馬入日記

【馬入日記:11月3日】突っ走る

DSC_8958先週末の岡山戦後、J2優勝を決め歓喜の瞬間を迎えたなかで、菊地俊介選手の胸にはよぎる想いがありました。

「個人的には2度目の優勝でしたけど、2014年の時は怪我をして決定の時はメンバーに入っていなかったので、あのグラウンドでユニフォームを着てその瞬間に立っているのは初めてだった。まさか自分もシャーレを上げられるとは思っていなかったし、貴重な経験。2014年とはまた違った喜びがありましたね」

そう振り返った瞬間も、気づけばもう5日前の出来事。「もう落ち着きました。いつも通りですね」菊地俊介選手が続ける言葉の通り、チームはこれまでと同様次に迎える試合に向け着々と準備を進めています。

先週に引き続き、馬入天然芝グラウンドでの練習が行えない11月3日現在、チームは馬入人工芝グラウンドやShonan BMWスタジアム平塚でトレーニングを重ねています。先週、グラウンド復旧に向け多くの力を貸してもらったサポーターへの感謝の想いを携え、今週は福岡に乗り込みます。

岡山戦の引き分けに「結果的に勝てなかったけど、必要だった勝点1をしっかり取れたことは今年の湘南らしさ、シーズンを通してついてきた粘り強さだった」と、成果を菊地選手は口にします。そんなゲームを経て迎える福岡戦、順位は確定していても、試合に臨む姿勢に変化はありません。

「福岡は去年J1を一緒に戦って2敗しているし、今年もずっと上位にいるチーム。僕らは前期負けていますし、経験豊富な選手がたくさんいるチームなので、対戦が楽しみです」

試合を心待ちにする裏側には、これまでと変わらぬ成長意欲が姿を見せます。今週積み重ねてきたトレーニングにも「自分たちがより上のレベルのプレーをしていくために」、飽くなき向上意欲がたぎります。今季残すは3試合、そのいずれも無駄にはしまいと、改めて締まった空気が馬入には漂います。

「最後まで自分たちらしさを出したいし、最終節で1番良い湘南を見せようと話してやってきた。ここで満足することなく、最後まで突っ走りたいです」

2017シーズンはまだ道の途中。より強く、より高いところへ。ホームで迎える最終節を前に、さらなる成長のためのアウェイ2連戦がスタートします。