監督・選手コメント

第96回天皇杯 3回戦 湘南vs徳島 試合後監督・選手コメント

監督コメント

曺監督 総括
曺監督

お疲れ様です。
過密日程の中、今日は天皇杯のナイトゲームということで、我々は次の中2日のデーゲームで移動が伴うリーグ戦もふまえて今考えるベストのメンバー、馬入のピッチで結果を出していた選手を中心に、今日は臨みました。非常に素晴らしい出来だったかなと思います。
我々が今年テーマにしてきた、人と人の距離を短く狭くして、相手がボールを持っているときも、自分たちがボールを持っているときも、常に相手のゴールに向かえる、そういったことが、リーグ戦でちょっと負けが込んできて、プレッシャーなのかそういう本来の姿が目立たなくなってきていました。
短い間ですけども今日出たメンバーにはミーティングで自分たちのやろうとしてることの映像なんかを見せながら、我々は、やっぱ馬入でやってきたことをしっかりゲームに出さないといけないと。
馬入でやってきたこと以外を出す必要はなくて、あの練習をそのままピッチに出せば必ずいい試合できるし、そういうふうにしてもう一度選手を送り出しました。
この前、福岡戦で負けて、このBMWスタジアムでサポーターの人たちを本当に悲しませたなという気持ちの中で、今日は自分たちはやれるんだということを、彼らに少し見せれたと思います。
ただ大事なのは、この中2日でしっかり回復して、次の磐田戦に向けて、今日以上の試合をして、最後の最後まで諦めない姿を見せるってことが、我々、湘南の中で根づいている一番大事なことだと思います。
そのことを信じてこれからもやっていきたいし、勝ったことよりも、チームの中で大事な基準が再び芽を出してくれたというか、その顔が見えた試合になったことは、監督として非常に嬉しく思います。
今日は10代の選手が3人ピッチに立ちましたけど、そのうち2人は我々のアカデミー出身の選手でした。ヨーロッパでいえば当たり前のことなんですけども、まだまだ日本とヨーロッパの教育体系とか、持ってる価値観とか、人の見方が違う中で、本当に3人とも勇敢にプレーしたと思います。
あいつらの頑張りが全体に浸透して、ちょっと怪我で外れてた藤田祥史とか(山田)直輝がしっかり戻って今日結果を出してくれたっていうのはチームにとってすごく前向きだし、人生初めてキャプテンをした征也もよく頑張ってくれたので、そういった姿を、上で見てる選手とか、やってる選手と共有して、残り5試合と、天皇杯の次のステージで、絶対に我々は生きてるんだってことを証明する、その気持ちでいっぱいです。

曺監督 質疑応答

- 齊藤未月選手の今日の評価は?

彼は小学生、中学生の頃から湘南にずっといて、湘南のトップチームを真横で見ながらああいう選手になりたいと思ってプロになってきた選手なので、僕が何かいうよりも、その脳裏に焼きついたものを自分が表現しなくちゃいけないという気持ちは他の選手より強いのは当たり前だと思います。
とにかく言ったのは、俺は別にチャンスを与えたわけじゃないと。(齊藤)未月と(石原)広教には、お前らはできると思って出すんだからしっかり自信を持ってやれ、と言ったんですけど、非常に堂々とやってくれたと思いますし、勘違いしたりとか自分の努力の歩みを止めなければ良い選手になっていくんじゃないかなという期待はあります。

- 今日ピッチに立たなかった選手に試合を見てどんなことを感じて欲しいか?

サッカーの試合はやはり1人でなんとかできるほど、特に現代の時間とスペースのないサッカーの中では、1人が頑張ってもその効果は知れてると思っています。むしろうちのチームはみんな頑張っていて、一番彼らが見て感じて欲しいのはやはり練習でやったことしか出ないということ。やはり我々は練習の質とか温度を上げていって、それをピッチに出すというそのサイクルで試合をしないと。
火曜日、水曜日は怪我で休んで、木曜日からパッと復帰して金曜日のセットプレーだけ出て試合するようじゃ、我々のDNAは引き継がれないし、普段プロ選手はピッチで結果出さなければ、お前らシュート練習しろとかヘディングの練習をしろと言われるのは当たり前の立場だけど、そういう目に見えないところを大事にしなきゃいけないなということを彼らが感じてくれたのであればそれは本当に意味のある試合だったと思います。
逆に見えないところをしっかりやっていたから今日点を取った選手とか今日初めて出た選手が結果を出したと思います。もちろん徳島さんは本当にJ2の中でも力のあるチームだと思って見てましたし、その中でメンバーも変わりましたけど、当たり前ですけど油断など全くありえないと思ってやった中で、そういった気持ちを出してくれたことが一番良かったかなと。それを感じてくれるということが大事かなと思います。

長島監督 総括

0ー4というスコアになり、勝つことができなくて非常に残念です。
僕らがやらなければいけないことを湘南さんにやられてのゲーム内容だったと思います。
球際、切り替えの早さ、運動量、僕らが大事にしている部分を、湘南さんの方が僕らを上回ってたというふうに思います。それが一番の反省であり悔しい部分です。
遠方からサポーターの方にお越しいただいて、そういう中での0−4という大敗については重く非常に責任を感じております。
ただ、J1のチームと対戦できて、今日出場した選手たちが実際に体感したということはすごく大事にして欲しいと思うし、それを今後のリーグ戦に活かして、チームをもうひとつ引き上げて、パワーアップして、シーズン終盤のリーグ戦に向けていきたいと思います。

長島監督 質疑応答

- ベルマーレと対戦するにあたって、どういうプランで臨んだか?

積極的に、攻守に重心を前にしてアグレッシブに戦いたいと思っていました。

- 今日のメンバーはどのような意図があったか?

全体で準備をするという流れの中で、今日に関しては週末のリーグ戦、中2日でのリーグ戦に備えて、リーグ戦を尊重しつつ、今日出た選手の中でしっかり見極めてまた次につながるようにと考えて準備しました。どうしてもシーズン終盤の中日、また次のゲームに向けて中2日のアウェイだったものですからそこは考慮してメンバーを選考しました。

選手コメント

MF 18武田 英二郎
武田 英二郎

鹿島戦以来の出場でしたし、あの時チームに貢献できなかったので今日はリーグ戦ではないけどリーグに勢いをつけるためにも絶対に勝ちたいとすごく思っていました。結果的に勝てたことも良かったですし、曺さんも内容も良かったと評価してくれましたしやっている自分たちも楽しかったので、すごく収穫のある試合だったと思います。
本当に献身的にプレーすることがチームの助けになると思ってプレーしていましたし、それに集中して相手に自由にやらせないことを意識しました。攻撃のところでも楽しんでボールをもらって関わっていくということを意識していました。その点は今日はできたと思いますし、悪くない出来だったと思いますけど、やっぱり90分間走りきれないとチームに迷惑がかかってしまうので、そこは課題だと思っていますし反省点です。
あとはクロスの精度も悪かったと感じていますし、少し狙いすぎてうまくいかなかったところがありました。練習で直して、また公式戦でやれるようにしていきたいです。
今日出ていたメンバーはまたリーグ戦の試合に絡んでいきたいという強い想いがあったと思うし、ここで良いプレーをしないとリーグでも出せないという覚悟を持って僕自身も試合に臨みました。この結果をまた次につなげていきたいです。

MF 32齊藤 未月
齊藤 未月

ゴールシーンは、(藤田)征也さんが本当に頑張って折り返してくれたおかげです。あまり良い形で当てることができなくてラッキーなところもありましたけど、あそこまで詰めれていたのは良かったと思います。ただシュートはあまりイメージ通りではなかったですね。
自分は立ち上がりから何度かミスをしてしまいましたけど、あまり気にせず前に前にプレーするということはできたと思います。ただ今日の試合はあまり満足できる内容ではなかったなと僕個人の部分は感じています。もう少し前半からボールを奪いに行くですとか、ゴールに行くところが少ないかなと思いましたし、不用意なミスもありましたし、そういうところは高めていかないといけないと思っています。
試合にはすんなり入れましたけど、もっと貪欲にゴールに向かうという気持ちがあればボールを奪いに行くことができたかもしれないですし、ちょっとパスを選択することが多かったかなと思います。自分でグイグイ持って行くというところは前半はあまり出せなかったので。
練習からだんだん自分のストロングポイント、ボールを奪うことや前に行くというところは出せてきていると思うんですけど、シュートだったりラストパスだったりはもっと高めないといけないと思いますし、今日もボールを奪いに行くというところはもっとできたと思うんで、練習からもっと突き詰めて磨いていきたいと思います。

MF 8山田 直輝
山田 直輝

チームが苦しい状態の時に怪我をしてしまって、チームの力になれずすごく悔しい思いをしていたので、今日チャンスをもらった中で結果を出せたことは良かったと思います。
試合前監督からは楽しんでやれと、難しく考えずに簡単に見えているところに絡んでプレーしろと言われました。僕だけじゃなくてチーム全体でサッカーを楽しんでやろうと意識して入りましたし、そうじゃないと見ている人も楽しくないだろうし、みんなで声をかけあって表現できたと思いますし、今日の試合に関しては良かったと思います。中でみんな楽しんで声が出ていたし、みんながボールを寄越せというふうになっていました。
ゴールはチームで取ったものですし、自分の得点よりチームが勝てることが僕は嬉しいので、ゴールはおまけみたいなものだと思っています。
これまでのリーグと今日で何が違うかと言えば、自分たちがボールを持った時に楽しんでサッカーができたかどうかだと思いますし、守備の面でも再確認できたことがあったので、それを次に活かしていければと思います。

MF 28神谷 優太
神谷 優太

勝てたことは嬉しいですし、また一丸となってリーグ戦に向かえるなと思っています。ただ自分としてはまだまだ課題が見つかりましたし、そこをいかにリーグ戦までに直していけるかというのを意識して明日から練習していきたいです。
今日は積極的に前にボールを入れていこうと思っていたんですが、その前に入れる質だったり、あとはゲームコントロールのしかたのレベルをもっともっと上げていかないと、もっと上のレベルでは通用しないと感じましたし、そこを上げていきたいと思いました。
チームとして4点取れたというのはすごく良かったと思いますし、攻撃のコンビネーションだとかセットプレーからの得点というのは次のリーグ戦に向けて良い手応えを得たのかなと思います。
自分としては攻撃参加だったり、途中からはひとつ前のポジションでプレーしましたけど、ゴールに貪欲にプレーできたと思います。あとは決めるだけだと思います。ゴール前でも後ろでも、落ち着いたプレーができるようになってきたと感じています。
(石原)広教だったり(齊藤)未月だったり、最初のミスがあった中でも動揺せずに前半後半やりきったというのはすごいと感じましたし見習っていきたいと思っています。
10代の選手では僕が一番年上ですけど、この3人がもっと主力となって頑張っていけるようにやっていきたいです。

DF 38石原 広教
石原 広教

このBMWスタジアムはずっと目標にしてきた場所ですし、ワクワクした気持ちで試合に入りました。
ただファーストプレーでミスをしてしまって、チャンスになるところを自分のミスで潰してしまったというのは今後の課題ですし、そこはしっかり改善していきたいです。
総合的には自分の中では結構できたと思っていますが、細かいところをまた練習で改善していきたいです。
対人だったり、相手のFWの選手に対してビビらずに戦えたと思っています。一方で技術的なところは、自分が意識して大事だと思っていないと改善できないと思うので、そこはしっかり受け止めてやっていきたいです。