ONLY ONE STORY

25 FW WAKATSUKI YAMATO

MY STORY

-曲げずにやり通す

群馬で生まれ育ち、小さい頃からサッカー漬けの毎日でした。
特に目立つ選手ではなかったんですけど、一番伸びたなと思うのは、忘れもしない中学2年の夏の遠征の時です。
自分の学年のうまい選手たちは上のリーグで試合に出ていて、残ったメンバーで大阪の遠征に行きました。その時、いつも引っ張っているうまい選手たちがいない中でやらなければいけないという気持ちからか、突然自分の中で目覚めたものがあって5日間で15点くらい取ったんです。

それまでは、少し甘えていた部分があったのかもしれません。自分がやらなきゃいけないという気持ちになって初めて責任感が生まれた。そこから急にできるんだっていう自信がついたんだと思います。

高校2年の時に初めてプリンスリーグに出場して、その試合でたまたま湘南のスカウトの方が見に来てくれて、オファーをいただくことに繋がりました。アンダーカテゴリーの代表にも選ばれるようになって、それも大きな転機だったなと思います。

U-17ワールドカップへの出場もあり海外からオファーをもらい、高校卒業後はベルマーレからの期限付きという形でスイスのFCシオンに移籍しました。
ただ、行ってすぐにコロナの影響を受けて、ひどい時期は3、4ヶ月チームの活動が止まりました。一人で生活をしなければならず、日本にも帰れないという状況はなかなか過酷でした。
でも、その時にできることを考えました。練習がないなら自分でトレーニング内容を考えて山を走ったりと、他の人が休んでいる間に自分は成長しようという気持ちで過ごしていました。

コロナ以外にも、監督がしょっちゅう代わったりと試練はたくさんありましたけど、海外で成功したいという気持ちが強かったですし、行ったからにはやるだけのことはやろうと。決めたことに対しては曲げないでやり通したいと思って毎日を過ごしていました。

いま振り返っても濃い経験をしたと思いますし、精神的な成長にもすごく繋がったと思います。大変なことや苦しんだこともあったけど、サッカーがあったから救われました。

MY ASPIRATION 2022

-自分を信じて

海外で挑戦したいという気持ちはありましたが、日本でプレーするならば湘南に帰って、誰からも認められるような結果を出したいという決意で戻ってきました。
帰ってくる時には、日本でサッカーできることにすごくワクワクしていました。

「帰ってきたな」と一番実感したのは、練習での強度の高さです。スイスでは試合の強度は高くても練習ではそこまで強度高くはやらなかったんです。帰ってきて、うわー懐かしいなぁって2年前このキツイ練習したなぁと感じました。

スイスでの2年間、目立った結果は出せなかったですが、外国人相手に2年間戦ってきたということは自信になっています。湘南でもそこを活かせればチームのために活躍できるんじゃないかと思っていますし、自分を信じてやりたいなと思います。

とにかく試合に出て点を取りたいですし勝ちたい。みんなで喜びたいです。
5位以内を目指すという話を聞いた時に、無理かもしれないなんて1ミリも思わなかった。
シーズンが終わった時に、ここにいる選手たちと「すげーじゃん、ほんとに5位以内になれたじゃん」って言って終わりたい。チームとしてそこに向かって突き進むのが一番だと思っています。

新体制会見で「10得点を取る」という目標を話しましたが、ああいう場で具体的な数字を言うことによって力に変えていこうと思いました。
大きすぎる目標を言っているわけではなく、自分の中でできると思える目標ですし、想いや目標を言葉にすることは大切なことだと思っています。
今シーズンの戦いを、本当に楽しみにしています。