監督・選手コメント

2021J1リーグ第10節 湘南vs神戸戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

浮嶋監督 総括
浮嶋監督

雨の中本当にたくさんのサポーターに来てもらって、本当に有難く心強く試合に入ることができました。
ゲームのほうは狙い通りの展開でした。相手もそうかもしれないですけど、どうチャンスを作るのかというところでいうと、相手の1本の鋭いパスをしっかり防ぎながら、カウンターで何回かチャンスを作れてました。
後半もビッグチャンスがあったんですけど、なかなかそういうところで決めきれなかったことで0-0ではありましたけど、お互いシュート数も多かったんじゃないかなと思いますので、良いゲームになったんじゃないかなと思いました。

浮嶋監督 質疑応答

- 6試合負けなしで失点もわずか1点だがその評価は。

バックラインだけではなくて、去年からやってきた自分たちの守備のところでいうと積み上げがあった、またバックラインはそんなに多く人数が入れ替わっていないので、そういったところを中心に前線もしっかり自分たちの守備戦術を理解して、個々のところがしっかり球際や身体を張るというところをしっかりやってくれていることがこの失点0に繋がってるんじゃないかなと思います。

- 守備の堅さを感じたが、攻撃に関してはもう一歩という感じか。

そうですね。あまり言うと決まるものも決まらなくなってしまうので、そこの最後のところ、今日も本当に惜しいシーンがあったと思うんですけど、ああいったところで本当にあとちょっとの質があったら得点になっていたと思うので、そこは追及し続けていきたいなと思います。

- 中盤の山田選手、名古選手含めて前からプレスでボールを奪いに行っていたが、特に舘選手が後ろから前に駆け上がるシーンが多くみられたが、その評価は。

相手はポゼッション率が高いチームですし、でもバックパスも多いチームでもあった。そのバックパスのタイミングはしっかり自分たちで合わせてボールを取りに行くということは本当によくできていたと思います。
チャンスも多く作ったと思うんですけど、そういう意味ではボールを奪うところは舘もそうですし、一人ひとりが良かったじゃないかなと思います。

- 神戸の攻撃のリスク管理、やらせなかった要因は。

まだ神戸との試合が残っているのであまり多くは言えないですが、やっぱり特徴をしっかりと理解して、どういう時に上げて、しっかり下げるのかというところが3人もしくは5枚になった時でも、その3人とか5人がしっかり息を合わせて上げ下げをしっかりできたのが、一番のポイントだったんじゃないかなと思います。

- 途中からマシカ選手が出てきたが、事前の情報量が少ない選手を抑えたがああいった選手に対する対抗策はどのように考えていたか。また、マシカ選手が出てきた後危ない場面があったが、そのあと選手交代含めてきちんと対応し突破されることはなかったが、どういった点を修正したのか?

全く情報がなかった訳ではなかったのである程度の情報はありました。
足が速くてよく動きながら飛び出しもあるような選手だというのは分かっていたので、最低限の情報は選手は分かりながらも、ただどこのポジションで出てくるか、そういったところは分からない状況でした。今後も各チームそういう新外国人が入ってくると思います。
対峙した中で、しっかり対応をして自分たちでコミュニケーションを取って、チャレンジ&カバー含めてやれたと思うので、そういったところは良かったじゃないかなと思います。

途中から給水タイム前後で出てくるだろうという予想をしていました。
あとは多分左サイドでウイング的に出るのかなというのは事前にある程度言ってたんですけど、今神戸さんもプレッシングをすごくしっかりやられているので、そういうなかでツートップに代えてきたのはそういうところなのかなと思いましたけど。
ちょっと最初対応できなかったのは、外にいると思ったら中にいたっていうのと、どれくらい速いとか、どれくらい裏を取るスピードがあるのかとかそういったところは初体験なので最初は対応できなかったですけど、特に僕が指示をした訳ではなくて、彼らがゲームの中でしっかり真ん中にいる認識を持って、古橋選手とマシカ選手の両方を見ながらコントロールしたという点は時間がたってすぐに修正ができたところだったんじゃないかなと思います。

三浦淳寛監督 総括

アウェイでしたが、勝点3が目標だったので、少し残念な結果にはなりましたが、最低限の勝点1を出せた。
前半うまくいかなかったところで、ハーフタイムに選手のポジションを変えることで湘南さんの守備を苦しめることができたのかなと思います。

三浦淳寛監督 質疑応答

- マシカ選手がJリーグデビューしたが、今後どのように起用しようと考えているか?

本当にチームメートとのトレーニングは数回しかしていないので、彼の特徴をすべて把握しているわけでは私自身もないですが、やはり彼のスピードと1対1で仕掛けるところなど、一瞬のスピードに関しては非常に可能性を感じた。これからもっとチームメートと、我々も彼の特徴というのを理解した上で起用していきたい。

- マシカ選手はコンディション面に不安はなかった?

一応、クラブが出したコンディション作りのメニューというのは、彼は非常にまじめな性格なので、そこはトレーニングしていたと思います。連係に関しては、本当に数回、そんなに深い意味でのトレーニングはそこまで一緒にはできなかったので、少し悩みましたが、それなりの彼のポテンシャルは感じた。前のポジションはある程度できると思うが、最適なポジションというのはこれからしっかり探していきたいと思います。

選手コメント

MF20名古 新太郎
名古 新太郎

結果としてみれば0-0で、1点でも取れてればという試合でした。
チームとしてももっともっと得点に拘らないといけないという反省点もありましたけど、でも次の試合に向けてまた良い準備していきたいなと思います。

(特に守備面に関して監督からどのような指示があったか)
毎試合のことなんですけど、チームとして攻守においてアグレッシブにというのは1試合1試合戦っているなかで、そこは全員意識しているところです。
そこは今日もしっかりできたんじゃないかなと思います。

(攻守の切り替えが早かったが、意識していたのか)
僕だけじゃないですし、一人ひとりがああやって局面局面でしっかりできたと思います。その回数を増やすことと、そこから素早い攻撃の精度をもっと高めていきたいと思います。

(上位相手が続いているが、3試合無失点が続きチームとして自信がついてきているのか)
本当に後ろの晃生(谷選手)はじめディフェンスラインの選手も0で抑えてくれているっていうのは、チームとして非常に助かります。
その分やっぱりもっともっと前は得点に拘らないといけないので、もっと精度を上げていけたらなと思います。

(身体能力が高い相手のセンターバックに対して湘南の選手らしくついていくためにパスのタイミングやスペースの見方で意識したことは?)
相手のセンターバックも能力が高いですし、それは分かっていたので無理にロングボールでももちろん難しいですけど、しっかり繋ぎながらも相手がサイドによってくるっていうのはわかっていたので、そこを空いているサイドに振れたのは何回かありましたけど、そこからの精度を高めていかなきゃいけないなと思います。

(精度の部分で具体的な改善点は)
もちろんチームとしてのサポートの質もそうです。個人的なところでいえば基本のボールを止めることだったり、最後のシュートの部分なんかは完全に個人なので、そこはしっかり本当に個人のところはそれぞれがしっかり高めていかなきゃいけないなと思います。

DF4舘 幸希
舘 幸希

勝ち点を積み上げられたことはよかったですが、試合の内容を見ても蹴って気を何度か作れていましたし、DFもそこまで相手にピンチをつくられたこともなかったので本当は勝点3がほしい試合でした。そこは切り替えて次の試合に勝てるようにとは思っています。

(情報の少ないマシカ選手が入ってきたが対応は?)
情報が少なく、映像なども少なかったのでどんな選手なのかなということはやってみるまで分からなかったですが、その中でもスピードのある選手ということは情報として少しあったので慌てずに対応できました。一瞬のスピードや技術の高さもあったので、一瞬で入れ替わられたり、そういう怖さを持った選手だという印象があります。
力のある選手が今後チームに合流していく流れですが、それは自分たちにもプラスになりますし相手にいたら脅威を感じるので、警戒していきたいところですが、やはりベルマーレのサッカーをしっかり出すことが重要なので、チーム全体でやり続けていけば自ずと勝ちが見えてくるんじゃないかと思います。

(上位相手に無失点が続いているが?)
上位の攻撃力のあるチームに対して、ゼロで抑えられていることは自信にもなります。ただこれを引き分けではなくて勝てる選手になりたいと自分も思っているので、勝ちにもっていけるように120%くらいの力で練習から取り組んでいきたいと思います。
古橋選手などスピードのある選手がいて、一瞬の判断ミスで裏を取られてしまうということは古橋選手の特長でもあるので、その動き出しのところは縦のコンパクトもそうですが横の距離を意識しながら二人で管理してできてやっていました。守備の部分はそこまで穴が空かなかったかなと思います。

(落ち着きをもってプレーできている要因、また攻撃参加について)
余裕が出てきた要因は自分でも分からないですが、選ぶ選択肢が増えたなということは感じます。DFだけじゃなくて攻撃の部分でも顔を上げて見える範囲が広くなりました。持ち出して攻撃に参加するということは意識しているわけじゃないんですけど、余裕が出てきた分どこに顔を出せばチャンスになるのかということを考えられているので、その中でもう少し自分のクロスの質やラストパスの質を上げられればと思っています。

DF6岡本 拓也
岡本 拓也

全体的に自分たちらしく戦えていたと思います。
全体の守備が非常に安定してきて、無失点で終われたことはよかったと思いますけど、やはり1点取りたかったなという気持ちがあります。

(守備の手応えを具体的には?)
FWからしっかり限定して規制をかけて、後ろのDFラインを含めてスライドがよくなってきていると思います。後ろの5人が5枚でベタっとなるのではなくてしっかり一人は前に出てあとはスライドするという部分が非常に機能していると思います。
それは、去年からの積み上げもありますし、普段の練習もそうですし公式戦を重ねることでお互いの距離感が分かってくるものでもあるので、本当に積み重ねだと思います。
今までのベルマーレにはないような手堅さで戦えていると思うし相手も攻めづらいんじゃないかと思います。

(その上で攻撃面でもチャンスを作っているが?)
攻撃も守備もセットだと思うので、いい距離感にいることで守備も攻撃もうまくいくんじゃないかと思います。

(決定機も多かったと思うが?)
そうですね、でももっとその回数を増やしていかなければいけないし、個人としてはもっと相手の裏だったり、相手の角(ペナルティエリアの脇くらいのところ)を取りにいくプレーが増えればと思います。
今年あまり出せていないので、もっと出していきたいと思います。

(次の戦いに向けて)
勝点1ずつですけど、積み上げていくことは大切だと思いますし、一戦一戦しっかり大事に戦えていることはいいことだと思っています。
ルヴァンカップも挟みながらですが、チーム全体の一人ひとりの力が重要だと思います。ルヴァンも1試合ずつ大事に戦っていってチーム全体の底上げができればいいなと思います。