監督・選手コメント

2022J1リーグ第8節 湘南vs磐田戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

山口監督 総括
山口監督

前節の名古屋戦に続きベースになるところは見せられたと思います。
自分たちが取り組んでいるところも確実に進歩していると思いますし、選手も感じていると思うんですけど、最後のところのゴールのところは今日も無得点だったので喜びは半減だなと思います。
ただ、選手の取り組む姿勢だったり、戦う姿勢だったりというのは伝わったと思いますし、これをベースにまたやっていきたいと思います。

山口監督 質疑応答

- 斜めの縦のくさびのボールがよく通っていたが、手応えはあったか?

それこそが取り組むところのポイントだったので、今日はサイドボランチのところがキーマンだという話をしました。課題はその先なので本当に一歩ずつそういうところが使えるようになったり、意識するようになっているというのは感じました。
ただそこから先に向かうゴールを奪うというところはまだまだ課題としてあるなと。
そういう意味で少しずつ進歩したという捉え方をしています。

- 逆に言えば最後以外のところはすべて良かったと思うが?

やっぱり最後のところが良くなければ薄れてしまう。そこに繋げるための過程なのでそこは貪欲にと思ってやっています。
悪くはないと思いますけど、そこに繋がってこそだと思います。
選手のプレーとか考え方、やり方は評価できますし、チームとしてちょっとずつできているなと思うんですけど、この世界は結果を求められるところで今はなかなかそこが出ていないもどかしさと責任を感じている中で、良いとは言えないと思います。

- 選手もだいぶ戻ってきたが、次のルヴァンカップに向けて。

まだまだコンディションのところでばらつきがあったり、すごく大変な状況を乗り越えたということがあります。前向きにいきたいと思いますし、選手の表情を見ているとみんな揃ったらやはり明るくなりましたし、サッカーをすることが本当に楽しそうなのでそれを選手と共にやっていきたいと思います。
いま追求しているものは、厳しく楽しくやっていければと思っています。
ただ結果を出さないといけないので、そこを求めながら追求しながらやっていきたいなと思います。

- 前半は中盤の3枚が良くて後半対策されたことでワイドからのチャンスでクロスがあったが、その考え方をベンチから見ていてどうだったか?

相手のことがあるので形はああいう形にしました。斜めのボールであったり、あそこで受けて起点になるというのはジャブとしてそこから崩せればいいんですけど、そういうところを使っているからこそ左右のサイドを使えると思うので、今日は本当に前向きにトライする追い越すというのは、
ウェリ(ウェリントン選手)が入ったというのもあると思いますけど、ゴールを意識したプレーが多かったのでその辺も含めて日頃本当に求めているところなので、
こういうのをベースにもっと出してもらいたいなと思っています。

- 満足はしていないと思うが、クリーンシートで終えたというのは今後に繋がると思うが?

本当におっしゃる通りだと思いますし、失点をしていたゲームが続いたのでそれを自信にする部分ともっと追求する部分とベースにしていきながら今度は勝点3をのところにこだわってやらないといけないと思います。
選手たちはそこを目指しているので、ベースというか当たり前のようにしていきたいなと思います。

- 遠藤選手が相手チームにいたが、どんな印象を持ったか?

やっぱり上手だなと。身体は大変だと思うんですけど、後半ポジションを自分で変えて掴みに来るというのは多分彼の考えじゃないかなと思いますし、その辺りはやっぱりさすがだなというところと、技術のところは嘘をつかないなというのは感じました。
自分自身、個人的なことですけど、楽しい時間を過ごしましたし相手にして勝ちたかったなというのは正直な気持ちとしてあります。
やっぱりここまでやれる理由があるなと思いました。

- 8戦未勝利についてどう考えているか?

申し訳ない気持ちは確かにもちろんありますし、責任も感じています。
ただ良いところもあるので、前を向いてやるしかないですし、勝てていない現状は未来にしか変えられないので、背負っていく覚悟はあります。
選手もその覚悟はあると思いますし、本当に少しずつですけどそういうところに近づけるような戦いができているんじゃないかなという部分もあるので、信じてやっていきたいなと思います。

伊藤彰監督 総括

1,000人以上のファン・サポーターの皆さまに来ていただいて、後押ししてもらえました。本当にありがとうございました。

ただ、われわれとしては勝点3を取らなければいけない試合で、今日の結果をライバルチームに勝点を与えなかったとポジティブに捉える人もいると思いますが、われわれはそこを目指しているわけではない。勝点3を取りにいく姿勢をもっと見せなければいけませんでした。ですが、お互い必死にやっていますので、そこのぶつかり合いのところで最後を取り切る力をつけなければいけないと思います。

ゲーム内容としては、相手が3-5-2で入ってきて、米本選手と山田選手と茨田選手の3人の中盤を前半は抑え切れなかったなというのがありました。その中で前半はしっかり耐え切ることができた。もう1つ、われわれの攻撃のところはマンツーマンで来るので、その背中を取れたところはありました。

右サイドはあまり機能していませんでしたが、左サイドで突破はできていたので、そこを起点に何度かチャンスは作れましたけど、得点に至ることもなかった。セカンドボールが大事で中盤の攻防がこの試合の要因でした。

ハーフタイムで米本選手のところをケアすること、もうひとつは山田選手と茨田選手へ入るボールに対し、われわれはコースを切って厳しくして、そこに入ってくるボールを抑えようと、守備のところでは改善がありました。前にパワーがなくなったこともありますけど、しっかりゼロに抑えながら相手が出てくる裏を取ってこいというところも、戦術的に選手と共通認識を持ってやりました。

途中から黒川とジャーメインを入れて、裏で重点的に勝負しようというのがありましたけど、相手もウェリントン選手、町野選手を入れてロングボールを上げて、前にパワー持って入ってきました。そこでのセカンドボールの回収やファーストDFで行くというところが(うまくいかず)、そこが最後押し込まれた原因。6、7割型ウェリントンのところで抑えられ、そこのセカンドボールを拾われて、サイド攻撃をしてこられたことで湘南さんの方が押していたのかなと思います。

われわれとしてはそこからディフェンスラインの裏を突破しながら勝負しようというのがあり、何度かチャンスもありました。ジャーメインとかCKでチャンスがありましたけど、そういうところでネットを揺らす力がこれからすごく必要になると思います。選手にはこの勝点1をポジティブに捉えて、まずチームとして一体感を崩すことなく、しっかりと積み上げながら次のルヴァンカップ、その次の広島戦に向けて入っていかなければいけないと共通認識を持ちました。次のルヴァンカップを良い材料に、リーグ戦も勝ち切れるように戦いたいです。

選手コメント

MF15米本 拓司
米本 拓司

(勝点3を奪えなかった要因は?)
これを言ってしまえばいつも同じですが、最後のクオリティだったりシュートの部分、ポストに当たったところは運もなかったですが相手もポストに当たるシーンもあった。
今日はリーグ戦で初めて失点ゼロでしたが、前が決められなくても後ろがしっかり我慢して、最後波状攻撃をしましたけど、アディショナルタイムでも1点取って勝つんだという気持ちで今日はしっかりやれていました。チームは同じ方向を向いてできていたので、これを変えずにやっていけば結果はついてくると思います。自分たち次第だと思うので、やってきたいと思います。

(米本選手の縦パスから前への推進力が生まれていたと思うが?)
ミスする場面が自分としては多かったと思うので、試合を見直さないと分からないですが、もう少し正確に繋げるところもありましたし、僕がもっとクオリティを上げればもっといい攻撃ができると思うので、そこは正直反省点でもあります。
ミスしてもみんながカバーしてくれたので、チャレンジのパスを出せたと思います。僕もミス多いですけど、ミスした後にみんながかばーしてくれると思えばチャレンジできると思うので、そういう助け合いをチーム全体が持ってやれたと思います。
みんながチャレンジできるようなチームにしていきたいと思います。

(前半はフリーで前を向けることが多く、後半は少し変化したが変えた部分があれば?)
後半、相手もフォーメーションを変えてきて、途中途中後ろの選手と話し合って、試合中にコミュニケーションをとって進められたことと、途中からウェリントンが入って長いボールを使ったりしました。
そういう部分はチームとして共通認識ができていたので、バラバラになることなくチーム皆で同じ方向を向いてやれればこういうパフォーマンスは出せると思うので、もっともっと話し合ったりコミュニケーションをとって自分たちを信じて、同じ方向を向いてやることが大切だと思います。

(最後のクオリティという部分で中盤からのフィニッシュっというところでどう参加していきたいか?)
ミドルシュートというのは、打って入れば相手は自ずと前に出てくると思うので、僕だったりサイドボランチの選手がもっと打つだけじゃなくて、得点を取るシュートを打たなければいけない。打って詰めてゴールとか、逆サイドに打って詰めるとか、そういう共通意識をみんなで持ちながら練習からシュート練習などもやっていきたいと思います。

(サポーターからはどんな声掛けが?)
「次、次!」ということは言われましたけど、本当に変えられるのは自分たちしかいないし、プレーするのは出た選手なので、そういう選手が本当に気持ちのこもったプレーをして、次は勝点3を取れるように同じ方向を向いてやれればと思います。

MF5古林 将太
古林 将太

自分たちのやりたいことだったり、出したいことは出せていたと思いますし、そこで勝点3を取るというのは大事なことだと思っている中、引き分けで終わってしまってすごく悔しいです。
次に繋がることも多くあったので、修正する部分と継続する部分を明日からしっかりやっていきたと思います。

(球際の部分や戦うというところの強度は高かったと思うが?)
前節から良い形で試合も出来ていましたし、個の部分で負けないというのは出せていたと思うので、そこをもっと継続してやっていきたいと思います。

(得点を奪うために必要なことは?)
得点を奪うための回数を増やすというのは非常に大事になってくると思いますし、1回2回で入れば良いですけどそうではないので、その回数を増やして自分もそうですけど得点やアシスト、決定機を作るということをもっと貪欲にやっていきたいと思います。

(連戦が続くが、次節ルヴァンカップFC東京戦に向けて)
ルヴァンカップも2勝1敗と良い形で来ていると思いますので、次勝てばグループステージ突破が見えてくると思うので、しっかりと勝って次に繋げていきたいと思います。

MF14茨田 陽生
茨田 陽生

(前節の悔しい敗戦から今日の試合に臨むにあたり大事にしていたことは?)
前節、戦う部分だったりとか、勢いを持った攻撃だったりとかそのベースの部分を今日もしっかりと出して戦おうという全員の意図があったと思います。

(ボランチでプレーするときに意識したことは?)
ディフェンスラインでボールを持ったときに顔を出すことやしっかりと怖がらずボールを受けることというのは、意識して今日はプレーしました。

(リーグ戦で勝てていないが、勝つために必要なことは?)
今やっているベースでできていることを続けることがまずは大事で、今日も後ろが頑張ってゼロに抑えてくれたというのは、勝てていない中でも非常にプラス材料になると思います。
そういうものを力に変えて前の選手は後ろの分も頑張って得点を取るという気持ちがもっと出てくると思うので、全員がこれをこれからも続けていくということが大事だと思います。

(次節に向けて)
リーグ戦で勝てていないというところもありますし、ルヴァンカップで前節FC東京にはアウェイで負けているので、しっかりと勝ちにこだわって全員が挑むことが大事だと思うので、引き続きベースの部分を出して勝ちに繋げられようにやっていけたらなと思います。

MF42高橋 諒
高橋 諒

(どんな気持ちで臨んだ試合だったか?)
個人の気持ちというよりも、今のチームの現状としてリーグ戦でまだ勝てていないので、どうにか自分が出て流れを変えたい、試合を勝たせたいということを思って臨みました。

(前半から良さが出ていて後半さらにギアが上がった印象だが?)
前の名古屋戦もそうですけど、1試合を通して自分たちのゲームができていないと思ったので、90分続けることを意識しました。前半からしっかり今日はいい入りをして自分たちらしく戦えていましたし、後半より相手のゴールに向かってプレーできていたと思います。ただやっぱりゴールという結果が遠いかなと思っています。
得点が入らないのであればチャンスの回数を増やして相手のゴールに迫る回数を増やさないとゴールというのは生まれないので、もっともっと増やさないといけないと思っています。個人的にもワイドなのでクロスやシュート、ゴールに関わるプレーができていれば、ベルマーレを勝たせられる選手になれるんじゃないかと思っています。

(無失点で終えたが守備の手応えは?)
試合前から選手同士でしっかり話して、失点をしなければ自分たちにチャンスはくるということを円陣なども含めて声を掛け合ってできていたと思います。守備に関する意識付けというか、最後身体を張ったりとか、そういうところはみんなできていたんじゃないかと思います。

(質も含め素晴らしい出来だったと思うがあとはゴール前が合うだけというシーンが多かったが?)
個人的にはその回数をもっと増やしていきたいと思いますし、僕がどういうボールを上げるかということを分かっていれば中も合わせやすいと思う。前半などは入ってく枚数が少なかった部分もありましたが、後半ウェリが途中から入ったりして枚数が増えたので、クロスを上げやすくなったかなと思います。

(中に入っていくシーンもあったが?)
僕個人としてもゴールを狙うということは日頃から意識しているところなので、今日は結果が出なかったですけど、なんとかこの状況を変えたいという気持ちがありました。