馬入日記

【馬入日記:2月1日】トルコキャンプレポート4日目!鈴木国友選手インタビュー

190201-1トルコキャンプも4日目となりました。
お天気は、待望の快晴!午前中から思う存分ボールを使ったトレーニング。午後には練習試合も行われました。

選手たち、もちろん疲労は溜まっていると思いますが、「どんな状況があっても、前向きに取り組もう」という曺監督の言葉どおり、前向きな気持ちでの取り組みが充実度を増しているようです。

さて今日は鈴木国友選手に話を聞きました。
鈴木選手と言えば、湘南ベルマーレのU-15小田原出身の選手。
ユースに昇格することができず、小田原の相洋高校、桐蔭横浜大学に進んだのち、プロとしてベルマーレに帰ってきました。

ユースを経由せずに、またU-15小田原からトップチームでプロになった選手は鈴木選手が初めてです。改めてその時の想いを聞くと…

「ユースには上がれなかったけど湘南でプロになれたことは本当に嬉しかったし、小さい頃からずっと自分の身近にあったチーム。地元で応援してくれている人も身近にたくさんいるしもっと頑張らなければと思います」

7年間の時を経て、という形ですが声がかかった経緯は高校生の時にありました。

「高校3年の時に、ベルマーレユースと相洋高校が馬入で試合をしたんですけど、自分はユースに入れなかった身だし、自分が知ってる選手がユースにいることもあって、絶対に負けたくないという気持ちで臨んで、2点か3点とることができたんです。その試合を強化の小原さん(現アカデミー チーム統括部長)が見てくれていて。ただその時に声をかけられたわけじゃなくて、後日、ベルマーレのコンディショニングセンターで治療を受けていたら、小原さんが横のベッドにいて(笑)、“この間の子?”って声をかけてくれたんです。話をしてもらってすごく嬉しくて、今でもよく覚えています。大学は桐蔭横浜に行くことも伝えられたし、その後大学1年生の時から見に来てくれました。その後スカウトが牛島さんになってからも紹介してもらって引き続き見てくれた、という感じでした」

なんともドラマのようなストーリー!
そして、大学時代は1年生から試合に出ていたそうです。

「プロになりたいと小さい頃から思っていたけど、本当に意識し始めたのは大学1年生の時。チームで試合に出ていたこともあって、1年の時に大学選抜に選んでもらいました。その時の先輩方はプロにいくようなすごい人ばかりで、先輩とプレーするのがすごく楽しかった。自分ももっと上のレベルでサッカーがしたいと思うようになったことが大きかったです」

とはいえ順風満帆だったわけではなく、2年生の時には壁に当たりました。
「1年目は無名の高校出身だったしノーマークだったけど、1年目に出ていたことでスカウティングもされました。それに自分自身、胡坐をかいてしまっていたところがあったと思います。満足というか2年目も余裕だろうと思っていたところがあって、それがマークされて全然ダメだったし、試合にも出られなくなりました」

壁に当たったことで大きな気づきを得て改心。3年目は全力を傾けてプレーし、再びチャンスを掴みました。
そして2018年に再びベルマーレの一員となりましたが、ルーキーイヤーはどんな一年だったでしょうか。

「もちろんいい思い出もあるけど、悔しいことやうまくいかないことのほうが多かった。プロとはこういうものだと、分かって入ったつもりだったけど、監督やチームメイトに教えてもらったり、ピッチの中で肌で感じる違いが多くありました。でもだからこそ、何が自分に足りないのかを見つめ、気づきの多いいい一年間だったと思います」

先輩からも多くのことを学びました。
「見習うべきことが多いチームメイトばかりなので、本当に。例えば、拓也くん(岡本選手)は絶対に練習で手を抜かないし、ひとつひとつの球際や、戻る場所に戻る、出る場所に出るとか本当に徹底している。練習でのセットプレーでマークにつかれることもあるんですけど、絶対にやらせないという気迫で本当に試合と同じ温度でやってくる。視来くん(山根選手)は大学の時から先輩ですけど、大学の時もよくないことをよくないと言ってくれるのは、今思えば視来くんだった。思い悩んでることがあって相談すると、アドバイスをくれたりすごく助かってます」

そして、日々の練習内容や緊張感の高さが成長を促しています。
「僕はプロではこのチームしか知らないので、いまチームでやっていることが基準になっています。他のチームの話を聞くこともあるけど、練習や試合に対する準備、ミーティングなど、湘南に来てよかったと本当に思っています」

トルコキャンプも残り1週間です。
「異国の地に来て、雨が降ったり練習時間が急きょ変わったり、場所が変わったりとイレギュラーなことがたくさん起こりますけど、そこに対して前向きに取り組めと曺さんもあったとおり、みんなで前向きに取り組めていると思います。個人的には、自分の苦手な部分を克服しながらプレーの幅を広げることにトライしていきたい。仲間からの信頼がないと試合には出られないと思っているし、ピッチ内の信頼はピッチでしか勝ち得ないと思うので意識して取り組んでいきたいです」

心の充実が言葉に溢れています。
これからも、1日1日を大切に積み重ねていきます。

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今日はトルコへ来て初めての快晴!!
お天気がこんなに有難いものか…と噛み締めました。

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午前中はトレーニング、午後はチェコのチームと練習試合を行いました。(1-0勝利)
選手に与えられた事前の情報は全くなく、体躯の大きな相手と90分間激しく戦いました。