馬入日記

【馬入日記:11月1日】「ベルせん」第8回!猪狩&菊池選手、金&中村選手が小学校へ!

今シーズンより、湘南ベルマーレの“選”手が“先”生を務める「ベルせん」を継続的に実施しています。

このベルせんでは、サッカー選手になるという夢を叶えた選手たちが、ここまでの道のりを語ると共に子どもたちの夢についても一緒に話をしています。

今日は平塚市の南原小学校へ!猪狩選手、菊池選手、金選手、中村選手の4人が元気いっぱいの6年生の2クラスを担当しました。

まずは…猪狩選手と菊池選手のコンビ!
二人とも2回目のベルせんということで、1回目の経験を活かし、前日からしっかり作戦会議をしていました。
まず最初の登場の場面から「どうやって入って子どもたちの心を掴むか」ということで、登場の仕方も熟考。

そしていくつかあった作戦の中から、突然元気よく教室に入り、子どもたちの机の間を走りながらハイタッチ!子どもたちはびっくり。そのまま前に立ってベルマーレコール!(←テンションはMAXの状態で)
これで心を掴まないわけはありません。

そのままの勢いで、二人は「じゃあ机を後ろに下げちゃおう!」と言って、机と椅子をなくして子どもたちとの距離を縮めました。

距離を縮めたところで、そしてサッカー選手である証明(?)のために、リフティング対決。子どもたちと対決して負けたり(!)するうちに、すっかりリラックスした雰囲気に。

さらに、子どもたちに何て呼んでもらおうかという話になり…
猪狩選手は「ガリ」、菊池選手は髪の後ろがカールしているので「カール兄さん」と呼ばれることに!

そして、平塚出身の猪狩選手が「僕はみんなと同じ平塚で生まれ育ったんだよ。だから平塚への愛情はハンパじゃないよ。子どもたちも元気だし、みんなもすごく優しいしこんなにいい街はなかなかないよね」と話して、ますます近い存在と感じてもらいながら、真剣な話に突入!

「僕は幼稚園からサッカーを始めて、小学校の時からお父さんに平塚競技場に連れて行ってもらってベルマーレを応援してました。その頃からベルマーレの選手になりたいなぁと思っていました。小中高とサッカーをやってきて、今年プロ6年目です。その間には悔しくて悔しくてサッカーを辞めたいなぁと思ったこともありました。でも、周りや環境に流されることなく、その時にできることを真剣にやることが大事だということを強く感じてやってきました。それは6年間、ずっと続けてくることができたと胸を張って言えることです。みんなも嫌だなと思うこととか、やりたくないなと思うことってたくさんあると思うけど、とにかく自分が大事だと感じたことを信じて、いろんなことにチャレンジしてほしいと思います。もし失敗したとしても、それは成功へのひとつの材料になると思うので、失敗を恐れないでいろんなことにチャレンジしてもらいたいです」

大盛り上がりの時とは一変、子どもたちは真剣な眼差しでじっと話を聞いていました。

 

その後、なんでも質問コーナーになり、サッカーの話から「野菜が食べられるようになるには?」とか「好きな芸能人は?」みたいな質問も。

好きな芸能人は?の質問の時に「僕はスギちゃん」という男の子の話から…
なぜか二人は「だったら、これちょっと見て!」と、最初に教室に登場する際に考えた、他の登場の仕方を披露!
それは…
「あたりまえ体操」!お笑い繋がりということで、二人のオリジナルのあたりまえ体操を披露し、子どもたち大爆笑。
「どっちもよかったー!」と褒められていました。

最後に11月4日のホーム最終戦となる鳥取戦の招待券をプレゼントし、集合写真を撮影して終了しました。

笑ったり、真剣な表情だったり、子どもたちのいろんな表情を見ることができたあっという間の時間。
二人も「楽しかった!」と連発していました。

 
そしてこちら、金選手と中村選手のコンビも最高でした。
金選手は2回目、中村選手は初めての「ベルせん」でしたが、こちらも工夫が凝らされていました。

まず、先生二人についての「○×クイズ」を行いました。
考えてきた6問は…
「祐也先生は30歳以上である」とか「金先生は身長が2メートル以上である」とか、チームメイトが聞いたら笑ってしまうものばかり!
大変な盛り上がりで、子どもたちはすぐに打ち解けました。

そして、中村選手からプロになるまでの、そして今感じていることなどのお話も。

「僕が小6の時は、ただサッカーが大好きな普通の子どもでした。中学から浦和レッズのジュニアユースに入れたけれど、周りの人がすごくうまくて自分の未熟さを感じて落ち込むこともありました。でも、絶対にこの試合に勝とうとかうまくなりたいという気持ちを持ち続けたから、プロになることができたと思います。プロになってから、ほとんど試合に出られなかったけど、でも努力だけはしていました。努力をしたから自分で運を掴みとることもできるのだと思います。浦和で出会った長谷部選手や田中選手などの一流の選手たちは結果を出すために何をしていたかと言うと、常にいい準備をしていたと思います。何に対しても真面目に取り組み、いつもいい準備をするということを繰り返していたと思います。そして僕は湘南に移籍してきましたが、湘南での3年間で昇格も降格も、どちらも経験しました。ベルマーレというチームは、本当に“チーム一丸”となっているチームです。みんなで助け合いながら、どうやって上に上がっていくかを考えている。今も昇格争いをしていますが、そういう一体感あるチームでやれていることを誇りに思っています」

夢について、そしてプロとは…という話を分かりやすく語りました。

さらに金選手も子どもたちにこんな話を。

「僕も小6の時はみんなと同じ、サッカー大好きなやんちゃ坊主でした。中学、高校もお父さん、お母さんがサッカーをやらせてくれました。高校を卒業した時にはプロになれなくて、でも諦められなくて、高い学費を払ってもらって大学でもサッカーを続けさせてもらいました。そこまでしてもらったお父さん、お母さんに本当に感謝の気持ちがあったし、プロに入って喜んでもらいたい、楽させてあげたいという気持ちもありました。それに、1回自分で決めた“プロになる”という目標を投げ出すことは一人の男としてあかんと思ったので、大学でも夢中でサッカーと向き合いました。だから今こうして、サッカー選手としてやれていることを幸せに感じています。いま、夢のある子もない子もいると思うけど、いろんなものを見て、夢がみつかった時にはその夢に向かって一生懸命走って行ってほしいと思います」

夢を叶えるために支えてくれた両親への感謝の気持ちを語りました。

この他、様々な質問に答えたり、子どもたちの夢を聞いたり、子どもたちとの対話はずっと続きそうなくらい盛り上がりました。

こちらも最後に11月4日の鳥取戦で再会することを約束して、集合写真を撮ってお別れ。

最後の最後まで笑顔の絶えない楽しい授業でした。

今シーズンの「ベルせん」は今日で一旦おしまいです。
たくさんの笑顔に出会い、選手たち自身もパワーをもらったり、考える機会となった貴重な時間でした。

もちろんこれからも継続的に実施していきます。
おじゃました小学校の皆さん、ありがとうございました。

ぜひ11月4日(日)のBMWスタジアムで再会しましょう!