馬入日記

【馬入日記:9月12日】「最初にここに来たような気持ちで」

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誰よりも復帰を心待ちにしていたのは、他でもない本人だったかもしれません。「韓国に帰っているときもベルマーレが恋しかった」と、イジョンヒョプ選手はその道のりを振り返ります。

「手術をして韓国にいる間も、試合はずっと見ていましたし、リハビリしている期間も外からずっとチームのことは見ていました。怪我をした最初の頃は不安がありましたけど、その心の状態のままだと自分の良さは出せないし、復帰してからはまずはその不安を消すことに努力しました。いまはもう、すごく良い状態になっていると思います」

5月に負った右足関節内果疲労骨折が、ジョンヒョプ選手を約3ヶ月ピッチから遠ざけました。自身のキャリアの中で初めてと言える長期離脱に、本人も語るよう不安を感じる日々を過ごしました。それでも一歩引いた位置から眺めたチームに、成長とたくましさを感じていました。

「もともと若いチームだし、シーズンが始まった頃は試合経験が足りなくて力を発揮できなかったこともあったと思う。だけど中断期間を挟んですごく成熟してきたと思うし、それはチームとしても個人個人としてもそう。そこに新たに選手も加わって、良い波に乗れていると思う。だから自分は、そういうみんなから色々学んで吸収していきたいと思っています」

復帰後、水を得た魚のように駆け回る馬入では「最初にここに来たような気持ちでプレーしています」と、自身も新加入のような新鮮さを持って練習にエネルギーを注いでいます。そうして重ねる日々が、着実にチームとジョンヒョプ選手の自信につながっていきます。

「ルヴァンカップではクラブとしても歴史的な結果を出せているし、それをもってリーグでも良い流れで戦えると思う。だから自分たちのやることを変える必要はないし、これからも続けていきたい。そうすればみんながびっくりするような結果を成し遂げられると思っています」

楽しそうに語る表情から、改めてピッチに立てる喜びが溢れるジョンヒョプ選手。再び走り出した背番号9が、チームにさらなる力をもたらします。