馬入日記

【馬入日記:6月18日】岡山に完封勝利で3位浮上!中村選手インタビュー

富山、山形、岡山と続いた3連戦。1-0、2-1、2-0と3連勝を飾りました!
昨日はホームで迎えた岡山との一戦。完封勝利で首位と勝点1差の3位に浮上です。

岡山戦で2点目を決めた中村選手!ホームでは連続ゴールとなりました。
昨日は3トップの真ん中でプレーした中村選手に話を聞きました。

「僕自身は最低限のことしかできなかった。ゴールがなかったら本当に何もなかったです」という意外な一言が、第一声。

「起点になったり裏に抜けたり、駆け引きができればと思ったんですけど、昨日の試合はうまくボールを収めたりすることができず、チームに迷惑をかけてしまった。ボールをもらえてはいたんだけど、そこからサイドにシンプルに出して次に動いたりだとか、そういうことがあまりできなかった。もうちょっとダイナミックに裏を狙いたいたかったんですけど、相手も裏のケアをしてきて少し難しい部分もありました。そういうところで自分の力のなさを感じた試合でした」

反省の弁が先に出てくるのも、中村選手らしいところ。

しかしチームにとって貴重な追加点をしっかりと決めてくれました。
ゴールシーンを細かく振り返ると…

「いい感じでボールがとれたのでショートカウンターを仕掛けました。最初は自分でドリブルしていこうと思ったんですけど、亮太(永木選手)が見えて“OK!”という声も聞こえたので渡して、亮太がドリブルで運んでくれた。僕はいいところに入っていこうと思って走ったんですけど、DFが二人いたのでパスは出てこないかなと思いながらサポートで入ったらいいパスがきた。ただトラップミスをしてしまって、ちょっとサイドに流れたので一瞬焦ったんですけど、GKが飛び込んでくるところが見えて早いタイミングで滑ってきたので、下はちょっと難しいかなと思って浮かすしかないと思ってちょっと浮かしたシュートをしました」と中村選手。

きっと永木選手のラストパスからは1秒くらいのこと。でもその一瞬の間に、よく見て判断し、落ち着いて決めました。
「トラップミスをした時は焦りましたけど、GKが視野に入っていたというのは、ひとつ自分の中で余裕を持つことができたところだったと思います。でも、まずはトラップミスの部分をしっかりやらなければいけないですね」

永木選手は先制点もアシストし、2アシストの活躍でした。

また守備については「1試合を通してコンパクトにできていたと思います。後ろのラインがしっかりあげてくれていました。リスクを負ってるので、なるべく自分がファーストディフェンダーとしてある程度詰めて限定できればと思ってやっていました。前半の立ち上がり、少しチャンスを作られたけどそんなに怖いシーンはなかったし、それでもラインを下げることなく保っていたところが大きかったと思います」と。

立ち上がりのピンチは阿部選手の好セーブなども含め落ち着いて守り、その後もチーム全体で守り抜きました。

「チームとして後半の入りもしっかり集中していたと思います。そこがチームとしてよかったので得点にも繋がったと思います。相手には崩されてもいないのでそこまで怖さはなかったと思う。サイドの選手も頑張って戻ったり、球際も激しくいけていたと思います」

チームはこれで3連勝。今の状況をどう思いますか?と聞くと…
「勝てなかった時も勝ってる時も、その次の試合に向けてしっかりいい準備をしてやってきてるので、変わりません。いま勝ってますけど、ずっと同じ気持ちでみんなやっていくと思うし、やっていかなければいけないと思います。次の試合がいい状態でできるようにしっかり準備することがうちのスタイルだと思うので、変わらずしっかりやっていきたいと思います」という頼もしい言葉が。

その“次”は同じ勝点39の2位・ジェフ千葉です。
「力のあるチームなので面白いと思います。ただ、相手のこともありますけど、自分たちがいい準備をするというほうが大事かなと思います」

ところで、岡山戦のスカパー!中継のリポートでも紹介されていましたが、中村選手、ケガをしていた時に「速読」をやっていたとか。
それはつまり「動体視力」に繋がるところだと思いますが、その速読について聞いてみました。

「効果があるかどうかは分からないけど、いつか生かされるのかなと思っています。きっかけは、親がケガをしている時に本とDVDを送ってきてくれたことなんです。やり方はいろいろあるみたいなんですけど、要は目で見たものが脳に働いて、体が動くことに繋がるから、目で見たものを速く捉える力を養うというもの。例えばクロスのボールが入ってきた時に、ボールの軌道がしっかり見えるのかもしれないし、そこでヘディングするのか足で合わせるのかといういい判断に繋げられるかもしれない」と。

ケガをしてどうしても体が動かせない時でも、“何かためになることをしよう”とか“何とかしたい”という想いを行動にするところが中村選手らしいと感じさせます。

「やっているのは自分なんですけど、でもそれをやらせてくれたのは周りの人。今回の話なら親だし、食事のことだったら奥さんだったり、サポートしてもらっていることを感じます。本当に周りの人のお陰で、自分に活かされていることがたくさんあるんだと改めて感謝の気持ちを持っています」と中村選手。

千葉戦が終わればリーグの折り返しです。
さらに熾烈な戦いが予想される後半戦、ますます期待の高まる中村選手です。