ボイス

2016.10.12

【ボイス:2016年10月11日】齊藤未月選手

プロは夢じゃなくて目標
今はスタートラインに立ったところ

 今シーズンは、1月に行われた始動のキャンプから参加している。
 
「キャンプに行って、もうトップでやりたいっていう気持ちになった。試合にも出たいし、試合に出るためには練習に出ないと難しいし。Jリーグもナビスコもありますし」
 
 プロの選手が毎日必死になって練習しているなかで試合出場の機会をつかもうと思ったら、学校が休みの期間にトップチームに参加するだけでは、とてもではないが追いつけない。とはいえ、普段の練習に参加するためには、学業でもサッカーを優先する体制を整えなければならない。齊藤選手はここまで、常に学業を優先しながらサッカーとの両立を図ってきていた。高校3年に進級した頃、その現実と自分の思いがかみ合わなくなったことを感じた。
 そのタイミングでプロ契約の話が持ち上がった。
 
「迷っている期間はありました。学校も転校しないといけないし」
 
 迷いを吹っ切ったのは、ナビスコカップグループステージ、4月20日にホームで行われたジュビロ磐田戦。
 
「初めて先発した試合だったんですけど、そのときには明確に決めてなかった。2種登録で試合に出て、その試合で自信がついた。ボールを受けるのも奪うのも自分のストロングポイントが通用するというのもそうですし。
 それに、ナビスコカップはBMWのゲートが全部開いて、応援もされて、相手側もJのチームで、その応援もいて。チームとして応援されるというのに憧れていたし、そういう雰囲気が好き。その中で自分のプレーができたし、自信になったというのは大きかった。その試合の後は、少しでもプロで通用するところがあるんだったら、ストロングで戦える部分があるなら、それがチームのためになると思って、『もうプロになろう』と思いました」
 
 通信制の学校に転校して、プロ契約を結んだ。
 
「プロサッカー選手になるのは小学校からの夢だったけど、プロ契約をしたからって『よっしゃ!』って気持ちにはあんまなりませんでした。小学校のときは夢だったかもしれないけど、高校に入ってからは夢じゃなくて目標っていう気持ちがあったかもしれない。踏むべきステップというか。目標だから、それで終わりじゃないっていう感じです」
 
 今やっと、本当の意味でスタートラインに立った。その実感があるから浮かれることはない。この先の未来にどんな道が開けていくのか、その歩みを見守りたい。

>トップチームと同じサッカーを体験して見つけたストロングポイント