監督・選手コメント

J1リーグ第9節 鳥栖vs湘南 試合後監督・選手コメント

監督コメント

曺監督 総括
曺監督

お疲れ様でした。
平成最後の試合、4月最後の試合でしたが、4月は勝点3がとれなかったんですけど、本当にタフな環境の中で、今日は足を止めないでプレーするということが大切だと分かっていましたが、選手がそれを100%実行してくれて、勝点に繋がったと思います。
我々のチームの歩みが勝点をとれないからと言って、止まっていたというか、下を向いていたわけではないと思っていたので、それがひとつ結果になって証明できたことは選手の頑張りに本当に感謝したいと思います。
クラブとしてもこの勝点3を次の試合にぶつけるべく、勇気をもらえた勝点3だったかなと思います。

戦術的なものや狙いはいろいろあったんですけど、一番大切なものは、ある人のことわざであるように、用意されている道を歩くのではなく、道なき道をかきわけて、自分たちの足跡をつくる、ということが、我々がやっていかなければいけない方向性であると。昨日やってよかったことが明日もよくなると決まっているわけではないと思いますし、自分たちで道をかきわけて、自分たちで道を作っていくというような、そういう勇気とか、エネルギーが見ている人に伝わって、選手もさらにエネルギッシュになるということが、我々が作ってきたチームスタイルだと思います。

ただ走力とか、ただ速いとか頑張るとか、そういうものに繋がるもの、もう少し根本的なものを今日選手にミーティングで話しました。そういう気持ちが出たと思いますし、後ろの空中戦とか後ろの取り合いで、今日はまったく引けをとっていなかったですし、そういうものが最後結果に出たということが非常に嬉しく思います。
ただこの勝ちに満足せず、明日練習試合もありますので、それを含めて、選手全員でいい方向性を作って、次に向かいたいと思います。

曺監督 質疑応答

- 1点目の得点をどう捉えているか?

今までもあのあたりまでいくことは多かったんですけど、最後慌てちゃってシュートロストが多かった。タケ(武富選手)の一番いいところが出たなと思いますし、何よりそこで、諦めないで逆サイド詰めていた大橋がJリーグ初ゴールを得られたことは、チームにとっても力になります。選手それぞれが、チームとしてやるべきことの方向に寄りながら、自分たちで道をかきわけて、道を見つけていけば、そういう結果になるんだなということは、監督としても改めて勉強になりました。
2点目も含めて非常にいい得点だったと思います。

ルイス カレーラス監督 総括

まず、最後のファンの方々の反応というのは普通のことですし、自分たちが相応しいことができていないということの表れだと思うので、しっかり向き合ってやっていくしかないと思います。
一番責任を感じなければいけないのは私だと思いますし、だからといって顔を下に向けているのではなく、しっかり上を向いて、この状況下でもこのように常に応援歌を歌ってチームを応援する、そういう彼らの姿を見ると、自分たちもしっかり前を向いていなければいけないと感じます。

ルイス カレーラス監督 質疑応答

- 選手の中に不満もあるようで金崎選手は円陣の中で叫んでいたが何を言っていたのか?

チーム内のことなのでちょっとここでは申し上げられないのですが、彼もチームのためにということで気持ちを表に出したということだと思います。
負けた後に笑っているようではおかしいですし、憤りを感じるというのは普通の反応だと思いますし、彼の場合はそれが強く出た正常な反応であるしみんながそうであるべきだと思います。
出るときと出ない時といろいろな姿が見れるが、出ない時にどんな反応を示すか、選手としては非常に大事なことだと思います。

- リーグ戦9試合で1点と課題が改善できていないが、なぜなのか?

リーグ戦を進めていく中でシステムを変えたり、配置を変えたりいろいろなことを試みてゴールというものを得るための打開策を図る努力をしてまいりました。そういった中で近づきつつあった場面もあったと思いますが、実際に最後の最後のところの形ができていない、そういった状況です。

- クロスボールの出し方やクロスへの入り方が単調に感じるが?

前半にあったチャンス、ああいったものをモノにできるか、そういうことでゲームの状況は変わってくると思います。またサイドでセンタリングを上げる場面で、正確性のところで、まぁあそこでしっかり上げれていれば十分にチャンスになったところもあったかと思います。
毎週練習の中でそういったところもアプローチしていますが、結果として出せなかった。
もちろんゴールを決められた後はゴールを決めるためにリスクを冒すこともやらなければいけない。それが吉と出るか凶と出るかということはありますが、今日は悪いほうに出てしまった。

- スタメンを4人入れ替えたが、そこに込めた思いと実際どうだったか?

基本的な考え方としては、その試合に一番いいコンディションと思われる選手を選んでいます。
その前の試合に出ていた選手が、その週の試合でもいいと思われれば同じような選手が出ます。
今回は4名に関しては出るに相応しいと考えて、しっかり結果も出して先発に選びました。練習でしっかり表現したからこそポジションを勝ち取ったと思います。

選手コメント

MF 7梅崎 司
梅崎 司

2点目を取れるか取れないかが重要な時間帯だった中、みんなが繋いでくれたゴールだと思いますし、本当に決められてよかったです。
(気持ちを爆発させていたが?)個人的な感情もありましたし、チームとしてここ数試合結果が出せない状況が続いていた中で、ゴールが取れていないというのは前の責任もすごくあると思っていました。チームとしての不甲斐なさもありましたし、今日スタメンから出られなかった悔しさも含めて絶対にゴールに結びつける、勝利に結びつけるという想いがありました。
(いろいろな選手が出て活躍している印象だが?)チームとして底上げしている。特に前線の選手はゴールという結果もそうですし、常日頃から競っていて、誰が出てもいいくらい、逆に新たな選手が出て色を変えてくれるようなプレーを見せるべきだと思う。それがあってこそチームはどんどん強くなっていくと思います。そういう意味では、今日僕と大橋が取れたことはチームにとって非常に好材料かなと思います。

DF 13山根 視来
山根 視来

今日は戦いの日だと思って試合に臨みました。相手もそういうスタイルだし、自分たちもそういうところを大切にしているので、絶対に負けないという想いでしたが、みんなで戦うという部分を出せたと思います。
(山根選手らしさも出ていたが?)ボールを持った時に前にスペースがあったので今日は運びやすかった。ただ3回くらい決定機があったので1度くらい決めたかったですが…そこは迷惑をかけてしまったと思います。ただ、そういう圧力をみんなが前にかけていくということで、2点目をウメさん(梅崎選手)が取ってくれることにも繋がったと思うのでよかったと思います。
(無失点だったが?)みんなでセットプレーの時も声を出していたしラインを下げすぎないということもできていた。大暉(杉岡選手)もリーグ戦で後ろをやるのは久しぶりだったと思いますが、後ろに入ったことによって、大暉は最後身体を張れる選手ですし、しっかりラインも上げられる選手なので頼りになるなと感じていました。

DF 5杉岡 大暉
杉岡 大暉

ミラーゲームになりましたが、チームとして広がらないでやれましたし、コンパクトにしてセカンドボールを拾ってよく攻められたので、いいゲームができたと思います。
コンパクトにやろうということは話していたし、後ろが上げればコンパクトになると思うので、そこは3枚で意識してコントロールできたと思います。
(相手も途中からトーレスなどストライカーを入れてきたが?)出てきても恐がらずに下がらないということや、奪ったボールを蹴らないで繋ぐことなどがチームとして意思統一できていたと思いますし、それが2点目に繋がったと思います。そういう意味でもいいゲーム運びができたと思います。

DF 6岡本 拓也
岡本 拓也

慌てずに最後のところで身体を張って、とったボールをシンプルに動かして、ラインを下げすぎないようにということは常に後ろのみんなで話しながらできていました。下がらなかったことが2点目を取れた要因だと思います。
大事な試合だったし、4月は勝ててなかったのでこの一勝は大きいと思います。これを5月の連戦に繋げていきたいと思います。