馬入日記

【馬入日記:5月7日】松本山雅戦振り返り。中村選手インタビュー

6日(日)はアルウインにて松本山雅と対戦しました。
10日間で4試合というハードスケジュールの最後の試合。90分間足を止めず、死力を尽くして戦い抜いた両チームの選手たちは、終了のホイッスルが鳴った瞬間、バタバタとピッチに倒れ込みました。

前半は松本が、後半は湘南が流れを掴んだ一戦。後半40分に先制され、その2分後に取り返し、結局1-1のドロー。悔しさが募る試合となりましたが、両監督の戦略、切るカードの1枚1枚も含め、実に見応えがありました。

この試合で今季初の先発出場を果たした中村選手。
昨年はケガに泣いた一年でしたが、そんな中でも5試合で3得点を挙げた中村選手の決定力は折り紙つき。
中村選手本人も「先発したら先制点が自分の仕事」と言い切る強い意識があります。

「結果が出ていない中だったので、ここで勝てたら大きいと思っていました。個人的にはもちろん得点をとりたいという意識で入りました。曺さんが山雅は逆転して勝った試合はないと言っていたので、そういう部分も含め早めに先制点をとりたかった。ただ山雅の守備が堅いというのも知っていたので、簡単ではないだろうとも思っていました」と中村選手。

前半13分には、ハン選手からの折り返しをシュートし決定的な場面を作りました。
「そういうところで決めきれたら勝てたと思う。チャンスで決めきらなければいけなかった」と。

前半を振り返って感じたことは…
「コンビネーションで崩したり、裏に抜けたり、いろいろあるけどまず自分の色を出していこうと思っていました。前半、風もあったし相手のセカンドボールの意識が高くなかなか相手陣内でプレーすることが少なかったと思う。少し攻め急ぐようなところもあったので、相手にブロックを作られたら、もう少しグラウンドを広く使って攻めたり、縦パスも入れながら相手を食いつかせることをすればよかった。相手のシンプルな攻撃に対しては、最後のところでみんな体を張って守ったし、実際にやられなかった。ただ、流れはもっていかれてしまった」と中村選手。

後半は相手陣内でプレーする機会が格段に増えました。
「前半、落ち着かないなと感じていたので、自分も裏に抜けることを意識するというより、リズムを作りながらプレーすることを考えました。監督にはワンタッチが少なかったという指摘もされたので、そこも意識して入りました」

ただ、奮闘するもなかなかゴールを割ることができず、悔しい結果を受け止めることになりました。

この4連戦は2分2敗。ここで1週間が空き13日(日)にホームで大分トリニータと対戦します。

「ここ4試合勝っていないし、もう一度自分たちのサッカーを思い出すこと。練習から“自分たち”というものを見失わないようにやっていけばしっかり試合で出せると思う。僕自身は、ボールポゼッションの中でかかわりながら、最後の部分、得点でしっかり仕事できればと思います」

寄せられる期待も大きいところ。
ぜひ歓喜の瞬間を13日のスタジアムで!

 
さて、急なお知らせとなってしまいましたが、この度、マセナ選手がブラジルの家族の事情により、帰国せざるを得なくなり、残念ですが契約を解除することとなりました。

今季よりチームに加入したマセナ選手、明るい性格ですぐにチームメイトとも打ち解けました。
ケガもあり、出場は途中からの2試合に留まりました。

マセナ選手は「ベルマーレのサポーターの皆さん、そして共にプレーした選手、支えてくれたスタッフの皆さんには、来日当初から本当に温かく接してもらい感謝しています。
サポーターの皆さんとはシーズン当初にたくさん得点をとるという約束をしたのですが、その約束を果たせず申し訳なく思っています。今回、家族の事情でブラジルに帰らなければならないのですが、遠くからいつもベルマーレを応援しています。ベルマーレはいいチームです。間違いなくJ1に上がる力をもっていると思います。ブラジルでの様々な問題が解決した時には、またぜひ日本にきてプレーしたいと思っています。サポーターの皆さんとの約束は、未来に託したいと思います。ありがとうございました」とコメントしていました。

急ですが、8日に帰国することとなり、4カ月を共にしたチームメイトと別れを惜しんでいました。