馬入日記

【馬入日記:10月14日】J2優勝とチームの絆 宇佐美選手インタビュー

141014-110月11日、味の素スタジアムで行われた東京ヴェルディとの試合で引分け、湘南ベルマーレは「J2優勝」を果たしました。

東京V戦を勝利で飾れなかったことは残念でしたが、開幕から1試合ずつ積み重ねてきたことが、このリーグ戦6試合を残しての優勝という誇らしい結果に繋がりました。

味スタのホームのような圧倒的な応援は、選手たちの大きな力となりました。
どんな時も共に戦ってくれるサポーターの皆さん、本当にありがとうございます。
19日(日)には、ホームに戻って「J2表彰式」が開催されます。
長崎戦に勝利し、今度こそ笑顔でシャーレを掲げましょう!

※長崎戦試合情報はこちら
http://www.bellmare.co.jp/homegame20141019

さて、宇佐美選手に話を聞きました。
まずは、J2優勝という結果について。

「ホイッスルが鳴る瞬間はピッチの上にはいなかったけど、その試合に出られたということはすごくいい経験になりました。僕はデビュー戦が味スタだったので、すごく思い入れのあるスタジアムということもあって、やらなければあかんと思っていました。降格もそうだったけど、その場所で優勝もできて、いろんな経験をさせてもらう中で自分の中で成長できたという実感があるので、本当によかったと思います」

ただ、宇佐美選手はこんな思いも。

「僕は途中4ヵ月くらいケガで離れてしまったし、そういう昇格とか優勝の力になれたという実感はなくて。もちろん嬉しいですけど、途中全然いなくて、その間もチームはずっと勝っていたところに、最後のほうに帰ってきたから、自分の中ではすっきりしないんですけど」と。

ケガは5月19日のこと。思いのほか長引き、リハビリに時間を要しました。

「チームの調子がよかったし、自分の調子もよかった中でケガをしたっていうのがホンマに悔しかった。でも、一緒にリハビリをやってた大槻とかコバショウ(古林)、祐也さん(中村)もそうやったし、亮太(永木)やカジ(梶川諒)も途中でリハビリになったけど、その仲間の存在が大きかった。特に大槻やコバショウはあれだけ長いケガをしてても明るく振る舞っていて、ホンマはめっちゃ悔しかったやろうなと思う。だから、そういうことを考えたら、いま試合に出られているということはすごく幸せなことやし、あいつらのためにも、来年J1でできるようにということは考えていたし、そのためにも走らなあかんと思っていました。何と言うか、ケガは嫌ですけど、周平やコバショウとリハビリを一緒にできたといういことはよかったなと思います」

外から見ていても、お互いに本当に仲間想い。(面と向かっては言わないのだと思いますが…)
その絆の強さがピッチに表れていることは間違いありません。

この他にも、熾烈なポジション争いの中でも強い絆を感じるのは、宇佐美選手と藤田選手の関係。

「他のチームやったらあり得へんと思うんですけど…征也(藤田選手)やカメ(亀川選手)やもしコバショウがケガしてなかったらコバショウも、誰が試合に出ててもおかしくない。負けたくないっていうのは大前提としてありますけど、でもそれぞれにいいものを持っている。出られなくて悔しいっていうのもあるんですけど、ポジション争いしている相手に勝つためにやらなあかんというよりも、自分のいいところをもっと伸ばさないとあかんという気持ちになっています」

これまでにそういう気持ちになったことはあったか、と聞くと…

「こういう感情は、今まではないです。昔は、自分が出られなかったらチームを応援できない時もあったけど、今年は出られなくても、味方がいいプレーしたらいいぞと思うし、チームが勝てたら嬉しかった。個人のことよりチームのことを考えられたからそう思えたのかもしれないですね。なんというか、うまく言葉にできないんですけど」と。

東京V戦は、選手たちにとってどうしても勝ちたかった試合でした。
試合後は悔しさがこみ上げ、気持ちを表現することが難しい様子でした。

「勝ちたかったし、みんなやっぱり、すっきりしないですよね。誰も嬉しそうな顔をしてなかった」

だからこそ、残り6試合に、同じように全力を傾けます。

「ここからがホンマに大事になってくると思う。この後の試合で落としてたらチームのためにもならない。ここからどれだけできるか。チームも自分自身も、しっかり結果を出していきたいです」

19日長崎戦、ぜひスタジアムへ!