監督・選手コメント

J1リーグ第17節 神戸vs湘南 試合後監督・選手コメント

監督コメント

曺監督 総括
曺監督

お疲れ様でした。
カメラクルーの方もペン記者の方もこれだけたくさんいらっしゃるのは昇格を決めた時以来かなと思っていますが、間違いなく僕の話を聞きにいらしたのではないと思うので手短にします(笑)。
神戸さんの力があることはわかっていましたし、あの強力な2トップを抑えながら自分たちの力を出していこうと思っていました。本当に選手たちは素晴らしい出来ただったと思います。ワールドカップが終わりここからサッカーがどうなっていくかという状況のなかで、何かのスタイルに寄るとそこを蓋をされて勝てなくなる時代になっていると思っていたなかで、コンパクトにして相手より一歩先にということがゲームを握る上でどこまでできるかと思い見ていました。もちろんパス、フィニッシュの精度やひとつのプレーの雑さというのは我々にはまだ残っていますが、見ていて選手が非常に頼もしかったと思いますし、得点を取った形全てに我々の意図があって、狙っていたところが選手たちとシンクロして出せたと思います。こういった試合にあまり遭遇したことがないですが、監督が言うのもなんですが本当に素晴らしかったと思います。こういうふうに言うと選手が勘違いするから、というようなこともあるのですけど、それを越えて良いゲームだったと思っています。
それを支えたのは秋元(陽太)中心にしたDF陣、そして身長が180cmに満たないセンターバックだと思います。あの強力な2トップに負けなかったということが我々の財産になっていくと思います。彼はまだ年齢が若いですし、一歩でも二歩でも先を見て続けて欲しい。遠藤(航)選手が浦和からベルギーに移籍することも聞いていますし、そういう選手がたくさん我々のクラブから出てくるように、僕も選手に求めるレベルを上げて接していかなければと思っていますし、今日の勝ちを次に繋げていけるようにしたいです。

曺監督 質疑応答

- 試合に向けて騒がしい状態だったと思うが、選手のマインドにはどういう働きかけをしていたか?

特別な試合でもなんでもなくて、イニエスタ選手が来るというだけで、我々は勝点3を目指す大事な試合のひとつとして位置付けて臨んでいました。イニエスタ選手が出て来るかどうかもわかりませんでしたし、そういうことに引きずられて自分たちがふわふわしてしまうのが1番良くないと思っていました。彼が出てくればクオリティが高いに決まっているわけで、それを1日ビデオを見せてそれで解決できるようであればあんな選手にはなっていないわけですから、そこについてはほとんど話していませんでした。

- イニエスタ選手ひとりと戦ったわけではないが、彼のプレーの印象はどう感じたか?

よく日本人はスペインの選手と体格が一緒なのでスペインのサッカーは日本人に合うとか、それを参考にすべきだという論調が少し前までありましたけれど、僕は全然違うことを思っています。イニエスタ選手の1番良いところは本当に小さい頃から積み上げた、技術と呼ぶにはおこがましいくらいの状況判断、その力が類い稀な力があるからあのレベルでずっとやってこれたのだと思います。それを日本人と似ているからあのようにしようと思ってもできっこないと思っていて、でもできっこないからと諦めるのではなくて、日本には日本の選手を生かしたサッカーをやっていくことが大事だし、何かの真似をしてもうまくいかないと思っています。
今日の彼のピッチに出たときのボール周りの空気感というか、飛び込めない間というのは、ワールドカップでモドリッチ選手にもあったと思いますが、ああいったものは11歳、12歳、13歳の時に何を教えるか、その時に何を言うかで変わってくるものだと思います。僕はいまたまたまトップチームのカテゴリに携わっていますが、育成のカテゴリがああいった選手を輩出できるように、「小さいから」「足が遅いから」「弱いから」で選手を排除しないような文化ができてこないと、イニエスタ選手に近づくような選手を輩出はできないだろうなと個人的には思っていました。だからすごくうまいなと思って見ていました。

吉田孝行監督 総括

まずこれだけホームでたくさんのサポーターの方が入った試合で0-3という情けない試合をしたことを申し訳なく思っています。試合を振り返ると、相手はカウンターやセットプレーで何かやってくるということはある程度予測していましたが、そこで結局やられてしまった。自分たちは自分たちのスタイルを貫いてやろうとしましたが、前半に関して言うと少しボールをもらいたがる人数が少なかったのと、もう少し中に人数をかけた方が良いなと言うところで、後半はワイドの(大槻)周平と田中順也のところをもう少し中にして中盤を厚くしました。そして途中からアンドレス(イニエスタ)を入れていつもの4-3-3に戻しました。選手たちは戦う気持ちはあったと思いますが、誰が悪いというよりどこか一つひとつのプレーで判断が遅かったり、もう少し早く飛び込んでいたらヘディングできていたのに、というようなズレが得点できなかった原因でもあるかなと思っています。

吉田孝行監督 質疑応答

- イニエスタ選手のプレーの印象と、起用のタイミングの狙いは?

彼とコンディションの話をしたところ30分くらいが限界なのかなと思っていました。その中で試合展開的に彼の力が必要だったので30分出しました。プレーとしては自分のプレーを淡々とやるタイプだと思うので、随所に良いプレーもありました。準備期間が短かかったので周囲の選手が「こういうパスが出てくる」ということがわかっていればもう少し良い反応ができたと思うし、ただそこはこれから時間が経つにつれて良くなっていくと思います。

- ウェリントン選手がハイボールに競り勝てていなかったが、どういう影響があると思うか?

高さとしてはウェリントンの方が強いですけれど、先ほど言ったようなタイミングのところで、上げる側のタイミングに対してウェリントンの入るタイミングが少しいつもより遅かったり、その逆があったり、両方の原因で得点が生まれなかったと思います。

- これからイニエスタ選手にどのように神戸のサッカーに影響を及ぼして欲しいか?

本当にこれから時間を重ねれば良くなっていくと思います。もっと自分たちがテンポよくパスを回せますし、そこから鋭いパスも出せる選手なので、それが周りの選手もだんだんわかってくるはずです。準備期間がなかったことは言い訳にならないですけれど、これから時間を重ねれば必ず良くなってくると思います。

選手コメント

MF 16齊藤 未月
齊藤 未月

自分たちがやってきたことを最初から出せて、良い時間に良い形で、セットプレーで意図した形で取れたので良かったです。立ち上がりから流れは自分たちが握れていたと思います。
前半は点を取ってから相手にボールを持たれる時間が少しありましたけれど、後半はすごく良い距離感で相手をはめ込むことが出来て、相手がバックパスをする回数が多かった。やっていてもすごくきついというより全員で走れていたので、助け合って協力しあって守備ができたのかなと思います。前節先制した後に自分たちが後ろに下がってしまって相手に前でボールを動かされてきつい展開になってしまったのを、今回は少しでも前にという意識があったのでそれが良かったと思います。

GK 1秋元 陽太
秋元 陽太

曺さんがマネジメントしてくれた通りで、それを選手みんなが理解して実行できたことが失点ゼロに繋がったと思うし、ピンチはありましたけど最後のところでみんなが身体を張れた結果だと思います。坂(圭祐)もルヴァンでウェリントン相手に悔しい思いをしていただろうし、最近彼がセンターバックで起用されてラインをあげる声も出ていたので、頼もしかったです。みんなのこの試合に勝ちたいという思いが後ろから見ていても伝わってきましたし、僕もしっかりそれに応えなければいけないなと思っていました。厳しいゲームではありましたけれど、3-0という結果にできたのは良かったです。ゲームをきっちり締めくくれたのも、声が通らない分お互いの顔を見ながらプレーできたことで一体感を持てたんだと思います。

MF 10秋野 央樹
秋野 央樹

全員がチームのためにハードワークした結果、無失点でかつ3点取れて、良いゲームができたと思います。相手がボールを持つ時間が長くなることは試合前から予想していたので、そうなった時にどう我慢するかとか、カウンターの機会を伺うというのは流れの中で見ながらやっていたので、そういった判断もできた試合だと思います。ただ個人的なことを言うとパスミスが目立ちましたし、反省しなければいけないと思います。見ているところ自体は悪くなかったので、技術的なミスをなくせるよう練習していきたいです。
次の川崎も強い良い相手ですけれど、相性は悪くないと思っていますし、今日のようなゲームができれば勝機はあると思うので、満足せず、過信にせず、足元を見つめなおして良いゲームにできればと思います。

DF 20坂 圭祐
坂 圭祐

(得点シーンは)アキくん(秋野央樹)が良いボールを上げてくれたので、これまで外していた分申し訳ないなと思っていたので、やっと決められたという思いです。
ウェリントン選手にはルヴァンカップの時にやられていましたし、そのリベンジという思いはあったので、絶対にゼロで抑えるという気持ちでいました。前半にルヴァンの時に飛ばされたのと同じような場面があったのですが、そこは気合いを入れてなんとか防ぎました。得点を決めたことよりも個人的にも失点ゼロで終えられたことが嬉しいです。
チームとして内容も良かったですし、ラインも高く保てていたので、後ろとしてはすごく楽に戦えました。それは前線が前で追ってくれていたからこそだと思いますし、だからこそ後ろがラインをあげるということの大切さを改めて感じることができました。

MF 7梅崎 司
梅崎 司

今日は良い距離感で守備がずっとできていて、奪った後に良い形で前に入っていけていましたし、いつも以上にそういうシーンがあったと思います。そこでどうやってフィニッシュまで持っていくかや、クオリティを見せられるかというところで自分は仕事が求められていると思いますし、今日についてはそこでチョイスを間違えてしまったことが多かったと思うので、自分としては非常にもったいなかったという感覚が強いです。チームは今日素晴らしかったと思います。やりたいことをほぼパーフェクトに遂行できたと思いますし、それを90分間通して自分たちのプランで戦えていたと思います。