MATCH試合結果

2016明治安田生命J1リーグ

1stステージ 第6節 vs ヴァンフォーレ甲府

4月10日(日) 14:04キックオフ @山梨中銀スタジアム

HOME  ヴァンフォーレ甲府 湘南ベルマーレ  AWAY
ヴァンフォーレ甲府 3 1 前半 0 1 湘南ベルマーレ
2 後半 1
4 > 7 勝点 2 > 2
5分 津田 琢磨
90+1分 クリスティアーノ
90+3分 クリスティアーノ
得点者 57分 高山 薫
選手 シュート シュート 選手
GK 1 河田 晃兵 0 STARTING
LINEUP
0 タンドウ ベラピ 25 GK
DF 8 新井 涼平 0 2 島村 毅 30 DF
DF 3 畑尾 大翔 0 0 アンドレ バイア 4 DF
DF 17 津田 琢磨 3 0 三竿 雄斗 6 DF
MF 16 松橋 優 0 1 藤田 征也 14 MF
MF 20 黒木 聖仁 0 0 パウリーニョ 5 MF
MF 27 ビリー セレスキー 0 0 石川 俊輝 16 MF
MF 14 田中 佑昌 1 1 菊池 大介 10 MF
FW 23 稲垣 祥 1 5 高山 薫 23 FW
FW 9 ニウソン 1 2 藤田 祥史 11 FW
FW 10 クリスティアーノ 4 3 大槻 周平 19 FW
GK 31 岡西 宏祐 SUB 村山 智彦 1 GK
DF 29 渡邉 将基 坪井 慶介 20 DF
MF 30 保坂 一成 0 岡本 拓也 36 DF
FW 11 チュカ 1 0 奈良輪 雄太 24 MF
FW 13 河本 明人 0 長谷川
アーリアジャスール
15 FW
FW 15 吉野 峻光 0 0 端戸 仁 17 FW
FW 25 森 晃太 下田 北斗 22 FW
警告・退場 スタッツ 警告・退場
◆56分 稲垣 祥 11 シュート 14 ◆41分 アンドレ バイア
◆81分 藤田 征也
10 ゴールキック 10
3 コーナーキック 5
11 直接フリーキック 8
2 間接フリーキック 3
2 オフサイド 3
0 PK 1
得点経過
◆5分

17 津田 琢磨

中央 17 シュート 相手GK クリア こぼれ球 17 シュート

◆90+1分

10 クリスティアーノ

右 16 → 11 ~ → 中央 10 左足S

◆90+3分

10 クリスティアーノ

中央 14 ↑ 10 ~ 右足S

~:ドリブル
→:グラウンドパス
↑:浮き球パス
S:シュート
◆57分

23 高山 薫

PK 23 右足S

選手交代
◆70分

9 ニウソン → 11 チュカ

◆71分

20 黒木 聖仁 → 30 保坂 一成

◆77分

27 ビリー セレスキー → 15 吉野 峻光

◆46分

パウリーニョ
→ 15 長谷川 アーリアジャスール

◆79分

19 大槻 周平 → 17 端戸 仁

◆83分

14 藤田 征也 → 24 奈良輪 雄太

入場者数 天候 気温 湿度 ピッチ状態 試合時間
10,027人 曇、弱風 22.4°C 31% 全面良芝、乾燥 90分
コミッショナー 主審 副審 副審 第4の審判員 記録員
高畑 俊成 井上 知大 八木 あかね 堀越 雅弘 佐藤 貴之 卜部 健

監督コメント

●曺監督 総括

お疲れ様でした。
湘南からたくさんサポーターに来てもらって、後半も彼らの方に向かって攻めている中でゴールを取れるチャンスが何回かあったと思うんですけれど、試合が終わってから20分くらい経っていますが、今すぐいろんな場面を冷静に振り返って語るのは難しい試合だったと感じています。
一言で言って力が足りないから負けていると思っています。それは僕のマネジメントや選手に対する提示の中で選手が最終的に判断することが裏目に出てしまったことや、得点を取りきれないところも含めて考えなきゃいけないと思います。
ただ我々は勝てないからといってやっていることをやめちゃうのか、それともやっていることを続けてその光だったり、水中に沈んでいる状況から顔を上げて水面に出ることだったり、そういう努力をしていくこと自体をやめてしまったらこの敗戦とかこの前の試合の敗戦は全く意味がなくなってしまうと思います。
そこは選手が聞きづらいこともあるかもしれないですが、しっかり提示していかないといけないです。
結果的には甲府さんの狙い通りというか、守ってカウンターで少ないチャンスで点を取るというところにはまってしまったなという後半の最後でした。
やっていることについてはそんなに悪くはなかっし、我々のリズムでできる時間あったので。
ただ勝ちきれないというところに選手と僕自身がもっと向き合って、なかなか前向きになるのは難しいですが、また前向きなエネルギーを持って次の試合に臨みたいと思います。

●曺監督 質疑応答

–前半の戦いで準備していたことがあまり出せなかったような印象があるが、その上で前半の戦いをどう見ていたか、またハーフタイムには選手にどんな要求をしたのか?

前半そういう印象を持たれるということは、立ち上がりのセットプレーがやられちゃったから、ということだと思います。
それで相手もさらに守備の色合いを強めたと思いますし、もうちょっとお互いに拮抗した試合の中でフットボールができると思っていたんですが、前半の立ち上がりに取られたことで甲府さんの狙い通りの展開に持って行かれ、そこに我々がなかなか入り込めなかったと思っています。
今日は強気と根気の戦いだと選手には言っていた中で、後半ちょっと形を少し変えてやりました。
後半になると相手の足が止まった時にチャンスができるだろうし、実際そういうところでチャンスは作っていたと思います。
ただやっぱり、一発に沈められたかなという印象があります。
ゲームプランとか選手がやろうとしたことに関しては、相手との戦いとか球際の戦いを含めて我々が明らかに負けていた試合でもなかったですし、そういうところで最後ゴール前で失点してしまったので何も説得力はないですけれども。
残念だったなという感じがしています。

–後半から長谷川選手を入れて縦パスの意識が強くなったように感じましたがそこを期待したのか?

実戦から少し離れていた部分もありなかなか90分というデザインの中では難しい点もありますが、経験のある選手ですしああいうクローズなゲームの中では彼の持っている判断力だったり技術の高さだったりパスのタイミングだったりというのがチームに力をもたらすなという感じもあったので、そこについては今後も力になってくれる選手だなと思います。

–同点に追いついた後に追加点が取れなかったという点をどう感じているか?

これまで6試合やってリーグ戦では一回も勝てていない、一方去年はこの時点で2回くらい勝ちがあったのですが、内容的な進歩は自分自身は感じています。
今日の後半の戦い方も含めて、ここをこうすればという問題が顕在化していないわけではなくて、そこがはっきりしているだけにこういうゲームに終わってしまったのは非常に残念です。
ただまだ90分の通して、自分たちのリズムでできる時間帯、相手のリズムになる時間帯がある中で、そういうのを感じて最後のひと勝負を守りきれていないように感じています。
勝てないことで選手の思い切りがなくなっているのか、判断することをやめてしまっているのか、分析しがたい問題ですけれども、そう言った今の勝てない状況のなかで選手がギリギリのでプレーするからそうなってしまう。
ただそれを助けてくれるのは自分たち以外いないので、そういうところに対してもう一度メンタルの力も含めてやっていかないと我々に先はないかなと思います。

●佐久間監督 総括

ホームでほとんど勝てていない状況で、リーグ戦での2勝目をあげられることができて正直ホッとしているというかうれしく思っています。
この結果を後押ししてくれたのはやっぱり最後の最後まで頑張ってくれた選手でしょうし、それから最後まで応援しつづけていただいたファン、サポーターの皆さんのご声援があればこそと考えています。
本当に選手とサポーターの皆さんには心から感謝をしています。
試合に関しては、湘南のやり方はある程度予想通りというか、早めにロングボールを入れてサイドに起点を作って、そこでショートパスをつないでそこから逆サイドに展開してクロスボールを入れてくるというようなことを想定していました。
その中でも黒木選手の背後を突こうとしたのかもしれないです。
黒木選手が右サイドにいるときは相手の左サイドから、僕が途中で背後をかなりやられているなという感じがあったので、10分、15分したところでビリー選手と黒木選手のオポジションを入れ替えたのですが、そしたら今度また逆サイド、右サイドから攻撃を受けたので、これはもしかしたら曺監督が意図的におやりになったのかなと思っています。
そこのところを攻略はされましたが、畑尾選手、新井選手、津田選手の3バック、あとは河田選手も含めてよくクロスボールに対応してくれたと思います。
いい形で久しぶりにセットプレーで点が取れて、2点目が取れれば良いなというようなところで前半を終えました。
後半の入りはおそらく湘南はもっとエネルギーを持って上げてくるだろうと思っていました。
長谷川選手が入ってもう少しバイタルエリアを攻略されてしまうかなと考えていたのですが、長谷川選手がパサーに回ってくれたので、そこからパスを出してくれたのは我々にとってはラッキーだったと思います。
あそこに潜り込まれるとさらに厳しかったかなとというふうに思っていました。
後半に入ってアンラッキーというか、信じられないようなハンドがあってPKを取られた後に選手たちも疲弊していました。
ただ浦和戦で退場者が出て、あのゲームは自分は選手には「最後まで山梨のためにサポーターのために戦え、頑張れ」と言いながらも、自分自身どこかでこのゲーム勝点1で良いなという、弱気な自分が存在していて、最終的にそれがクリスティアーノの交代につながって、勝点0という結果につながってしまいました。
今日はどういう状況であってもホームですし勝点3を取り切るためにチュカ選手と吉野選手、保坂選手を入れて少し構成力を高めていこうとその後試合を戦った結果、最終的にカウンターからですけれどもああいう形で得点が取れて非常に良かったなと思っています。
ただ今日は石原選手も山本選手もピッチに立っていない中で、途中出場した選手たちが簡単にボールを失ってその後歩いているシーン、ああいうシーンはこの山梨中銀スタジアムの中では、あるいはこのクラブにとってはあってはいけないと思います。
これまで大木監督が築かれた攻守の切り替えの早さ、それをやっぱりクラブとして良いものは伝統としなければいけないわけで、まだまだ選手がオンとオフがあるところは課題です。
それは選手にもう一度伝えなきゃいけない部分だと思いますし、私自身がまだまだ指導者として伝えられていない、求められていないところなのかなと今日の試合を終えて、選手交代のところも含めて反省しなければいけない所だなと思っています。
これで2勝できて、次大宮と、そしてFC東京と強いチームが続きますけれど、怪我人が出てきていますがもう一度少し整理をしてコンディションも整えて次のゲームに臨んでいこうと思っています。

●佐久間監督 質疑応答

–残留を争う湘南に勝った意義はどんなものか?山本選手に代わって入った畑尾選手の評価は?

私がこのクラブに来てから湘南とは2009年に勝点1の差で昇格できなくて、という経験もしましたし、湘南には幾度となくいろいろなカテゴリーで、そしてキーになる分岐点になる戦いをさせていただきました。
これは海野会長、眞壁会長が同じ地方クラブとして一緒に切磋琢磨されてきた仲でもありますし、予算規模も一緒、それからクラブの置かれている状況、選手が少し成長するとみんな移籍してしまう、そういう似通ったところが多いという意味で湘南はライバル視しなくてはいけないチームなんじゃないかと今日のミーティングで話しました。
まして今年は去年までうちにいた下田選手が湘南に移籍をし、それから畑尾選手や新井選手のの大学の先輩後輩がいたり、そういう部分を含めライバルというような位置付けで今日の試合は臨まなければいけないと。
ただこれからのリーグに関しては、昇降格については湘南さんは去年順位も上ですし、曺監督は新しく加入した長谷川選手を含めて良いチームをお作りになると思いますので、僕からするとチーム力ではとてもじゃないけどライバルであるなんてことは言えません。
クラブ自体としては似通ったところはあると思いますけど、チームとしては我々はまだまだお手本にして勉強しなければならないところがたくさんあると思っていますので。
畑尾選手に関しては相対的には良くやってくれたと思います。
松橋選手と新井選手は畑尾選手とプライベートから仲が良いので、特に新井選手が畑尾選手の脇にいてうまくコミュニケーションをとりながら守ってくれたかなと。
そういうカップリングがすごく良かったなと思っています。

選手コメント

●藤田祥史
今なかなか勝ててない状況で、みんなやってやろうという気持ちでしたが早い時間で失点してしまって、どうしても重い空気になってしまった。
前半のうちに1点返したかったし、後半ああいう形でPKをもらって薫(高山)が決めた後も、畳み掛けて点が取れないという部分はやっぱり責任は感じますし、自分の力のなさというか、チームを勝たせるゴールが取れなくて悔しいです。
相手選手の間で受けたり、引いてから裏を狙ったりとかは意識してたんですけど、やっぱり、もう少し個で一人はがすドリブルだったり、仕掛けることがないと、なかなかああいう守備は崩せないと思います。
そういう部分では前半は良いクロスから何回かチャンスはあったんで、そういうところで決めれるようにしなきゃいけない。
相手がボールもって攻めてるけど、実はそんなに怖くないというか、ペナルティエリアの中に入られる回数もそこまで多くなかったと思います。
そういう展開だけに、こういう相手には工夫が必要だし、もう少し大胆にプレーすることも必要。
焦れずに、一回で無理だったら何回もやっていこうという話はしてたけど、やっぱりあの早い時間で失点したことはチームとして問題だし、もうちょい防げたと思うので。
0-1からスタートになってしまうと、今チームも勝てていない状況でどうしても焦ったりしてしまう。
みんなやってやろう感もあるし、流れを変えてやろうという気持ちはあるけど、もうちょっと落ち着きが必要かなと感じる。
チーム全体の課題として失点が多いから、最低前半0に抑えて、後半は走れるのでそういう部分でパワーを出せばもう少しやれるかなと思う。
みんなで話して、隙のないチームにしていかないと勝っていくのは難しいと思うので、まずは失点0で終わる、そして自分たちの良さを出せるように日々のトレーニングをやっていかないといけない。

●大槻周平
やってることは間違ってないし、後は結果だけだと思います。
ただそこの部分が今出せてないので、どこを改善すれば良いのかはこの場ですぐわからないですけど、地道に練習からやっていかないといけないと思うので、早く勝利をつかめるように今は良い準備をするしかないと思います。
僕の特徴である運動量だったり、泥臭くゴールを狙っていくことは自分に求められていることだと思います。
今日は運動量の部分ではできたと思うんですけど、最後の部分で点を取るということが出来なかったので本当に悔しいです。
クロスへの入り方はだいぶ工夫して、前と後ろが入れ替わったり、いい感じには入れていたんですけど、その後決めて終わるという部分が課題として残ります。
そこを決めれば勝てたかもしれないので、そこを突き詰めないといけないと思います。
結果がついてこその湘南スタイルだと思うので、まずはリーグで1勝することが大事だと思います。
来週からまた良い準備して臨みたいと思います。

●藤田征也
早い時間に失点してしまったんですけど、自分たちのやろうとしていることは試合を通して出せて、後半になってからはほぼこっちのペースで運べて同点にも追いつけました。
そこからもやろうとすることをやり続けていった中で、また最後の最後に失点して、勝ち越されてだめ押しの一点を取られてしまいました。
2点目を決められてその後ロスタイムでしたけど、そこで追いつくチャンスもあったと思いますし、3点目にイージーな形で失点してしまったんで、そこは本当にもったいなかったなと思います。
前半からクロスはチャンスになるなと感じてたし、その中で相手はかなり引いてきてたんで、焦れずにみんなでボールを動かしながら、揺さぶってチャンスをうかがいながら、クロスを入れるということを僕は狙いにしてやっていました。
そこでチャンスは作れていたと思うし、やろうとしていたことは間違いなかったと思う。
相手のFWは攻め残っているし、そこにボールが入ると脅威なので、そこは後ろの選手と声をかけながらフリーにしないように気を使いながらやっていました。
結果的にクリスティアーノ選手には全部の点に絡まれてしまったんで、最後のところでもっと厳しくいくとか、もうちょっとやらなければいけなかった思う。
試合は続くのでやるしかないし、やっていることは間違ってないと思うので、そこをみんなで信じてやり続けていけば必ず結果はついてくると思います。
全員で同じ方向を向いてやっていきたい。

●石川俊輝
相手が引いてくるのはわかったので、先制点を取られてはいけないと思っていながらも取られてしまって、その後は攻めるしかないと思ってプレーしていました。
ただその時のリスクマネジメント部分、失点シーンでは自分とバイアの間でターンされてしまって、そこは詰めておかなければならないところだったなと思います。
すぐ試合が来るので引きずっても良いことはないし、今はちょっとまだ切り替えられてはないですけど、練習からしっかり鹿島戦に向けて良い準備をすることで勝点を取れる確率も変わってくると思うので、一からしっかりと見直してやっていきたいです。

●奈良輪雄太
自分が出たときに1-1の状態で、最終的に1-3で負けたというのは、途中から出場した自分の責任はかなり大きいなと思います。
守備ではクリスティアーノ選手が個人の力があるのでそこのカバーだったり、攻撃では最後やりきるプレー、クロスだったりシュートだったりそういうはっきりしたプレーをやるように監督から言われました。
結果的に2失点目はクリスティアーノ選手にやられて、3失点目は自分の球際の弱さから相手に奪われて失点したので、求められたことに応えられなかったかなと思う。
鹿島戦に向けては個人的には相手がどうだとか関係なく、自分が出来ることをやらなければいけないと今日のゲームで感じたので次もそこを大事にしていきたい。