馬入日記

【馬入日記:12月29日】新天地へ。金選手インタビュー

先日、大分トリニータへの移籍が発表された金選手。
馬入最後の日、事務所へやって来て「お世話になりました!」とフロントスタッフに挨拶をを。

桃山学院大を卒業し、ルーキーとして加入して6年間在籍した金選手。大分へ向かう前に話を聞きました。

「いろんな人にお世話になって、いろんな勉強をさせてもらって、本当に感謝の気持ちが一番大きいです。今は、ベルマーレを離れるという寂しい気持ちはもちろんあるけど、新しいところへ行ってまたスタートを切るというのはプロになって初めてのことなので楽しみな気持ちでもあります」と金選手。

ルーキーイヤーに試合出場を勝ち取り、そして大きなケガも経験しました。
金選手にとって、どんな6年だったのでしょうか。

「最初に試合に出させてもらってプロでの一番いい想いをさせてもらったところから始まって、その後試合に出られなくなったり、ケガをしてチームに貢献できなかったりということを経験した。自分の中で、試合に出ていた時のイメージというのは強く残っていたので、ギャップというか自分で消化していかなければいけないことが多くて、“なんでだろう、なんでだろう”って思うこともあった。でも今思えば、全部が凝縮されて一通り全部経験できたという意味では、今後自分を大きくさせるということも含め、いい経験をさせてもらったと思っています」

大きなケガを乗り越える時には、苦しみがあったはずです。
でもそういうものは表に出さずに黙々とリハビリをし、そしてどんな時も明るくチームを盛り上げる姿が印象的でした。

昇格を果たした今年、熾烈な競争の中で試合出場は4試合でしたが、チームを支える大きな存在でした。

「今年は、チームの中でも年齢が上のほうになってきたので、チーム全体のことを考えるという役割もあると思ってやってきました。できればピッチに立って貢献できれば一番よかったんですけど、でも、チームとして今年掲げた目標を達成できたということ、そして曺さんの下で一人の選手として戦えたことは本当に嬉しかった。終わった後に、充実感というかやり切った感はありました。去年まではケガもしていたし、チームの輪の中に本当の意味で入っていけることはなかったので、去年の分も含め、今年に懸ける思いというか、一緒にやれる喜びというものをすごく感じていました。本当にいいチームだったし、試合に出ても出られなくても、チームとして戦っていることのよさをすごく感じていた。それはすごく大きな喜びでした」

来季は新天地・大分でのリスタート。
共にJ1を戦うライバル同士です。

「まずは、自分の精一杯のプレーを見せて、大分のサポーターの皆さんやチームメイトに認めてもらいたい。その中で、湘南と同じようにチームの一員としてチームをいい方向に向けられるように頑張っていきたい。J1の舞台ということでいえば、もちろん厳しい戦いになると思うけど、自分らしくやっていきたいと思っています」と、意気込んでいます。

最後に、応援してくれたサポーターの皆さんへ、感謝のメッセージ。

「今まで、いい時も悪い時も応援してもらって本当に感謝しています。J1に上がった時、J2で低迷している時、僕自身ケガしている時も、声をかけてくれた方たちに、チームは違ってもプレーしているところを見せるということが恩返しになるんじゃないかと思って、今回の移籍も決断しました。サポーターの皆さんの応援がなければ、今まで頑張ってくることはできなかったかもしれないと思っています。来年は同じ舞台ですけど、湘南と共にできれば大分も応援してもらえれば有難いと思っています。本当にありがとうございました」

 
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