馬入日記

【馬入日記:7月18日】連勝、その先へ。古林将太選手インタビュー

190718チームはアウェイの名古屋戦、ホームでの神戸戦と連勝。
勝利のみならず、どちらもアグレッシブで湘南らしさ全開の素晴らしい内容でした。

神戸戦では、先制を許し前半を0-1で折り返すも、後半に山﨑選手のゴールで同点に、さらに杉岡選手のゴールで勝ち越し、フレイレ選手のゴールで3-1の逆転勝利。ホームで久しぶりの勝利のダンス…最高でした!

同点ゴールとなった山﨑選手に素晴らしいクロスを入れたのは古林選手。
右サイドを山根選手とのワンツーで崩し、“ボールを出して自分も出ていく”という古林選手らしいプレーで見事同点弾をアシストしました。

試合後、監督会見で曺監督は「あそこで山根が持った時に将太が裏に走った。一番得意なプレーなんですよね、生まれた時から。それをあの時間帯にやった。信じて走ったっていうこと、それが全て」と話しました。

今シーズンの序盤は、短い時間しかピッチに立つことができず、メンバーから外れる試合もあるなど苦しい時期が続きました。

「最初の頃、なかなか自分の中で心と体がマッチしなくて、自分の動きができない、思うように動けないということが続いていました。前十字靭帯を切って復帰した時のような感じで、あの時も周りから言われることと自分の動きが全然違っていました。特に今回は、活躍しなきゃとか、帰ってきて経験を活かさなきゃとかそういうことを考えすぎて、身体が硬くなって、動けず、試合ではすぐに息が上がるし…という状況でした。本当に苦しかったけど、曺さんやスタッフに声をかけてもらって助けてもらいながら、乗り越えられたかなと思います」

古林選手らしさが出せずにもがいたていた時から、心と体がマッチするようになったきっかけは何だったのでしょうか。

「練習試合ではすごく動けるのに、試合では(湘南に)帰ってきていいところを見せなきゃと思ってカッコつけてプレーしていたところがあったんだと思います。そこに気がついたこと、それから練習を続けていく中で、自信になることがあったり、マリノス戦でアシストができたことで、信頼してもらえていると思えたことが大きかった。やっぱり、人に信頼されていると思えることって本当に大きいと思います」

14節の横浜FM戦で初めてのスタメン出場。試合には1-2で敗れましたが武富選手のゴールをアシストしたのは古林選手でした。

「それから曺さんが気づいてくれて、よく足が攣っていたから“次の段階にいくにはスプリントを入れていこう”ということでよく練習後に若手と一緒にシャトランをやってました。それは大きかったと思います。自分の中でも“これをやったら動けるようになる”って思えたんです」

古巣対決となった名古屋戦では開始5分の齊藤選手のゴールをアシスト、そして神戸戦と2試合連続で目に見える結果も出しています。

「チームを助けることの喜びをこの2連勝で本当に感じました。アシストは気持ちいいですけど、アシストできたことが嬉しいというより、みんなで勝ちとっている勝利なので、みんなで勝てたことのほうが嬉しい」

そして、曺監督が「生まれた時から」一番得意なプレーと話していた出ていく動きについては…
「出してまた前に行くっていう単純なことだけど、シーズン序盤は一番できていなかった。でも単純だけどあの動きはすごく難しい。信じて走る動きなので、気持ちがないと出ていくことはできない。前半戦なかなかできていなかった動きが出るようになってきた。やっぱり、がむしゃらにやることが一番自分らしいのかもしれないですね」

そして、見ていてワクワクする湘南のサッカーが帰ってきました。

「みんなでやってる感がすごくある。5連敗したあとに原点に返ったってよく言うけど、本当にそのとおりで。曺さんが“原点回帰は退化じゃない”って言っていたけど、まさにそうだなって感じています。次に進むために、一度振り返って大切なものを見つめて、また進んでいく。湘南にしかない強みを出すことができていると思います。他のチームも前からいこうってあると思いますけど、あんなにみんなで団結してやれてないと思う。一人でもサボったらうまくいかないし、やり切ることができるのが湘南のよさだと思います」

そんな中で迎える札幌戦。
新戦力も加わり、ポジション争いはさらに熾烈。引き締まったトレーニングが続いています。

「2連勝して3連勝できるかどうか、すごく大事なところ。もう一度気持ちを入れ直してやっていかなければいけない。まだ2連勝なので」

全員で挑むアウェイでの札幌戦。
変わらぬ熱いご声援をよろしくお願いします!