MATCH試合結果

2010 Jリーグ ディビジョン1

第12節 VS ガンバ大阪

5月16日(日曜日) 19:00 @平塚競技場

HOME  湘南ベルマーレ ガンバ大阪  AWAY
湘南ベルマーレ 1 1 前半 1 3 ヴィッセル神戸
0 後半 2
9 > 9 勝点 11 > 14
阿部 吉朗  11分 得点者 平井 将生  41分
ルーカス  55分
平井 将生  62分
選手 シュート シュート 選手
GK 32 松本 拓也 0 STARTING
LINEUP
0 藤ヶ谷 陽介 1 GK
DF 5 臼井 幸平 0 1 加地 亮 21 DF
DF 4 山口 貴弘 0 0 中澤 聡太 2 DF
DF 6 村松 大輔 0 0 山口 智 5 DF
DF 24 小澤 雄希 0 1 安田 理大 13 DF
MF 2 田村 雄三 0 1 明神 智和 17 MF
MF 15 ハン グギョン 1 1 遠藤 保仁 7 MF
MF 8 坂本 紘司 1 1 二川 孝広 10 MF
FW 22 中村 祐也 1 3 ルーカス 9 MF
FW 9 田原 豊 1 3 平井 将生 14 FW
FW 11 阿部 吉朗 1 3 宇佐美 貴史 33 FW
GK 25 金 永基 SUB 木村 敦志 29 GK
DF 30 島村 毅 高木 和道 4 DF
DF 33 遠藤 航 0 下平 匠 6 DF
MF 7 寺川 能人 菅沼 駿哉 28 MF
MF 17 馬場 賢治 1 0 佐々木 勇人 8 MF
FW 18 新居 辰基 0 武井 択也 23 MF
FW 36 三平 和司 0 0 大塚 翔平 32 FW
警告・退場 スタッツ 警告・退場
57分
15 ハン グギョン ラフプレー
6 シュート 14 44分
21 加地 亮 反スポーツ的行為
90分
5 山口 智 反スポーツ的行為
13 ゴールキック 8
4 コーナーキック 4
12 直接フリーキック 12
1 間接フリーキック 1
1 オフサイド 1
1 PK 0
得点経過
11分
11 阿部 吉朗
右 22 ~ ↑ 左 11 ~ 中央 右足S
~:ドリブル
→:グラウンドパス
↑:浮き球パス
S:シュート
41分
14 平井 将生
右 2 ~ → 中央 9 ~ → 14 右足S
55分
9 ルーカス
左CK 7 ↑ 中央 9 ヘディングS
62分
14 平井 将生
中央 14 ~ → 9 ~ → 14 ~ 右足S
選手交代
61分
22 中村 祐也 → 36 三平 和司
71分
8 坂本 紘司 → 17 馬場 賢治
81分
9 田原 豊 → 18 新居 辰基
84分
14 平井 将生 → 8 佐々木 勇人
88分
33 宇佐美 貴史 → 32 大塚 翔平
90分
9 ルーカス → 6 下平 匠
入場者数 天候 気温 湿度 ピッチ状態 試合時間
13,797人 晴、中風 18.0℃ 67% 全面良芝、乾燥 90分
コミッショナー 主審 副審 副審 第4の審判員 記録員
玉井 朗 岡部 拓人 八木 あかね 安元 利充 蒲澤 淳一 福井 哲也

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

最終的には、実力差が出たゲームだったかなと思いますね。
選手には、誤魔化してやるような相手ではないと(伝えました)。ただし前半は誤魔化しきれたが、後半は誤魔化しきれなかったという現実ですね。相手の方が一枚上だったという事は認めざるを得ない。
それにプラス、我々の怪我等含めて戦力的に、ただでさえ台所事情が厳しい中でちょっと怪我が多くなって、厳しい戦いだったかな、という感じがします。
負けた時に怪我人のせいにするのは監督の常套文句なので、あまり言いたくはありませんですけれども、まぁ否めないかなと。
現実をしっかり見て、これでとうとう後ろがいなくなったので、この中断期間中は、順位表を見るのが非常に辛いですが。
逆に言うと、我々は最初から18番目からのスタートだという意味では、リセットして、リスタートを図れるようにこれから頑張っていきたいと。そのためのナビスコカップという位置づけでやっていきたいなと考えております。

質疑応答

局面での勝負は相手の方が上だったとは思うが、選手一人ひとりが責任を持って仕事を探していて負けはしたがとても立派なゲームに思えたが、どうか?

サッカーのゲームというのは、勝つことも負けることも当然あるわけで。どうして負けたかも大事ですが、そうした意味では確かに胸を張って負けたという感じがしないわけではないです。ただし、そんなことを言ってるうちにもう11試合終わってる。そしてこの順位にいるということを同じことをあと5試合ぐらい終わっても言ってるようでは、何を言ってるんだと言われますよね。正直、難しいところだとは思います。我々は現実を見ながら、相手のよさもしっかり抑えながら、しかも我々のよさを出すということをトライし続けているわけですが、化けの皮が剥がされてしまってる部分も正直あると思います。
サッカーが45分のゲームなら褒めてもらえるかもしれないが、サッカーは90分のゲームなので。逆に言うとガンバは全得点の71%、全失点の71%は後半です。後半非常に撃ち合うオープンな展開になることは予測できている。
でも、やはりそういう展開になってやられたことを踏まえると、褒めていただくのはありがたいのですが、私にとっては慰めのひとつにもならない。明日、私はもうここの仕事を辞めているかもしれない、そういう立場ですので、『いいサッカーをしてるけど……』という後の文章が非常に大事なわけであって。結果主義で問われている監督業としては、何もないでやられてるよりは、何かあってやられてるほうがまだましかもしれませんが、辛いところは正直あると思います。結果のためにどういう努力をしていくか。例えば最後のところの質など、やはり大きく差がありますよね。しかもガンバは外国籍選手4人のうち1人しか出てない状況で、もっと質の高い選手を揃えるような話も聞いてますし、すると余計に差が出てしまう。
我々はコレクティブにやってきてはいますが、最後のところの1対1でスッとかわして決められるような選手がいないのは現実なので、最後の詰めのトレーニングを含めてやっていかないと同じ結果になるのではないかとは正直感じています。

阿部選手コメント

(先制点は素晴らしいゴールでしたが?)先制点がとりたいと思っていました。相手の加治やルーカスは東京時代に一緒にやっていたこともあって、ああいうシュートをイメージしていました。それが結果に繋がったことはよかったです。ただ、今は悔しい気持ちしかありません。先制点をとって突き放したかったのに、追加点を奪えなかった。負けたことが本当に悔しいです。
1点をとられてから、前半できていたことができなくなってしまう。川崎戦もそうだったと思うのですが、同じことを繰り返している。選手も分かっているはずだけど口で言っているだけじゃなく結果で示さなければ。切るところなのか、繋ぐところなのか判断ができていない。もったいなかったって終わってはいけない。選手自身がもっともっと突き詰めてやらなければいけないと思っています。今日の経験を絶対に次に繋げたい。

松本選手コメント

試合出場は昨日聞きました。身が引き締まる思いでした。平塚競技場は練習試合などでやったことはあるのですが、全然雰囲気が違いました。お客さんの多さに驚きました。思った以上に緊張はしませんでした。ノジさん(野澤)やコーチからは「試合を楽しめ」と言ってもらいました。
自分の中では悔いの残るプレーがばかりでした。3点とも防ぎきれなかった。ボールに触っていてもプロのレベル、タイミングの部分などまだまだだなと感じています。試合に繋がる練習をこれからもやっていきたいと思います。

田村選手コメント

前半はよかったと思いますが、前半がよくても勝てるわけじゃない。ハーフタイムは相手も変えてくるだろうと思いましたが、やはり後半はディフェンスは後手を踏んでしまう場面が多かったと思う。後ろがしっかり守れれば最低引分けにできた。
よくなってきた、慣れてきたと言っている間に試合は終わっていくし結果として何も変わらないままではいけない。勝点3をとるためにやらなければいけないと思う。
(ケガ人が多いですが?)でも、出た選手が必死にやるしかない。ケガ人のことを言い訳にはできないと思うし、一人ひとりがもっとやらなければいけない。
下を向いているわけにはいかないので、しっかり前を見て一戦一戦やっていきたい。全てにおいてよくならなければ。

中村選手コメント

(アシストを決めた場面は?)バイタルで受けたらなるべく前を向こうと思っていました。センターバックが引いてくれたのでいいタイミングで前を向けた。少し持って逆サイドの阿部ちゃんが見えたので出しました。阿部ちゃんもよく決めてくれました。
(意識していたことは?)二川選手は間で受けてくるので、すごく意識していました。もう少し落ち着いてボールキープできればよかった。
後半の入りで自分もミスをしてしまいリズムを崩してしまった。相手がよくなったというよりもうちが全体的に伸びてしまったと思う。セットプレーでしたが、失点のあと相手に流れがいってしまったと思う。もう少し我慢できればよかった。
前半にも何度か前を向いてシュートを打てる場面もあった。しっかり決め切れていればと悔やまれます。決め切れていれば後ろももっと楽になったと思うし、自分たちのペースでできたと思う。本当に決めるところ決めなければいけない。大事なところでいい判断ができるよう練習でしっかり磨いていきたいと思います。

G大阪 西野監督 試合後コメント

総評

ACLの戦いが終わった中でのゲームで、チームとすればACLに関してはショッキングなゲームだったと思う。そのショックが尾を引いたところも雰囲気的にはあった。それが前半かなという感じでした。非常に重たく、ボールの動きも判断の動きもスピードも非常に遅い、テンポの上がらない前半だったんですが。
ハーフタイムに全て倍速にしていかないとダメだと。ただポゼッションしているだけではつまらないので、しっかりゴールに結びつくボールコントロールをしなければいけないと。多少ペースが上がってきて、ディフェンスにしても攻撃の切り替えにしてもアップテンポになってきたという感じはしたので、これで点を取れれば完全にゲーム自体もコントロールできるのではないかという感じは受けていた。うまく効率よく得点が入った。最低後半ぐらいのペースで入っていかないといけない。ガンバのよくないパターンは、ただボールが動いている、保持しているだけになると結果的にもよくない。今日は最終的にはいいゲームだったと思います。悪いところと良いところが出たゲームで中断に入って修正するところや個々を伸ばさなければいけないところがありますがが、最後にいいきっかけというか、結果も出て、多少繋がっていくことができたのでよかったと思っています。

質疑応答

ハーフタイムに「難しい試合じゃない」というコメントが出していたが?

確かに難しいゲームではないと、勝ち切れるゲームだという確信の上で選手に伝えている。難しくしているというか、戦いにくくしているのは自分たちであって、自分たちのパフォーマンスが低いことで相手に勢いを与えたり、隙を与えて相手の連動性が増している部分があった。自分たちさえ修正していけば、全く問題ないゲームだと思っていた。それを選手が自覚して一人ひとりのパフォーマンスも上がってきましたし、最初にコメントしたような展開に持って行けた。簡単なゲームとは言ってなくて、難しいゲームではないということなので。得点するには厳しいところはありますが、全体的に修正し直さなければいけないというゲームではなかった。選手はそれを意識して修正できた結果だと思っています。

久々に先発復帰して2得点した平井選手の評価は?

前半はまったくダメでしたね。相変わらずコンタクトを受けるとナヨナヨとコンタクトプレーは利かない。怪我明け、ACLで45分出て多少感覚は戻りつつありますが、まだまだ厳しい前半だった。後半もテープを巻いて、ベンチとすれば15分ぐらいで代えるつもりでいました。また再発するのではないかという感じもあって、自分でも少し張り感があるということだったので。そういう中で少し力が抜けたのか、いい形で彼らしさはワンプレー出ましたけどね。全体的にはまだ不安のあるなかでプレーしている本人がいると思いますね。この中断でかなり回復はすると思いますが、プラスアルファをつけていかないと、これからはマークされる中でプレーしなければいけないので。もうワンランクレベルを上げていかないとまだまだ厳しいと思います。

リーグ戦残り3分の2だが、上位進出に向けて今後の見通しは?

全くまだトップグループが見えない状況だと思っています。上のチームというよりは振り返ってみて怪我人が非常に多かったのが誤算だったし、外国籍選手がなかなかフィットしなかった。プラン通りに進まなかった3分の1ではあるんですが、色んな意味でテコ入れをしていかないと厳しい今年のガンバだと思っています。選手一人ひとりの力もアップしていかなければいけないし、ポゼッションサッカーを見直さなければいけない。いろんな意味でアプローチをかけて変化していかないといけない中断明けだと思っています。

橋本選手の調子は?

橋本はもうほぼ戻っています。残念ながらやりたいところで中断なので。もうある程度、患部への影響もないですし、あとは積んでいくだけ。オフ明けからは合流できる見通しです。

宇佐美選手はボールを持てば天才的な部分は見えるが、例えば足元でしかボールをもらおうとしないなどのプレーが見受けられる。ああいう選手をきちんと引き上げるためのポイントは?

その『天才的』というのが独り歩きしないようにしていただきたいと思います。そういう言葉であいつを形容するのは全く間違っていると思いますし、これからたくさん積んでいかなければいけない。色んなことを感じて自分のプレーとチームやJリーグ、あるいは世界のサッカーをいつも測りながら成長していかなければいけない選手だと思います。
これからどういう選手になっていくかというのは、本人にも目標設定があると思うし、周りがアプローチして作っていくものでもないと思っています。あの年齢で経験をして色んな刺激を受けて、やれる部分やれない部分、やらなければいけない部分など少しずつ見え始めているところ。それは非常にデリケートなところだと思う。僕自身もどういう選手にしたいかというものは持っていませんし、彼自身が作り上げることだと思います。どういう目標を持つかということが一番大事。

ワールドカップを控えている遠藤選手はあまり無理をしていない印象を受けたが、監督の評価は?

後半少し上がってきましたね。

彼への特別な指示は?

田村に対してもっとプレスをかけられないかと。ボランチの2人にはハーフタイムに伝えました。今日の狙いはハイプレッシャーを全体で捉えていこうと。今まで3-5-2でやっていて、どうしても全体が落ちてしまう。今日は向こうのフォーメーションにも合う4-4-2で入って、プレッシングをかけて湘南の選手一人ひとりに余裕、スペース、時間を与えないことがまずポイントだった。それにしては中盤のプレスが効いてない。前線もチェイシングやアプローチが少し足りなかったが、それにしてもヤット(遠藤)や明神のプレッシングが効かなかった。ハーフタイムにヤットに、アンカーの田村にどちらかが入れる状況にならないかと言った。それをヤットは実践しましたよね。ディフェンスで高い位置でアプローチをかけたり、そういう中で少しずつパフォーマンスが上がってそれが攻撃に繋がったりして、前半とは全く違いました。サードからトップに上げてるとは思いませんが、かなりギアチェンジして後半は入っていったなという感じがします。
ただ、ここ数試合は全般的にそうですが、ヤットのトップパフォーマンスではないと思っています。どこかにブレーキがかかったままなのか、誰かにかけられてるのか、かかったまま気付かないのかわかりませんが、パフォーマンス的にはまだまだじゃないですか。これから上げていくんでしょうし、心配はしていませんけど。