馬入日記

【馬入日記:5月10日】「掴む」

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「今年初めて90分プレーして、やっぱり勝つことは嬉しいなと思いました」

昨日のルヴァンカップ神戸戦で4月18日鳥栖戦以来の試合出場となった端戸仁選手は、そう率直に胸の内を明かしました。競争激しいチームの中、リーグ戦では4月11日の札幌戦での先発出場以降、ピッチの外からチームの戦況を見つめる日々。苦しみがなかったと言えば嘘になります。

「個人的には色々迷いながらプレーすることがここ最近長かった。そういう中でも、例えば調子が悪ければ悪いなりに、チームとしてやるべき最低限のことで勝利に貢献することは大事。昨日は自分の中で何かを掴む試合にしたいと思っていた中で、それが掴めたかはまだわからないけれど、試合前より試合後の方が『またやってやろう』と前向きな気持ちになっている。試合に出られて良かったなと感じています」

これからはその想いを再び形にする毎日に。「それは日々の練習でしかない」すべきことは端戸選手自身の中でも明確です。

「良い準備をする、当たり前のことを当たり前にやる、そういうことでしか自分を上に持っていけないと思う。本当に1日1日の練習を大事にして、またチャンスが来た時にしっかりプレーできるようにしたいです」

チームとしても公式戦2連敗を喫した後に、光が見える神戸戦の結果となりました。「これからチームとしても、もっともっと勝ちを積み上げていけるようにしたいし、そしてその中で自分がプレーできるように頑張りたい」掴むべきものを少しずつ、端戸選手は形にしていきます。