監督・選手コメント

2021J1リーグ第6節 湘南vsC大阪戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

浮嶋監督 総括
浮嶋監督

雨、風が試合の2時間前から相当ひどかった中、試合始まる前からカッパを着てたくさんのサポーターが応援に来てもらって、本当にその力をもらいました。
ゲームのほうは前半後半を通して、チャンスは非常にあったと思いますけど、そういうところで決められなかった。一方で守備のところはここのところ失点が続いていたので、みんなで守備のところを確認してこのゲームに臨んだので、ゼロで終えられたことはよかったと思います。

浮嶋監督 質疑応答

- 三幸選手について。いいサイドチェンジのパスやセカンドボールの予測も光っていたと思うが?

そうですね、彼の課題は守備のところだったんですけど、非常に守備のポジショニングもよく、セカンドボールもいい場所で拾っていた。我々がクリアしたボールをうまく拾ったり、もともと持っている展開力といった攻撃だけでなく守備のところも非常にバランスを取っていいプレーをしてくれたと思います。すごくよかったと思います。

- 相手にブロックを組まれたときの攻撃で、左サイドからの崩しが洗練されてきているように思うが攻撃面の評価は?

まずはカウンター、カウンターができなければ同サイドの崩し、同サイドの崩しができなかった時にワイド、ワイドでゆっくりせずにスピードを持った攻撃でできるだけペナに入っていくということが今日のゲームでは狙いでした。後半に入って、どうしても逆風で相当選手たちはやりづらかったと思います。サイドチェンジのボールはさすがに後半は出せなかったなというのはありましたが、ゲーム全般では非常に攻撃面はよかったと思います。

- 無失点で終えたがGK谷選手の評価を。また、この後U-24日本代表に合流するが?

前節3失点という部分で彼も今日のゲームはゼロでいくという気持ちをしっかり持って臨んだと思います。3失点のあとのゲームというのは、キーパーは難しいと思いますが、今日素晴らしいファインセーブが多かったので、そういう意味では精神的にも成長したと思います。

力を発揮して、ナショナルチームのためにしっかりやってほしいと思います。それができる選手だと思っています。

- 80分すぎに3枚替えしたがその点は?

今日はそんなにアップダウンの激しいゲームではなかったので、個々のプレーも全然よかったので、替える必要があまりなかった。ただ最後、セレッソさんが替えてきたので、どうしてもそうなると体力、インテンシティの差が出やすいので、そういう部分で3枚替えしました。

- 今日の試合を勝点3をとれなかったと捉えるか、そのあたりは?

決定機、シュート数で見ると勝てたゲームだったと思いますし、内容的にも勝たなければいけないゲームだったと思います。
先日受けた取材で、セレッソさんには過去10試合くらい勝っていないということを知りましたが、セレッソさん相手にある程度いいゲームができたと思いますし、勝点1でこの試合はよしとしなければいけないと思っています。

レヴィー クルピ監督 総括

今日は非常に難しいコンディションでした。
雨だけではなく、ピッチには強い風もありました。選手たちは本当に大変な中、最後まで戦い抜いてくれました。そういう意味では、選手たちを心から称えたいと思います。
もうひとつ、これだけの雨にもかかわらず、サッカーができるコンディションがあったという意味で、ピッチを普段管理されている方のお仕事に感動しました。この雨風の中で最後まで選手たちが戦えたのも、素晴らしいピッチを用意していただいたからだと思います。

レヴィー クルピ監督 質疑応答

- 難しいコンディションの中、守備陣は気をつかう環境だったと思うが、判断をミスしなかった守備陣の評価は?

おっしゃるとおりで、名前が挙がった3人を含め、守備陣はしっかりと集中したプレーを続けてくれて、内容も良かったと思います。コミュニケーションもとれていたと思いました。

選手コメント

MF29三幸 秀稔
三幸 秀稔

かなり風があったのと悪天候の中でしたが、ピッチは素晴らしくてボールが動き、ちゃんとサッカーが出来るようなピッチでした。
前半風上を取っていたので点を取りたかったというのと、点を取りに行かなければいけないというのがあったのでギアを上げながらプレーしていました。
チャンスもありましたし、ボールもある程度握れて相手の陣地で長くプレーすることができたんですけど、なかなか点が取れず、後半始まって風下になって少しセレッソの攻撃を受けてしまったかなと思います。
ただ、いつもはゲームの流れをそこから自分たちのペースに戻せなかったんですけど、ちゃんと自分たちのペースに戻して自分たちでボールを繋ぐことをやめなかったですし、チャンスを伺いながらプレーできていた。そういう意味ではちゃんと積み上がったゲームだったと思います。

その中でも勝点3をちゃんと取るために、決めるところをちゃんと決める、もっとチャンスの数を増やすというのは貪欲にやっていきたい。11本のシュートで入らないのだったらもっとやらなきゃいけないですし、そういう意味ではそこが次に繋げていかなきゃいけないところだと思います。

守備は広教(石原選手)中心にかなり集中してやれていました。セットプレーは晃生(谷選手)中心に良いタイミングで声が出て、自分たちでちゃんと防げていたのであまりピンチという感覚はなかったです。
その中で後ろがこれだけ守ってくれているなら、前は決めるところ決めなきゃいけないですし、その相乗効果でチームが強くなっていくと思うのでそこはやっていかなきゃいけないと思っています。

(攻撃のリズムも作っていたが、守備では球際に厳しく行けていたが意識していたのか?)
やっぱりあそこの真ん中のポジションというのは、そういうのもできなきゃいけないと言われています。
逆に自分はそこを見せないと評価が上がっていかないですし、できるという自信もあります。ピッチに立たせてもらっているので、ちゃんと自分の力を出していきたい。やっぱりサッカーは守備だけでもダメですし、攻撃だけでもダメなので勝つためにプレーして勝てなかったので、まだまだ力不足というか、90分間通して考えながらプレーしたんですけど、なかなか結果に出せなかったので、90分間の中でそれを出せるようにしたいなと思います。

(次に向けてどのように改善していきたいか?)
自分たちのやりたいことや、やらなきゃいけないことをちゃんとひとつずつ積み上げていけば必ず強いチームになると思います。
自分たちがいきたいところに到達できるチームだし、そのメンバーだと思っています。
そういう意味では、1回試合が空くので、もう一度話し合って自分たちができたこと、できなかったことをちゃんと整理して次はルヴァンカップですけど、リーグ戦、ルヴァンカップ関係なく公式戦では全部勝たないといけないですし、そこに向かって自分たちができることを一生懸命やるだけです。
次のゲームは大事になってくると思いますし、7連戦が終わったのでリフレッシュして良い競争ができるように、次の練習から良い準備して次に向かいたいと思います。

DF4舘 幸希
舘 幸希

コンディションが悪く、雨風が強い中でしたが、僕自身先発出場できたので本当に気合が入っていました。
周りの選手に助けてもらいながらですが、去年からもやっていたメンバーだったのでいつもの感じでできたと思います。

(3人のCBはどうだったか?)
プレーしやすかったです。聡(田中選手)も広教(石原選手)も物怖じしないですし、僕がその分バランスを取ることを意識してプレーしていました。チャレンジできましたし、3人のバランスはよかったと思います。
声を出して動かすことはもちろん大事ですが、何も言わなくても分かり合える部分もあると思っています。

(入る時に意識したことは?)
スリッピーだったので、後ろの繋ぎは大事にしようということはありました。リスクを負いすぎず、シンプルにやるところはやろうということを意識していました。なるべくバックパスをしないようにということを監督から指示があったので、その分前の選手たちがサポートを取る動きはすごく早かったですし、チーム全体で試合前のミーティングなどで意思統一できて、前に前にプレーできていたのかなと思います。

(自身を振り返ると?)
前半は押し込む時間が多くてリスクマネジメントの部分で1対1でボールを奪えたりということもあり、いい部分も出せましたが、後半風下になって雨も強くなった中で押し込まれる時間があった時に、受けてしまったというか、消極的になってしまったところがあったので、そこは反省点です。いいところもありながら悪いところもあったゲームだったんですけど、DFとして失点しないことが一番大事だと思うので、そこはよかったと思います。

去年は周りのことを考えられず、自分のプレーに集中していましたが今シーズン始まって、順位としても下位に沈んでいる状況ですし、自分のプレーを出すことを最優先にするのではなく、まずチームの勝利のためにやるべきことをやるということを第一に考えていました。それが頭の中で整理できたうえでプレーしていました。勝てはしなかったですが勝点を取れたことはよかったと思っています。

(次に向けては?)
チームとしてまだまだやれることはたくさんあると思いますし、勝点を今日のようなゲームを勝ちに繋げられるようにしなければいけない。僕は今日、Jリーグでは2試合目のスタメンでしたが、競争は本当に大事だと思うので、トレーニングからいい準備をしていきたいと思います。

MF10山田 直輝
山田 直輝

(内容的には相手を上回っていたがプレーしていてどうだったか)
今年に関しては自分たちが勝っていてもおかしくない試合を落としていることがすごく多かったので、今日も勝てたかなという感じはありましたけど、そのなかでも勝点1を拾えたということはよかったと思います。

(全試合先発出場していて調子が良いように見えるが?)
試合に使ってもらえているのはすごく有難いですけど、今日も得点できるシーンだったりもっともっと得点のチャンスを演出できるようなシーンがたくさんあったので、そこをもっと自分に矢印を向けてというか、突き詰めていかなければいけないと思っています。6試合終わって1勝1分4敗というのは出ている選手にも責任が必ずあるので、試合に出させてもらっているからにはもっともっと勝ちに貢献できるようプレーをしていきたいと思います。

(ゴールに向かうシーンが増えてきたが、感覚が掴めてきているのか)
今年に入って自分にも得点チャンスはあるので、ここ最近というより変わらずチャンスが来ているので、決めきるだけだなと。
そこは今までもずっと課題なのでなかなか克服できていないので、難しいですけど一瞬で仕事ができる選手にならないとチームを助けられないなと今年は特に感じています。

(守備に関してどのような対策をしたのか)
基本的にはやることは変えずに、相手が後ろから繋いで来ることは予想していたので、しっかりそこに前からぶつけていって、ショートカウンターだったり、相手が押し込んできたあとのカウンターというのはチャンスになると話していました。まずはしっかり守備をすることは意識してみんなで入っていきました。

(攻撃の時の選手の距離感はどうか?)
試合に出ている選手同士の特徴が出ていると思います。今日で言ったら三幸と名古が一緒に出ていましたが、2人はどちらかというと足元でしっかり攻撃を組み立てていくタイプなので、そこのヘルプに入ったり、自分の良さを引き出してもらったりということを考えてプレーするようにはしています。
でもどこかをすごく変えてるというより、去年からやっていることの積み上げだったり、それにプラスして遅攻だったり、ショートカウンターというのをもっと精度を上げていこうという今年なので、それは随所に出せていると思います。今6試合ですけど、少しずつ積み上げていけているのかなと思います。

MF42高橋 諒
高橋 諒

(左が起点になっていたが湘南でトライしていることは?)
一番は自分の特徴を出すために、どうやってプレーするかを考えています。サイドの高い位置でボールを引き出してクロスを上げたり、シュートを打ったり、サイドの上下動のハードワークは自分の特徴なので、試合に出る時にはそこは絶対に負けてはいけないと思っています。
直輝くん(山田選手)や聡(田中選手)などポジションの近い選手と練習からコミュニケーションをとって、ポゼッションのやり方だったりを話していて、今日の試合の中でも出せていたと思います。そういうところで良い関係ができていると思います。

(高いパフォーマンスがスタンダードになってきていると思います。さらにJリーグを代表するサイドの選手になるには何が必要か?)
いまやっているハードワークももっと磨きをかけなければいけない。チームで誰よりも走ることはもちろん、ゴール前の質やクロスやカットインの質など、ゴールに関わるプレーは自分の課題だと思っています。そこの成功率を上げればゴールもついてくると思いますし、それによってチームの勝利にもつながると思う。目に見える部分を良くしていきたいです。