監督・選手コメント

J1リーグ2ndステージ第14節 湘南vs柏 試合後監督・選手コメント

監督コメント

曺監督 総括
曺監督

お疲れ様でした。
2ndステージはホームでまだ1勝も挙げられていないし、1stのジュビロ戦以来勝点3を届けられなくて、応援している皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、今日、柏レイソルさんという本当に素晴らしいチームを相手に、サポーターの方が最後までゴールを信じて応援してくれたのは、すごく嬉しかったですし、そのことにまず感謝したいと思います。
試合後にもうこの5年で数百回とこの監督会見をしてきたと思いますけど、今日の我々の選手が見せたフットボールに監督としてはいろいろ思うことはあるんですけれども、やっぱこいつらすごいなと思ったし、10代の選手を2人ピッチに立たせましたけど、何よりそれをベンチの選手、スタンドの選手がしっかり送り出してやる彼らをすごく誇りに思います。とかく負けてると何となく人の優先順位がついてしらけてしまいがちな中、そういう姿を見て当たり前だけど選手から学んでるなという気持ちになってます。
勝点3を取れないと評価されない世界だし、称賛されない世界というのは重々わかった上で、でも、勝点3に向かってどういう道を進んでいくのかというのは、サッカー選手である以上、すごく大事だと思っています。
柏さんがボール回すのが上手いから、取りにいかないで最後までしのいでワンチャンスを狙って勝つというのももちろんフットボールだと思いますけれども、レイソルさんとやる時は、お互いにスタイルが真っ向からぶつかり合って、お互いに良いところが出あうというような試合になることが多いと思います。
とかくそういうお互いの良さを出し合う温度とかも、長年やってると低くなってきて、自分たちらしい試合が出来ないということが多い中、この降格争いと言われている、ある意味選手の勇気とかアグレッシブさを奪うような状況の中で、勇敢に選手はプレーしたと思います。
技術面や戦術面や、サッカー選手としてやらなきゃいけないことというのは、それと同時にあるというのは重々わかってるんですけど、愚直にというか、やり方をすべて信じてというか。
右に行けばもうちょっと楽になるかもしれないし、左に行けばもう少し効果的に出来るかもしれないというような状況の中でも、一つのことに向かってやっていくっていう魂やスピリットは、まだ死んでないなと思いましたし、試合を見ながら、自分でこのチームをこれからの中断の期間の中で、微力ですけどもっと逞しくしなきゃいけないなと思いました。
ゲームを冷静に振り返れるんですけど、なんか冷静に振り返っちゃいけないなというふうに思っているような試合だったと思います。
最後、岡本拓也のシュートがマウスに吸い込まれていれば、本当ハッピーな1日になったと思いますけど、レイソルさんも若い選手を中心に、非常にクラブとして一貫したものでJ1の中でやられていることも非常に良いことだと思います。
我々も得点は取れなかったですけど、3試合連続無失点で、残り少ないながら可能性を残せて終われたというのをポジティブに前向きに捉えたいし、この3週間でもっともっとサッカーを好きにさせて、もっともっと『これがフットボールなんだ』ということの欲を彼らに持たせて、『もっともっとやれるんだ、本気で勝点9を取りに行くんだ』という気持ちにさせるのが、僕の仕事だと思いますし、きっとそれは彼らが体現してくれるものなんだろうなというふうに思っています。
ここからルヴァンカップとか、代表の試合で、しばらくそれに関係ないっていうか、敗退したチームとかは、お休みになると思うんですけれども、このお休みを寝て過ごす訳にはいかないですし、我々は自分たちの信じる道をしっかり進んで、次のリーグ戦の大宮戦に向かっていきたいと思います。

曺監督 質疑応答

- 中断の3週間を具体的にどう過ごしていくか?

サッカー自体を、さっきも言いましたけど面白いなと思うようにさせてあげたいなと思っています。
心身ともに疲れている選手も多いですが、今日出た選手だけでチームやっているわけじゃないので、5日間サッカーから離れてリフレッシュしてもらいたいなと思います。

下平監督 総括

まずは昼間のゲームで他会場の結果が出てる中で勝点3取れれば年間順位も2ndの順位も上がるというところで、マストで勝点3を取りに行かなきゃいけないということは選手にも話しました。そういう準備もしてきた中で、勝点2を落としたようなゲームで、最後決定機を何度も迎えながら決めきれなかったことに関しては非常に悔しい思いです。
ただ、湘南さんも本当に必死さが伝わってくる内容、迫力だったりというところも含めて、鬼気迫るものを感じながらゲームを行っていて、その中でうちの若い選手がひるまずに戦ってくれたということに関しては満足してます。ただ最後のフィニッシュのところが決まるか決まらないかで、上位にいけるチームなのか、本当に強いチームなのかというところの差になってくると思うので、その辺は課題として今後も継続してやっていきたいと思います。

下平監督 質疑応答

- ゲームの展開は狙い通りだったか?

前から来たワイドな選手、菊池(大介)選手、奈良輪(雄太)選手の背後のスペースというものはクリス(クリスティアーノ)と伊東純也に狙わせて、そこにセンターバックだったり、秋野からボールを配球して取っていくというところは狙い通りでした。
ただ、1回押し込んだ後にまた安易に後ろに下げてまたプレッシャーを食らうシーンがあったので、特にハーフタイムはそこを修正して、簡単に下げないようにと、もう一回相手の嫌がるところにボールを入れて押し込んで行こうというところを話をしました。後半はそれを実行できたとは思うんですけど、本当に最後のところ、フィニッシュのところが本当に入ればなというところでした。

選手コメント

FW 23高山 薫
高山 薫

内容は良くなかったかもしれないですけど、気持ちの入った試合はできたと思いますし、ただやっぱり勝点3を取れなかったことが悔しいです。
誰も下を向いていないし、みんな辛い中でも一生懸命頑張って良い雰囲気でできていたんで、勝点3を取りたかったですけど、勝点1を取ったことで希みが繋がったので、また次頑張っていきたいです。
あとはゴールを取るだけだと思いますし、全勝しないと希みが絶たれるので、得点力をつけて、無失点は継続してやっていきたいです。
直接対決も2試合残っていますし、諦めたらそこで終わってしまうので、今この状況でできることをやるのが大事だと思いますし、選手は誰も諦めていないので、頑張りたいと思います。

FW 19大槻 周平
大槻 周平

前半は特にみんなの距離感も良くてコンパクトフィールドで自分たちのやりたいサッカー、前からの守備ができていたと思います。ただ最後のところで、もうちょっと落ち着きというか、得点を取るためにそういったところを改めてですけど治していかないといけないかなと思います。
距離感はすごく大事にしていましたし、攻撃にも守備にもそこが肝になると思っていました。そこに関してはずっと話していましたし、意識してやっていました。ただ奪ってからゴール前までは迫れていましたけど、そこからをもう少し工夫していかないとと思っています。
得点を取れていないので、取るためにどうすれば良いかをチーム全体で考えていって、全て勝たないといけない3試合になるので、メンタルもしっかり準備していきたいです。

MF 10菊池 大介
菊池 大介

馬入でやってきたことを出そうとみんなでやってきましたし、前向きなボール出しとか奪いに行く迫力だったりとか、そういうところは前半から出せていたと思います。その中で前半はチャンスを作り出せていたので、本当に0-0で終わってしまって悔しいです。
セットプレーもそうですし、流れの中からも相手の方がシュート数やチャンスは多かったかもしれないですけれど、自分たちもそこを耐えながらチャンスを作れていたと思いますし、岡本(拓也)のチャンスもありましたけど、ああいうところで決められないというのが自分たちの甘さというか、今季そこで悔しさを味わってきたところだと思います。
残り3試合は勝つしかないですし、守備に関してはみんな粘り強く戦えていたと思うんで、攻撃のところでパワーを持って点を取りに行きたいと思います。
少し間は空きますけど、リフレッシュをしてオフ明けから全員が奇跡を起こすために練習をすることが試合につながってくると思いますし、自分自身も湘南で長くやってきて、ここで力を見せる時だと思っているんで、また頑張りたいと思います。

GK 1村山 智彦
村山 智彦

僕らの前に他のチームがどういう状況かはわかっていて、勝たなければいけない試合でしたし勝点3が欲しかったです。良い雰囲気で試合もできていただけにそれが勝点3に繋がらなかったのが残念です。
チームとして無失点に抑えられたことは評価できるところだと思います。ただ次のステップに進むためには得点が必要です。守備については失点しないことを続けてつつも、細かい修正点はたくさんあるので、攻撃とともに改善していきたいです。
これまでチームにはたくさん迷惑をかけてきたと思っていますし、それを少しでも返そうと日々やっています。勝ちにつながらなかったことは残念ですし、次に向けてまた頑張っていきたいです。
サポーターの方々もまだ諦めていないということは選手にも伝わっていますし、選手スタッフ、湘南に関わる全ての人が誰一人諦めていないと思います。残留には9ポイント取るしか道はないので、良い休みを挟んで馬入で良い練習をしていきたいです。
追う立場より追われる方が苦しいと思うので、追う立場である自分たちがどんどん上のチームを脅かしていきたいと思います。

MF 8山田 直輝
山田 直輝

前線の選手として出場している中で、2試合連続でチームとして得点できていないということにすごく責任を感じています。アタッキングサードでのアイディアだったり落ち着きがもう少し必要だと思います。そこが1番難しいところですけど、そこを突き詰めていかないと勝てないなと感じています。
あと3勝するしかないですし、勝つには得点が必要なので、得点を自分でもチームでも、相手より1点多く取るためにやっていきたいです。
誰も手を抜いて練習はしていないですし、続けていきながらも最後の部分を、1番難しいところではありますけどできることをやっていきたいと思います。