馬入日記

2018.02.04

【マラガ日記:2月1日】「得点を取る機会がないと選手自身も伸びない」

DSC_9666湘南はキャンプ最終日、5日前に観戦したマラガとのトレーニングマッチに臨んだ。ただ、スペインでの負荷の高いトレーニングや前日のハードなメニューを思えば、体が重いのは無理からぬことだったろう。相手の素早いリスタートからシュートまで持ち込まれたり、攻撃をまっとうしきれずに裏返されたりする場面もあった。

だが反面、相手のリクエストによって普段とは異なる布陣を組んだなかで、たとえば秋野央樹が中盤の底でセカンドボールを拾い展開したり、大野和成や山根視来が最終ラインから潔く縦パスを通したり、GK富居大樹がビッグセーブを見せたりと個々が特徴を発揮した。またチームとしてもボールを小気味よく動かすなど、これまでの成果が随所に示された。

曺貴裁監督は一戦を冷静に振り返る。
「スピードやパワーの持久力を中心にキャンプをやってきて選手も相当体が重かったと思う。体のキレはいい状態ではなかったけど、4枚をやったこともチームとしてはひとつ戦略的な手応えもあったし、全体的に前と後ろをコンパクトにしたなかで、どう攻めてどう守るか、選手の特徴も含めてよく見えた。非常にいい練習試合になったと思う」

今季のスローガン「ALIVE」をあらためて思う。攻守にプレーし続けるという言葉に込められた意味は、もう少し掘り下げれば、自分たちがボールを持っているときも相手ボールのときも、攻守の切り替えのときも、さらにはアウトオブプレーのときも含めて、ボールに係わり続けるという意識に結ばれる。

「ボールに係わろうという意欲のある選手が多い」指揮官は今季のチームをそう表現する。
「そういう色を濃くしながら、切り替えのときにしっかり相手のボールを奪い返したり、粘り強くプレーしたりということをやらなければいけない。失点してしまうときつくなるけど、長いシーズンを考えたら得点を取る機会がないと選手自身も伸びないと思うし、そういう(攻撃的な)チームづくりをしていかなければいけないと思っている」

そして指揮官は、10日余りを過ごしたスペインでの日々を振り返り、「風が強くて大変な日もあったけど、大きな怪我人も出なかった。いろんな意味でいい準備ができたと思う」と総括した。キャンプを経てチームとしての土台を踏み固めた彼らは、帰国後さらに細部を突き詰め、開幕戦に向かう。

TEXT:隈元大吾

※本連載は今回で最終回となります。チームも無事帰国し、開幕まであと3週間、再び馬入での鍛錬が始まります!