監督・選手コメント

J1リーグ第16節 湘南vs鳥栖 試合後監督・選手コメント

監督コメント

曺監督 総括
曺監督

お疲れ様でした。
今日からJ1が再開という事で、平日の水曜日の試合でしたけれども、遠くからの鳥栖さんの方も含めたくさんのサポーターの方に来ていただきました。どのくらい満足できる試合を見せられたかという部分はありますけれど、この夏の暑い中、お子さんも含めてたくさんの人に応援していただいたなか勝点3を取りに行きましたが、残念ながら1に終わってしまって、申し訳ないというか、3を取りたかったなという気持ちでいます。
ただ、結果としては妥当な引き分けだったかなと思っている所もあって、お互いにこの夏の高温多湿のなか、セカンドボールの拾い合いになって、どちらかがミスなく持って行けば真ん中にボールが来て、そこからミスになったらまた相手の方にチャンスが来る、という展開でした。ただ選手たちも少し足が止まることもありましたけれど、クリーンファイトというか、ファイティングスピリットを出してやってくれたと思います。失点した前後5分くらいのボールの取られ方についてはさっきロッカールームで言いましたけれど、コーナーキックの時の配置の仕方も含め、まだ幼い所があるなと思いました。ただこの勝点1をプラスに捉えて、次の神戸戦に向かっていきたいと思います。
W杯が終わって、世の中の興味がサッカーに向いているところで、エネルギッシュな試合をしたいと思っていました。優勝したフランスのチームに比べてすべてが足りないのですが、今のサッカーは本当に攻撃も守備も、ボールが外に出ている時も、レフリーとの関係もセットプレーも、全ての部分でレベルが高くないと勝てなくなってきてる。今日もお互いの一瞬の隙が失点になって、また得点になったというような試合でしたけれども、そういう意味では、こういう事を続けていって、選手の質を上げていく事が大事だと思いますし、また、今日出ていなかったメンバーも含めて、もう一回選手を見て週末のメンバーを決めていきたいと思います。選手にはお疲れ様と言ってあげたいです。

曺監督 質疑応答

- 今日の試合、点数をつけるなら何点か?

そもそも100点満点の試合なんてないと思っているし、そのうちの50できたのか60できたのか、30しかできていなかったということを語る意味はあまりないと思っています。ただ減点法ではなく、自分たちでできる部分、自分たちの力で改善できることは今思い出すだけで2つか3つあるので、そこを全員で向き合ってピッチに落としていかないと、このリーグを勝ち残っていくのは難しいなと思っています。そういう学びがあったという意味では100点満点だし、勝点を落としたことをいえば0点だし、そういう話になると思います。

- 今日、最前線に齊藤未月選手を置いていたがどういう狙いか?

相手のストロングを消そうという中で、その裏返しで採った形でした。ただなかなかそこの部分は破れなかったなというふうに思います。鳥栖さんも(フェルナンド)トーレス選手を獲得して、登録前のこの試合に絶対勝とうと思ってきているチームだったので、少し押されるなというのは予想していました。その中でうまくいったかどうかはわからないですけれど、よくやったと思います。

- リーグ戦初先発の金子大毅選手の評価は?

彼の中の100%は出したと思います。それが良かったか悪かったかは皆さんが見て決めていただけたらいいと思います。戦略上彼を45分で替えましたけれど、おそらく半年前にこの日にこのピッチに立っているということを想像しないまま大学生活を送ってた選手だと思う彼が、でもそのままではダメだということは本人にはわかったと思いますし、ただ悪かったとは思っていないです。彼なりに、自分が100%チームのためにやったことは僕が見てても感じるところはありますし、今日出た経験をまた今までみたいに明日からピッチに落としてもらいたいです。若い選手だから使ったわけじゃなくて、試合に勝つために使ってるので、その勝つために自分のプレーがどうだったかはしっかり見つめて次に向かってほしいなと思っています。

マッシモ フィッカデンティ監督 総括

前半は予想通りの展開になりました。ハイプレッシャーをかけてきて、ロングボールを送り、そのセカンドボールの奪い合いになる、そういう展開でした。後半は全体的に良かったと感じています。失点しましたがその後戦術を少し変え、自分達のラインを高くキープすることで湘南がボールを拾えなくなりました。その結果自分たちが良いボールポゼッションをすることができ、得点に繋がったと思っています。ただ得点したのがあまりに遅く、その後逆転する力が残っていませんでした。ただ同点に追いつけたことは選手を評価したいですし、フィットネスレベルも良くなってきているというサインだと感じています。

マッシモ フィッカデンティ監督 質疑応答

- 次節以降登録ウインドーの関係で起用できる選手が増えるが、チームの戦いをどう変えていこうと考えているか?

今季は始まった当初からけが人が多く、特にアタッカーに多く苦しむシーズンになっていると思います。いま現在もビクトルいバルボも怪我をしている状況です。ただ次の試合に向けては良い状態の選手が多くいますし、いまいる他の選手も複数のポジションができる良い選手たちです。チームとしては良い状況です。これから合流する選手は高いレベルで欧州、世界のありとあらゆるタイトルを取った選手ですし、チームの戦術、レベルも大きく変わると思っています。

選手コメント

MF 11高橋 諒
高橋 諒

中断明けの難しい試合でしたけれど、自分達らしく粘り強く戦うことができたと思います。後半の早い時間に点を取ることができましたが、そこから相手が攻勢に出てきたので耐える時間が長かったですけれど、やっぱり勝ちたかったなと思います。(ゴールについては)J1での自分の初ゴールなので嬉しさはありますが、チームの結果が引き分けに終わってしまったので、悔しさの方が大きいです。シュートのイメージはしていませんでしたけれど、坂(圭祐)と目があって勝手に体が動いていました。

MF 34金子 大毅
金子 大毅

自分のプレーをしっかりしてチームの勝利に貢献できるようにやろうと思って入りました。結果的に前半で代えられてしまっているので、そこには何か問題があったと思っていますし、自分自身も課題が浮き彫りになった試合だと感じています。ボールに関わる回数だったり、ルーズボールをマイボールにすることだったり、細かいですがそういうところは突き詰めてやっていかなければと思います。なかなか思い描くプレーはできませんでしたし、課題が多く残った試合でした。

MF 2菊地 俊介
菊地 俊介

(FWでのプレーだったが)起点になることと、ファーストプレスに行くことは意識していました。良い形は何回かありましたけれどもう少し自分がボールに絡んでシュートまで行く機会を作ることができれば良かったです。
相手のセンターバックが競り合いに強かった中で、できるだけ空中戦より下でボールを受けてということができれば良かったですけれど、後ろでボールを動かすところで後手になってロングボールを入れるというシーンが多かったので、もう少し組み立てのところでワンタッチ、ツータッチで動かして前にボールを運べれば良かったなと思います。

FW 23高山 薫
高山 薫

(自分の投入前は)スペースもできていましたし、お互いにチャンスができそうな状況だったので、出たらチャンスを作りたいなというのは呼ばれる前から思っていました。案の定チャンスは2、3回あったんですけれど、やっぱり決めたかったです。キャンプの時からも前でプレーする機会があった中で、状態も良かったですがあそこで出て試合を決められるチャンスがあっただけに本当に悔しいし、そういうところが足りていないんだなと改めて感じました。しっかり練習して決めていけるようにしなければいけないです。
チームとして、新しい選手も入ってきてポジション争いも含め切磋琢磨できていると思いますし、連戦の中で今日出た選手、新しく来た選手も含めて誰が出るかはわからないので、ポジティブな気持ちで次の試合に向かって行きたいです。

MF 7梅崎 司
梅崎 司

非常に厳しい試合でした。先制点を取れたのは良かったですが、高い集中力を保っていた中でも守備一辺倒になっていってしまって、そこから押し込まれる時間が長くなってしまったので、それが最終的に1-1にされてしまったところだと思います。
(キャプテンマークを巻いてのプレーだったが)このチームはやっぱり一人ひとり全員が繋がって助け合っていかなければいけないチームなので、自分ばかりが何か特別なことをするというよりチームの一員としてしっかりハードワークをして戦って、その姿を見せることが1番良いのかなとも思っていましたし、もちろん味方を鼓舞することも大事だと思っていましたけれど、やっぱりプレーでしっかりチームのためにどれだけ戦えるかというところを見せて行こうと思っていました。
トレーニングの中からすごく良い雰囲気の中でやれていると思っていましたし、厳しさがある中でみんなが切磋琢磨していたので、今日は試合に出られなかったメンバーのためにも勝点3を取って良いスタートを切りたかったですけれど、それができずにすごく残念です。ただ連戦で試合はまたすぐにやってくるので、しっかりまた準備をして行きたいです。

MF 10秋野 央樹
秋野 央樹

先制した後のゲームの持って行き方が少し幼かったかなというか、夏場の暑い中で足が止まってきてしまうのは仕方のないことではありますけれど、その中でもやっぱり、ブロックを敷くならそれでみんなの意思を統一しなければいけないですし、前に行くのであれば中途半端に行っても意味がない。そういうところのメリハリはつけないといけないと思います。多少は中で声をかけていましたけれど劇的に変化を起こせなかったですし、言い方やタイミングを自分の中でも整理しなければいけないと感じています。
中途半端になってしまった結果セカンドボールを拾えなくなってしまって、2次攻撃、3次攻撃を相手にされていたので、一度思い切ってクリアしてしまってラインを押し上げることや、そういうはっきりしたプレーを心掛けなければいけなかったと思いますし、最後も攻撃に出て行くところの際どい判断をした結果そこから奪われて失点をしてしまったので、そういう紙一重の判断、細かい部分を練習から突き詰めていきたです。結果としては終わったことなので切り替えて、この勝点1を無駄にしないように神戸で勝点3を持って帰られるようにしたいです。