馬入日記

【馬入日記:7月10日】「120%で出すだけ」

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「本当に充実していました」

キャンプ、そしていよいよ明けようとしている中断期間を振り返り、そう山口和樹選手は話します。シーズン始動当初とは、心持ちも大きく変わっているよう。

「最初のスペインキャンプの時は、チームに合流したばかりで右も左もわからないような状態。その中で曺さんから厳しい指摘も受けて、『この先やっていけるかな』という不安がありました。それに比べると福島でのキャンプはとても充実させられたと思います」

良い精神状態で福島でのキャンプに臨めた背景には、前半戦の戦いを通して得た自信がありました。ハイライトはアウェイで戦ったルヴァンカップ鳥栖戦。「あのデビューできっかけを掴むことができたし、ミスもあったけど自信になりました」スコアレスドローながら多くの選手が躍動した一戦で、山口選手もまた90分間ハードワークが光りました。

プロの世界へ足を踏み入れてから約半年、パーフェクトではないながらも、山口選手は手応えをしっかり掴んで日々を送っています。

「キャンプでも、チームとして目指すところに加えて自分の良さ、ワンタッチでのプレーだったり裏のスペースに飛び出すプレーはプラスアルファで意識してやっていましたし、練習試合でも出せた。それはこれからもやっていかなければいけないと思っています」

中断期間でチームとしても個人としても積み重ねたそれぞれを「120%で出すだけです」。約1ヶ月半の沈黙を破り、明日から再び選手たちがピッチで躍動します。