繋いでくるのに対して臆さずに行くというのは前半から発揮できていたと思います。何度か良い形でボールを奪えたりとか、それ以外にも裏に抜け出して何度もクロスの場面があったなかで、あそこで決めきれなかったのが個人としてはまだまだ課題というか、あそこでもう少し落ち着きとかクオリティは追求しないといけないなと思います。

(前半立ち上がりにプレスがハマり良い形で奪えていたが?)
前回のFC東京戦もそうでしたけど、自分たちのストロングのプレスのところはどの相手にも通用すると思いますし、相手が嫌がっているなというのは感じるので、そこは行こうという話しはしていました。

(チームとしても、平岡選手も自信を持ってプレーできていると思うが、手応えはあるか?)
キャンプから積み上げているものがチームにはあるので、しっかりいい準備ができて開幕を迎えて、勝てない試合もありますけど、結果を残せている試合もあってそういう意味では積み上げてきたものが自信になっているというのはあります。
個人としても2得点できて、アシストも何回か出来ているので、そういうところでも積み上げというのが自分の力になっていると思います。
今日みたいな試合で結果を残したいというより、マインド的にそろそろ決めないとマズいなという気持ちにもなっているので、そこは一つ成長かなと思いますけど、チームを勝たせるために自分が得点を決めるとかゴールに絡むとか、そういうところを強く意識して試合に臨みたいです。

前を向いて次どういうプレーをするのかというのがまだ明確ではないところがあって、前を向く工夫とか裏を取る工夫はできるようになってきているけど、
そこからどうゴールに直結させるかという具体的なイメージがまだ足りない。
そういう意味ではゴールへの意識がまだ足りないのかなと思います。
攻撃ではゴールのために、得点を取ることから逆算をしてプレーするべきだと思うので、そこのクオリティは上げていかないといけないと思います。

MF10山田 直輝
山田 直輝

先制されても逆転できる力がついてきているというのは良いことだと思うんですけど、先制されてしまっているというのも事実なので、そこは自分たちがしっかり得点を取って突き放していかないといけないなというのはあります。

(守備でも攻撃でも良い面は出ていると思うが?)
得点が取れているのは良いことですけど、失点もしてしまっているので悪い部分もあります。
でも今日は同点でしたけど、逆転できる力がついてきているということは、自分たちの自信にもなります。

DF26畑 大雅
畑 大雅

(ケガからの復帰となったが?)
多少の不安はありましたけど、現状できる中で一番ベストなことを今週やって、現状の一番いい状態で臨めたと思います。いい準備ができてよかったと思います。

(入る時に意識したことは?)
勝ちに行きたい中での交代だったので、アグレッシブに前に出て行こうということは智さんからも言われましたし、自分の中でも意識して試合に入りました。
まだまだコンディション的な問題もあるし、奪った瞬間にガーンと前に出ていけるシーンは何回かあったと思うので、そういうところは帰って映像を見て、しっかり反省して次のルヴァンに活かしたいと思います。

まず負けなかったということが最低限できたことだったと思うので、そこからプラス、チャンスは多くありましたし、そういうところを決めていければ上位に食い込んでいくチームになれると思うので、チーム全体の課題としてしっかり取り組んでいきたいと思います。

DF4舘 幸希
舘 幸希

早めに相手を掴みに行くところは守備の対策としてやっていて、そのなかでアンカーのところが下がり過ぎずに前にしっかり掴みに行こうというのは話はしていました。
そういうところがないと相手うまいので何回か剥がされましたけど、それでもボールを奪って早く攻めるというところでチャンスは作れていたと思います。そこは柔軟に対応できていたのかなと思います。

(舘選手が前の選手を掴みにいっていたが、意識的に行っていたのか?)
そこを自由にやらせてしまうとキープレーヤーがたくさんいて、いつもそこを自由にやられてしまい苦戦してしていた部分があったので、アンカーの選手とコミュニケーションを取りながらやっていて早めに止めに行って、広教(石原選手)とどっちがつくのかというところももちろんあったんですけど、そこは自分が早めに相手を掴みに行くことで守備のマークが決まると思って意識していました。

(ボール奪った瞬間に前に人が多くなるということか?)
そうですね。前向きにボールを奪うことができますし、そのなかでゴール前に人が多ければゴールにより近づくと思うので、そこは意識をしてプレーしていました。